北海道縦走旅19日目(猿払~宗谷)

9月2日(水)
天気 薄曇り、最高気温 25℃

昨夜は車の通行は少なく静かな夜だった。
エゾシカやキタキツネの来訪もなかった。
夜明け前の朝4時頃から車の通る音がする。
釣り人の車ではないかと推測。

5時15分に野宿地の浅茅野を出発。
6時過ぎにピューと甲高い遠吠えが聞こえる。
原野に目を向けるとエゾシカが3頭いる。
番犬の様に私が遠く離れるまで鳴き続けた。

道端には成長の遅い?ハマナスを見つける。
また風雪で傾いた?アカエゾマツ等もある。
この地の過酷な気候がもたらした姿なのか?

昨日夕方からの一本道が終り浜猿払に入る。
朝7時過ぎに浜猿払漁港で老婦人と出会う。
元気な婦人は「どこから来たの」と尋ねる。
私が「青森から」と言うととても驚いた。
「頑張ってね。気をつけて」と励まされる。

今日は一昨日、昨日よりも少し暑い。
8時に屋根付き駐車場で水飲み休憩。
9時半にコンビニで買物と軽食で休憩。
13時に廃校校舎の日陰で足冷却休憩。
その後は休みをとらずに宗谷岬に直行。

東浦漁港から峠越え後チャリダーと出会う。
男性チャリダーが「峠はまだ?」と尋ねる。
私が「あと少し」と答えるとホッとした様子。
私も7年前この峠越えで苦労した記憶がある。
一度峠を越えた後に再度現れる長い峠越え道。
標高は40mほどだが距離が4kmと長い。
この坂は何処まで続くのだろうと嘆き走った。

合計三度峠越えをすると遂に宗谷の町出現。
宗谷岬に向かう前に高台の公園に立ち寄る。
公園の草むらにはエゾシカが3頭いた。
これまで見たシカは皆強い警戒心を感じた。
しかしこの時見たシカは警戒と人慣れが半々。
写真撮影は警戒しないが距離接近には敏感。

公園から下り宗谷岬に到着。
ここで北海道縦走旅は一区切りとなる。
宗谷岬からは遠くサハリン(樺太)を眺望。
7年前の自転車旅も今回も眺望に恵まれる。
自転車旅の若者達が記念撮影し歓談している。
その他にもバイカーや自動車旅人も記念撮影。

私の方はもう少し旅継続のため今夜も野宿。
野宿地は7年前の自転車旅の時と同じ神社裏。
7年前は強風で安眠できなかった思い出の地。
でも7年前も今回も夕陽の記念撮影はできた。

浅茅野台地から眺める朝日

朝5時に撮影

エサヌカ直線道の朝景色

エゾシカの3頭の親子?

私が遠く過ぎ去るまで威嚇の鳴き声が響く

とても小さなハマナスの花と実

猿払電話中継所跡

終戦後に樺太の電話交換手の乙女9人が自決

猿払パーキングのトイレで休憩

立ち寄った道の駅猿払は営業開始前

猿払村の中心にあるコンビニで買物

オホーツクの海に向かい何本も釣り竿が立つ

鮭の一本釣り風景らしい

東浦小中学校の廃校舎玄関で休憩

宗谷岬への最後の峠越えに向かう道

宗谷岬の町に向かう手前でキタキツネ

海岸から上がり道路を横断して行った

宗谷岬公園でエゾシカ3頭と出会う

間宮林蔵の像と宗谷岬日本最北端碑

碑の左にサハリンが薄ら見える

日本最北端碑から眺める夕陽

宗谷岬神社の裏手にテント設営

【追記】
[昨日の記事にし忘れた印象に残る出来事を追記]
花の写真を撮りながら徒歩中に顔に蜘蛛の糸が絡みつく。
特に蜘蛛の巣の傍を通っていないのに何故蜘蛛の糸が絡む?
分からないまま徒歩の途中で汗拭きのため帽子を脱いだ。
帽子の上に蜘蛛がいるのを発見!
花の写真撮影で草やぶに入った際に蜘蛛がひっついた?
そうか!帽子の上の蜘蛛が糸を吐き出して顔に絡むのか!
蜘蛛はスパイダーマンの様に糸を発射していると納得。

【訂正】
前日の記事中に記載した「エゾシカの鳴き声」は
本日の記事の出来事でした。訂正します。

北海道縦走旅19日目の経過
05:15 浅茅野の空地・発
08:00 猿払パーキングシェルター (5分)
09:00 道の駅猿払 (5分)
09:30 セイコマ猿払店 (買物食事40分)
12:20 稚内市入り
12:45 東浦小中学校跡地 (休20分)
15:40 豊岩遺跡群
16:40 宗谷岬・着

歩行時間 10:10
歩行距離 48km

北海道縦走旅19日目の徒歩ルート

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