みちのく潮風トレイル旅(6日目)

令和1年10月3日(木)

天気 晴のち曇のち雨
気温 朝15℃~昼24℃

05:20 白池海岸・発
06:41 鵜ノ巣断崖トイレ(7分休憩)
08:45 高松地区舗装道(通過)
10:50 ローソン岩泉小本店(20分買物)
11:50 熊の鼻
12:10 茂師漁港
13:27 摂待駅(10分休憩)
15:00 グリーンピア三陸宮古
  (工事通行止の情報見逃し~通過)
17:10 乙部野の沼の浜・着(野宿)

1.ルート

[白池海岸~鵜ノ巣断崖~茂師海岸~グリーンピア宮古~乙部野]
歩行距離39km 歩行時間11:10
上り標高累計 1516m
下り標高累計 1520m

白池海岸から急坂道を登ると切牛地区の集落に着く。
切牛集落を通過し公民館の右手から真木沢海岸に下る。
白池海岸~真木沢海岸まで高度差150mの上下、距離3.1km、1時間。
真木沢海岸~鵜ノ巣断崖トイレは高度差150mの上り、距離0.8km、20分。
鵜ノ巣断崖トイレ~断崖展望所は高度差0、往復距離1km、15分。
鵜ノ巣断崖トイレ~自然歩道入口は高度差0、距離700m、10分。
自然歩道入口から直ぐ高度差50mの下り上り。
その後平坦気味に進んだ後高度差150mの下り上りで沢越えする。
沢を越えて上り終えると高松地区の集落に着く。
自然道入口~高松地区集落までは高度差累計約220m、距離3.6km、1時間半。
高松地区~小本川水門までは40m差と80m差と110m差のアップダウン3回。
最後高低差150mの下り後に小本川水門。この間の距離6km、1時間45分。

環境省地図では鵜ノ巣断崖~水門区間は「難路・判断自己責任」とある。
個人的な印象としては際だった危険はない登山道レベルと思われる。
但し地図読み能力と連続アップダウンを乗り越える体力が必要になる。

小本川水門~コンビニ(寄り道)~神社鳥居まで距離2.5km、35分。
神社鳥居~熊の鼻~茂師漁港まで高度差130mの上下、距離2.8km、45分。
茂師漁港~摂待駅まで高度差140mの上下、距離4.3km、1時間15分。
摂待駅~水沢(高度130m)~川河口まで高度差120mの上下、距離4km、55分。
川河口~グリーンピア三陸宮古まで高度差130m上り、距離1.5km、30分。
グリーンピア三陸宮古からは工事中で迂回すべきなのを見落とした。
工事前の設定ルートを進み工事通行止めの縁(ヘリ)をすり抜けて通過。
グリーンピア~重津部集落まで高度差100m強の下り上りを2度。
通行止めの通り抜け時の変則歩行を含めた距離6km、時間1時間50分。
重津部集落~野宿地・乙部野の浜辺は高度差100m下り、距離1.5km、20分。

この日は今旅行中最大規模のアップダウン道。(最大は後日再度有)
環境省の地図では「普代村南部」以南の地図に「海のアルプス編」表記。
アップダウン道の険しさから副題として命名したのではと推測される。
日本アルプスでも1日に1000m以上アップダウンするのは珍しい。
この日も目的地まで到達する事ができなかった。

2.出来事

白池海岸で野宿した翌朝はテントが露で濡れていた。
テントの水拭き取りに少し時間をかけたため出発は5時20分。
丁度出発しようとしていた時に軽トラが到着し女性が降りた。
挨拶を交わした後、女性は私がここにいる訳を尋ねる。
トレイル旅で昨夜野宿し今から鵜ノ巣断崖に向かう事を話す。
私も女性が来た目的を尋ねるとワカメ採りのため来たそうだ。
女性は「ここのワカメは日本一」「自分でそう信じている」と付け加える。
私は「信じる事は素晴らしい事」と伝え互いに頑張ってとエール交換する。

