東日本徒歩旅11日目(H30年4月20日)

天気 晴れ(多少暑い)

ホテル浦嶋荘の従業員に聞いた話では震災の津波はホテル手前で止まり被害を免れたとのこと。
ホテルの朝食時には私より少し年上と思われる初老の一人旅男性と話をした。
昨日急遽旅することを思い立ち自動車でやって来たとのこと。
当初は宿泊場所も決めず松島に来てから観光案内所でこのホテルを紹介された。
初老男性に私の旅の話をすると相当驚いた様子。
人それぞれで様々な旅の形があるものだと改めて感じた。

朝食開始時間の関係もありホテルの出発は朝8時過ぎ。
今日の計画は7時半にホテル出発し19時に女川中心街に到着の目論見。
いつもよりペースアップしないと厳しい。
寄り道せず歩くことに専念。

最初に通過した名勝松島では観光客も多い中で復旧工事が続けられていた。
5年前の自転車旅行時や3年前のみちのく潮風トレイル時も工事中だった。
観光と工事を並行することは効率を犠牲にして長期戦を覚悟することだと推測。

昼前に東松島の鳴瀬未来中学校に向かう長い一本道の道路を通る。
遠くに見える学校の校門前には複数の警察官と教員の姿が見える。
昨年福島の裏磐梯で警察官に職務質問されて以来警察官は苦手だ。
他にう回路もないため止むを得ず進んで行くと中学生の自転車通学の指導中だった。

午後1時にドライブインの様な食堂を見かけたため入店して昼食をとる。
店名は「松栄フルーツセンター」で果物・野菜売り場と食堂の併設店舗。
食堂を切り盛りしている店員さんから震災時の話を聞く。
津波は店舗の床上1mぐらいに達したらしい。
この辺の土地もなだらかな平野部のため海岸から相当広範囲に津波が達したそうだ。
最近は自転車やバイクで旅行してこの店に立ち寄る人も増えたと話していた。

昼食時点までに約5時間で20km歩行している。
ほぼ時速4kmペースで当初予定した目的地の女川中心街までは厳しいと感じる。
その後もペースは上がらず万石浦の湾沿いの道にやってきたのが夕方18時頃。
周囲は薄暗くなり始めてきた。
万石浦の湾岸道は非常に狭い道で路側帯も満足に確保できていない。
路側帯と車道を分ける白線上を歩く。
夕方の帰宅時間帯ということもあるのか交通量は多い。
車に気を遣い出来るだけ端を歩く様にするが所々で樹木の枝が邪魔する所もある。
1時間ほど緊張歩行が続きやっと湾岸道が終わり道幅が広くなる。

女川中心街から約3km手前の浦宿駅に着いた時刻が19時。
この先暗い道を車を避けつつ歩く勇気は無く駅周辺で野宿できそうな場所を探す。
駅の近くで幹線道路にも近いが余り目立たず邪魔にならない場所を何とか見つける。
テントを張りテントの中で食事をしていると線路保守作業員らしい人の声がする。
10分ほど聞こえていたがその後は聞こえなくなり、何とか寝床に就けた。

松島湾と桜

松島遊歩道と桜並木

松島の復旧工事と遊覧船

松島の海岸沿いを走る列車

景観に配慮して防潮堤は低い

東松島市立鳴瀬未来中学校にパトカー

校門前で警察官や先生方が自転車通学の指導中

道沿いにジェット機の模型?展示

松栄フルーツセンターで昼食

この建物約1mが津波で浸水

石ノ森章太郎の漫画列車が通過

石ノ森章太郎萬画館そばの橋を通過

万石浦沿いの細い道は路側帯も細い

トラックが通る時は緊張する

浦宿駅周辺工事のライトが点灯

08:10 利府町のホテル・発
13:00 松栄フルーツセンター(35分昼食)
15:00 ヨークベニマル中浦店(25分買物)
19:00 女川町浦宿駅前・着

歩行時間 9時間50分
歩行距離 44km

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