大毛無山~三角岳周回登山 2

1 経緯
昨年4月11日に三角岳と大毛無山に初登頂した。
残雪が少なかったため4箇所ほどでヤブ迂回した。
残雪が多ければ迂回せず楽なのか確かめたいと考えた。
青森市の積雪量が28日にゼロになり好天で良い機会。
更に昨年と逆周りで縦走しようと3月29日に出かけた。

2 登山概要
昨年は料金所北斜面の鉄塔管理道を辿り沢へ降りた。
今回は沢を通らず尾根伝いを登る事にした。
ただ尾根道の残雪が少なそうで残雪斜面を選んで進む。
途中から尾根に取り付いたが始めから尾根が良かったかも。
(尾根道のヤブ状況と雪斜面登りの苦労を比較した感想)

標高の低い所は所々ヤブがあるが余り苦はない。
鉄塔に着いてからは残雪の歩き易い道が続く。
昨年迂回した大毛無山手前の734ピークは樹上に残雪あり。
734ピーク上は遮る物のない360度の素晴らしい眺望。
ただ734ピークからの下りは少し緊張した。
樹上にある残雪がどれだけ安定しているか不安。
急降下する細尾根に亀裂もあり雪が崩れない様慎重に下る。

大毛無山から三角岳への登りでは昨年はヤブを迂回した。
今年は稜線の残雪を歩いたが所々で歩けずヤブを登る。
北の眺望が良好な大毛無山と対照的で三角岳は南が好眺望。
快晴の青空の下に八甲田連峰や遠く岩木山も望めた。

三角岳から693ピーク後の残雪崩落地点は今年も残雪崩落。
ただ昨年は約100mヤブ歩きして迂回したが今年は軽減。
崩落反対斜面に雪が残りヤブ歩きは短区間で済んだ。
残雪崩落地点では遠目にカモシカを見る事もできた。
628ピーク先で昨年迂回した箇所は今年は稜線を歩いた。
その先の稜線道から林道への下りでも昨年より楽に歩行。

ただ林道に降りて以後の林道歩きでは結構疲れた。
平均で15~30cmぐらい雪に足が沈んだ。
沈みの少ない場所もあったが膝まで沈む事も結構あった。
10cm以上雪に足が沈む事が続くと足腰に相当堪える。
それが1時間以上続き最後は相当疲労して縦走を終えた。
なお今回は軽アイゼンも持参したが出番はなかった。

3 感想
今年は昨年の経験を活かして多少楽に歩けたと思う。
一方で林道に到達後の最後の林道歩きは難儀した。
流石にスノーシューが欲しいと思わされた。
唯一の救いは長い林道歩きが緩い下りだった事。

1年前と今回で逆の周回だったが一長一短と思った。
長靴壺足の場合は前半は今回の方が歩き易かった。
前半は午前の低気温と少残雪で足沈み負担が少。
後半は午後の気温上昇と多残雪の林道歩きで足負担が大。
その時の残雪状況や気温状況でコース判断するのが最良?

今回と前回(昨年)の登山時間の比較
(逆周りなので単純比較できないが…)
        今回 前回 (単位:分)
料金所~鉄塔  032  025
鉄塔~734  093  100
734~大毛無山  025  019
大毛無~三角岳 045  053
三角岳~林道点 065  089
林道点~料金所 106  083
今回と前回を比較し明確な差は三角岳~料金所区間。
今回は三角~林道は快適下りの楽な雪道で時間も短い。
前回は林道~三角で登りと2度のヤブ迂回で時間超過。
一方前回は林道まで緩い登り道だが良質雪で快適歩行。
今回は林道以降雪に足が沈み下り道なのに前回より時間超過。

※付記
[6日前の楢木森縦走登山時の膝痛と筋肉痛の経過]
楢木森縦走登山途中から膝痛が発生し飲水で軽減。
しかし翌朝起床時に膝痛が少し強まっていた。
また飲水を増やし経過観察すると徐々に痛み軽減。
そして翌日以降は膝痛は治まった。
今回の周回登山でも飲水を心掛け膝痛は発生せず。
一方で前回登山後徐々に足ふくらはぎの筋肉痛発生。
翌日の日課の朝ランは低速度の短距離に控えた。
翌々日も筋肉痛は残っていたが相当和らいだ。
今回登山では筋肉痛は全く発生しなかった。
今年初登山の雪道で足が鍛えられたと感じた。
長靴壺足歩きは足腰の強化に効果的かもしれない。

4 山歩き写真
車を駐車し料金所を横目に鉄塔を目指す

昨年下った左手沢筋地点を通過

尾根道を登り昨年下った地点と合流

鉄塔を通過後に振り返る

尾根道は所々に小ヤブと残雪が混在

キラキラな霧氷落下の痕跡

大毛無山に続く稜線と右に三角岳

足跡の雪沈みが少なく快適歩行

所々にクラックがあるので避けて通過

後ろに見える八甲田連峰がクッキリ

絶景の734ピークに向かう

734ピークから陸奥湾と岩木山眺望

734ピークから大毛無山と三角岳眺望

734ピークからは慎重に下る

大毛無山頂から三角岳を眺望

三角岳へ残雪とヤブ樹林帯の境を登る

三角岳への最後の登坂道

三角岳山頂手前から大毛無山を振り返る

三角岳山頂反射板と(左)八甲田と(中)岩木山

剥がれかけた樹木の霧氷

三角岳から爽快に続く稜線道と八甲田

稜線道上の残雪崩落地点とカモシカ(中央少し下)

稜線道の鞍部から林道へ下る

沢筋の脇を下り降りて林道に着く

林道分岐点に合流する

伐採樹木置場を通過して登山終了

5 歩行のデータ
大毛無山~三角岳の山歩き時間経過
07:25 自宅・自家用車発 (23分)
07:52 スタート(みちのく有料道料金所手前)
08:24 鉄塔
09:57 734ピーク (休1分)
10:23 大毛無山 (休13分)
11:21 三角岳 (休24分)
12:10 693ピーク
12:50 林道終点
14:36 ゴール(みちのく有料道料金所手前)
14:44 自宅・自家用車着 (22分)

歩行時間 6:00 (休憩計40分除く)
歩行距離 12.5km

大毛無山~三角岳の山歩きコース

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