野宿地の白池海岸からは直ぐに急斜面を直登し切牛地区の集落に着く。
朝6時前のため人はほとんど見かけず車が1台通るのを見る。
公民館の脇を抜けて一旦海岸に下りた後、再度急斜面を登り鵜ノ巣断崖に着く。
鵜ノ巣断崖駐車場の端に軽トラが1台駐車していて人の姿が見える。
私がトイレで水を補給する間に軽トラは走り去った。
トイレ脇にザックをデポし鵜ノ巣展望台を往復する。
デポしたザックが気になるため急ぎ足で写真を撮って戻る。

鵜ノ巣断崖からはこの日最も気掛かりな自然歩道への道に向かう。
環境省地図に「難路・判断自己責任」表記がある上に国土地理院地図では道表示無し。
みちのく潮風トレイルの認定ルートなので大きな問題はない事を願う。
沢越えのための大小アップダウンを1度づつ通過すると高松地区の集落。
集落を通過後は林道を進むが暫く歩いてミスに気付く。
林道から脇道に入るポイントを見落とし林道を歩き続けてしまった。
穏やかな林道歩きに少し気が緩んでいた。

林道から自然歩道歩きに変わり何度かアップダウンを経て小本川水門に到着。
鵜ノ巣断崖から3時間以上のアップダウン林間歩きが一旦終了し安堵。
小本川水門の堤防道路では近くの小学生の集団がランニング練習中。
見守っていた先生の話では町内大会の練習で4~6年生は3km走ると言う。
小学校の時から3kmも走るとはスゴイ!と感嘆する。

その後コンビニに寄り道して食料調達した後「熊の鼻」を目指す。
「熊の鼻の様にも見える」事を確認後は茂師漁港を経て摂待駅で水補給休憩。
小さな駅前に幅7mほどの産直があり旬の野菜果物が売られていた。
グリーンピア三陸宮古を通過後に潮風トレイルの標識が減少し始めた。
しかし少ないながら標識がありそのまま進むと突然「工事中で通行止」出現!

どうしようか周囲を見渡しても迂回路や逃げ道は見当たらない。
仮に引き返すにしてもどこまで引き返せば良いか見当がつかない。
少し悩んだ末に工事通行止は短区間だろうと判断し先に進む事を決断。
工事中のロープで囲われた縁を伝い歩きして何とか通行止区間をすり抜けた。
後日ネットで確認したらグリーンピア宮古地点から迂回路がある。
しかし歩いている途中では「迂回情報」を見つけられなかった。
多分見落としていたのだろう…

取りあえず何とかピンチをしのぎ先に進む。
今日もまた目的地到着は無理のため適当な野宿地を探しながら歩く。
グリーンピア宮古辺りから時々ポツポツ小雨が降ったり止んだりする。
できれば屋根の下で野宿したいが贅沢は言っていられない。
青野滝、重津部の2つの集落を通過し海沿い近くに下りた所で空地がある。
雨も少しづつ強くなり始め薄暗さも増したため空地を野宿地に決定。
急いでテントを張りながら空地でのテント設営が問題にならない事に祈る。

3.食事と体調

朝食&昼食は蜜柑と人参とキャベツを少々
夕食は和風幕の内弁当、ポテトサラダ、ミートボール、だし巻き玉子、ウインナ
体調は昨日とほぼ同じ(全般的に良好、足擦れ痛が少し増加)

4.写真記録

最初の登り道で白池海岸とワカメ採り女性を見下ろす
切牛の三閉伊一揆指導者墓
鵜ノ巣断崖への登り開始地点
鵜ノ巣断崖からの眺望
高松地区舗装道で一服歩行
小本山中の尾根道を下り小本川水門へ
小本川水門脇を通過
ローソン小本店に寄り道して食料調達
八幡神社の右脇のトレイル道を進む
「熊の鼻」の雰囲気を眺望 (右端の岩)
モシ竜化石発見の地
茂師漁港を通過
摂待駅の産直
グリーンピア三陸宮古
工事立入禁止区域脇をロープ伝いに通過
乙部野の沼の浜に到着 (手前右側に空地)
乙部野の沼の浜で野宿


みちのく潮風トレイル旅6日目ルート図(ルートラボ版)


みちのく潮風トレイル旅6日目ルート図(Google版)

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