青森県一周徒歩旅(10日目)~十和田湖

H30年7月17日(火)
天気 雨
気温 20℃~22℃ぐらい、少し肌寒い

昨夜の温泉宿では今日から3日間の計画について悩んだ。
旅行出発当初に立てた計画は次のとおり。
[10日目]温泉宿発~十和田湖~宇樽部(野宿)
[11日目]宇樽部発~十和利山~戸来岳~平子沢(キャンプ場)
[12日目]平子沢発~五戸経由~八戸蕪島(野宿)
11日目は十和利山から戸来岳に縦走して下山地点でテント泊を予定。
どちらも東北百名山なので縦走できれば効率的に登山できると考えた。

十和利山~戸来岳は昔は整備された縦走路だったが現在はヤブ化が進む。
通常は時速2kmを時速1kmにすれば何とか縦走できるかなと計画した。
しかし天狗岳のキツいヤブや、白神~大峰岳の雨天のヤブ道を体験。
特に雨天のヤブ道は足元が見えず危険が多いことを改めて実感。
昨日温泉宿で天気予報を確認したら10~11日目にかけて雨模様の天気が続く。
このため今回は縦走を諦めて戸来岳は後日登山することを決断した。

計画変更となると今後のルートを再考する必要がある。
当初計画の10日目から12日目は非常にハードな計画を組んでいる。
11日目はヤブ道登山を考慮し少し余裕。そのしわ寄せで12日は長距離歩行。
11日目の登山を短縮すると11日目の行動は更に楽になる。
このため11日目の歩行を増やし10日と12日の歩行を減らすように計画見直し。
実際にどこまで進むかはその日の状況で随時判断することにした。

温泉宿を出発の朝、本降りに近い雨が降っている。
宿を出発して10分後に宿の冷蔵庫に食料(要冷蔵)を忘れたことに気付く。
よりによって雨天時に不注意ミスした自分に立腹し旅館まで往復する。
しかし怒りは次の不注意の元と自分を戒めて平常心を心掛けて歩行再開。

天気予報によると今日は東北地方で線状降水帯が発生するらしい。
スマホの雨雲レーダーを見ても雨雲が断続的に岩木山から十和田湖に向かう。
その影響を示すように雨は強弱を繰り返す。
雨が弱まって少し良くなるかと期待すれば直ぐに雨は強くなり出す。
雨の日は眺望がなくカメラ等の機器も雨に弱く衣類や靴の中まで濡れる。
しかし雨の日は良い事もある。
身体への負担が暑い日よりも少ない。
雨水で少しだけだが水分補給もできる。
途中で休憩する事が少なくなり歩行距離を稼げる。

12時過ぎに温川山荘手前のやすらぎ駐車帯の東屋で軽食休憩。
雨降りの中で余り休憩を取らず少し疲れ気味の時にタイミングよく一休み。
軽食と飲水で元気を取り戻し15分ほどの休憩で歩行を再開。
14時に県境の滝ノ沢峠を通過して一旦秋田県に入る。
滝ノ沢峠を越すと十和田湖に向かい急坂の下り道。
十和田湖畔の休屋まで秋田県の歩行が続く。

白樺の樹が多い林間の道を歩いていると時々良い薫りがする。
雨の影響もあるのか? 何かの樹が良い薫りを発散しているのか?
薫りで気持ち良くなる事もあれば、非常に煩わしい虫にイラつく事もある。
目にまとわりつく虫。「メマトイ」というショウジョウバエの仲間らしい。
歩いている場所によっては長時間まとわりつかれて非常にうるさい。
顔を下に向けたり帽子で顔を覆う様にすると多少まとわりが減る気がする。

薫り堪能、コバエとの攻防、水溜り除け等で忙しく歩き続け和井内に着く。
この日何回目かの強い雨脚になったため立派で綺麗な公衆トイレに避難する。
トイレ内の手洗場には「沢水のため飲料水でない」との表示がある。
「イザという時は自己責任でどうぞ」の意が言外に感じられ個人的には好感。

その後も雨は強弱しながら降り続く中を歩き続け18時前に休屋の県境に着。
秋田県側の湖畔には東屋が有り野宿候補に考えたが風で雨除け効果が低い。
青森県側で野宿地を探そうと思い取り敢えず「乙女の像」まで歩き続ける。
湖畔沿いを乙女の像まで歩くが野宿地が見つからず湖畔から駐車場側に移動。
駐車場沿いに「休屋休憩所」という建物が現れる。国立の施設の雰囲気。
施錠しており中を覗くと非常用飲料水が箱積み。雰囲気的に閉鎖された建物。
雨天時の緊急避難所として屋外ベランダにテントを設営させてもらう。
風向きを考慮して置かせてもらうことで雨と風は防ぐことができた。
身体の上から下までズブ濡れになり手摺を物干し替わりに利用する。
雨天で人通りも殆ど無いためテント内で静かに休むことができた。

出発間もなく「通行止」に遭遇

完全に道が塞がれビックリ。そばに迂回道があり安堵

浅瀬石川ダムのわきを通過

虹の湖(浅瀬石川ダム湖)

道の駅虹の湖(開店時間前)

悪天候でも産直市場開店準備中

雨の日のトンネルは助かる

雨除けしてカメラ、スマホ等の機器類を手入れ操作

歩道に折れ枝が散乱

雨脚が強まり川が濁流化

やすらぎの駐車帯(温川山荘手前)で休憩

トイレ有。雨を避けて東屋で軽食休憩

滝ノ沢峠(十和田湖時計回り道と反時計回り道に分かれる)

国道102(時計回り)でなく国道454(反時計回り)に進み秋田県入りする

小さな滝がちょくちょく現れる

森林の良い香りが時々漂う

和井内のトイレで雨宿り休憩

トイレの内部

「沢水のため飲料水でない」表示

十和田湖休屋方面を眺望

十和田湖休屋

小川を挟み秋田県と青森県に分かれる

遊覧船が停泊

本日の営業は終了(最終乗船16時)

乙女の像(高村光太郎作)

休屋休憩所ベランダにテント設営

雨天緊急避難ということでお許しを…

07時40分 温湯温泉・発
09時10分 道の駅虹ノ湖
14時00分 滝ノ沢峠
16時50分 生出キャンプ場
18時00分 休屋・着 ~ 乙女の像

歩行時間 10時間00分
歩行距離 44km
歩行歩数 75000歩

朝食 温泉宿・山賊館の朝食
昼食 ソイジョイ、ナッツ
夕食 五目ご飯(乾燥米)、味付さばパック、玉子サラダ、きゅうり

青森県一周徒歩旅(10日目)ルート

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