みちのく潮風トレイル旅② 5日目 [宮城]桂島~東松島

みちのく潮風トレイル旅No.2 5日目

令和3年7月23日(金) 宮城・桂島~東松島
天気 曇のち晴 気温 25℃前後

1.時間・距離・ルート

05:53 00km ① 桂島海水浴場
06:30 02km ② 石浜港(休24分)~6:54石浜・発-船-6:58野々島・着
07:42 03km ③ 野々島学校下(休48分)~8:30野々島・発-船-8:33寒風沢島・着
09:50 06km ④ 寒風沢島漁港(休168分)~12:38寒風沢島・発-船-13:21宮戸島・着
14:56 12km ⑤ 東松島震災復興伝承館 (休15分)
19:00 27km ⑥ 矢本運動公園(野宿)
[上り標高計180m/下り標高計180m/歩時間7:20]
桂島~野々島~寒風沢島~宮戸島の4島間を船で巡る。
うち野々島~寒風沢島は当日電話依頼の無料船。
寒風沢島~宮戸島は5日前予約船で3000円。
宮戸島から本土(東松島)へは橋を通る。
この日のコースはほとんどが平坦な道。
桂島の貯水場60mと大高森100mが高標高地点。
桂島、野々島、寒風沢島、宮戸島共1~2時間で徒歩可能。

2.出来事

今日は船に3回乗る必要がある。
その3回共に別々の乗船方法になる。
先ずは桂浜海岸から島を半周して石浜港に向かう。
途中で標高60m地点に島の水源の貯水設備を通る。
山頂近くにどうやって貯水しているのか気になる。
小さい島の維持管理の大変さを想像するのは難しい。
桂島は少し登りがあるが歩き易い道で順調に進む。
石浜港に着く手前で漁師の男性と出会う。
優しそうな男性から声をかけられる。
男性「旅で野々島や寒風沢島に向かうの?」
私「はい、そうです」
男性「私も寒風沢の予約船の船長なんだ」
私「そうですか。では今日お世話になります」
男性「いや、今日の船は別の船長が対応する」
「船長は5人いて今日は鈴木船長の担当だ」

旅人が多数でも1人でも船を出してもらえる。
だが流石に1人の申し込みは恐縮してしまう。
石浜港に着いて船の時間を確認すると計画と違う。
少し焦って原因を調べると事前計画が間違っていた。
島の船着場が昨日着いた港と今日出港の港が異なる。
その事を失念し(知らずに)計画していた。
しかし幸いにも丁度良い時間に船の出港がある。
運良く早朝の市営船に乗船し野々島に上陸する。

野々島も歩き易い道が多い。
ただ分岐道があるため間違わない様に要注意。
(私は間違えて引き返した)
桂島は海景色を楽しんだが野々島は山景色が良い。
桂島同様に野々島も発着港の場所が異なる。
野々島学校下という港から寒風沢島に渡る。
寒風沢島は100mほど先で泳いで渡れそう。
港には無料渡船の依頼電話番号が書かれてある。
電話してみるが応答がない。
困っているとたまたま漁師さんが軽トラで来た。
漁師「どうかしましたか?」
私「無料渡船の依頼の電話しても応答がない」
漁師「今日は休日だから未だ運行時間前だよ」
私「今日は平日で7時半から運行ではないですか?」
漁師「今日はオリンピックの振替休日だよ」
私「あっ! うっかりしてました」

計画時には休日を覚えていたがこの時は完全に失念!
前の桂島もそうだが船の乗船計画が不安になる。
8時半に無事船に乗り目前に見える寒風沢島に渡る。
寒風沢島は浦戸4島の中では最も面積が大きい。
しかし広々とした風景に人影が少なく寒々しい。
そして日本初の漂流による世界一周した島民がいた。

順調に寒風沢島巡りを終え次は宮戸島に向かう。
宮戸島へは13時に予約した船に乗船する計画。
ところが10時前に寒風沢島の徒歩旅は終了。
予約船が来るまで3時間待たなければならない。
重い荷物を背負いブラつく気にはならない。
時々場所を変え手持ち無沙汰に港で待機。
すると12時過ぎに港に来た漁師さんが声かけ。
漁師「宮戸島に行く船を待っているのかい?」
私「はい、そうです」
漁師「電話すれば、来てくれるよ」
私「そうですか、有難うございます」

予約船の鈴木船長の携帯に電話をする。
すると「直ぐに行くから待っていて」との事。
12:35分に予約船が到着し乗船する。
船長「だいぶ前から準備して待っていた」
船長「早く電話くれればもっと早く来た」
私「予約時間を守る規則と思ってました」
船長が時間に余裕があるか聞いてきた。
多少余裕はあると答えると少し寄り道すると言う。
犬の形をした島まで案内してもらう。
更にもう少し時間があるならと遠方に向かう。
高潮でない時に通れる岩の穴を船で通過する。
コロナで最近客が少ないが子供を乗せれば喜ぶ場所との事。
初老の私も穴の通過は無理の様に感じ思わず悲鳴。
子供でなくても十分にスリルを堪能した。
しかしその分相当の距離を運行してもらった。
一人旅の客を3千円乗船代では燃料費が心配。
下船時に心からお礼を述べ船を見送った。

その後船長が是非にと勧めた大高森に登る。
標高100mから浦戸諸島を含む眺望が素晴らしい。
ここの宮戸島からは橋で東松島市内に渡れる。
今日の野宿地は当初は矢本海浜緑地公園の予定。
ところが旅の直前に閉園時間がある事を知る。
どうやら野宿の適地とは思われない。
このためハッキリした野宿予定地は決めていない。
そこで先ずルート上の食料調達の店を決める。
その後にその店のそばで野宿地を探す事にした。

ルート上で最も適用な店がサンショップ矢本店。
そして直ぐそばに矢本運動公園がある。
とりあえずサンショップ矢本店に向かう。
店に到着したのが夕暮れの18時半。
食料を調達し店を出ると18時50分。
矢本運動公園に着いたのは19時少し前。
多少人はいるがここ以外野宿地探しは困難。
極力人目を避ける場所にテントを張り野宿した。
今日は多くの漁師さんの助けで旅できた一日だった。

3.写真記録

桂島の水源(貯水場?)

右手に白石廣造邸跡

桂島から野々島に向かう

野々島に上陸して散策スタート

夜泣き地蔵(右)と六地蔵(左)

密に咲いたヤマユリ

野々島から無料渡船で100m先の寒風沢島へ

230年前に漂流で世界一周した島民がいた!

寒風沢島の代表的な風景

化粧地蔵~美人の子宝祈願

予約船長がオマケで犬島を案内

大高森からの松島四大観眺望

野蒜の震災復興伝承館

北上運河沿い堤防道を歩く

4.ルート図

みちのく潮風トレイル旅② 5日目ルート図(Google Map)

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