大峰奥駈縦走旅 4日目
令和4年5月10日(火) 平治宿~玉置神社
天気 雨のち曇り 気温 10~20℃
1.縦走旅の時間・距離・ルート
05:30 平治ノ宿
05:55 転法輪岳 (2分)
06:29 倶利伽羅岳 (3分)
07:50 行仙岳 (休10分)
08:31 行仙小屋 (休10分)
10:06 笠捨山 (休12分)
11:20 地蔵岳 (鎖場15分)
12:07 四阿之宿 (休7分)
12:20 菊ヶ池
12:26 檜之宿跡
12:51 香精山 (3分)
13:22 塔ノ谷峠
13:51 古屋の辻
13:55 古屋宿
14:10 如意宝珠岳
14:47 水呑金剛
15:18 花折塚 (4分)
15:41 玉置山展望台
16:08 玉置山
16:16 玉置神社 (休10分)
16:40 玉置神社駐車場
[上り標高計1300m/下り標高計1800m/歩時間10:00]
2.出来事
昨夕から小雨(霧雨)が降り続いている。
朝5時半に雨合羽を着て平治宿を出発する。
少し寒さも感じられ手袋も着用する。
しかし手袋はスマホ操作時の邪魔で随時着脱する。
雨の日の難点は眼鏡とスマホの水濡れの問題。
眼鏡が曇り水滴で歪むと周囲の識別が難しい。
寧ろ眼鏡を外した方が見えやすい場合さえある。
スマホは画面タッチが思う様に動かなくなる。
更にスマホの濡れは誤動作や電源切れにも繋がる。
スマホでの地図確認や写真撮影は必要最低限にする。
この日は行仙岳の手前で唯一の男性と出会った。
単独男性は私とは逆ルートで大峰奥駈縦走中の様。
「今日は雨になりましたネ」
「それでもこの程度の雨で済んでくれれば良い方ですネ」
短い会話を交わし互いにエール交換し擦れ違った。
地蔵岳周辺の鎖場の連続がこの日一番の難所。
3年前に1度熊野から吉野の順峯でこの区間を歩いた。
その際は膝痛の辛さがあり難所の思い出が少ない。
今回は雨天の逆峯のため約5mの断崖の鎖場下りがある。
前回は登りで足場が見えたが今回は下りで見え難い。
足場が小さく更に水濡れのため特別慎重に下りた。
更に幾つかの鎖場も眼鏡の見え難さを堪え慎重に進む。
南奥駈道の最大難所はこの地蔵岳エリアだと思う。
その地蔵岳通過が雨天時だったのは不運だったか。
しかし大雨でなかったのだから幸運と思うべきか。
それでも慎重に進めば極端な危険はないと思う。
地蔵岳エリア通過後は緊張から解放され順調に歩行。
ただ所々で濡れた急坂下り道は滑らない様気をつける。
玉置山を過ぎ玉置神社への下りは結構な急下り。
この日は水を1L弱持って出発したがまた途中無給水。
玉置神社の手前で水の残量はほぼ無い状態になった。
疲労と渇水で身体は衰弱していたが集中力は保ち下る。
玉置神社到着後真っ先に水場に向かい水をガブ飲み。
慌て飲み過ぎて思わず咽せてしまった。
水を十分飲み水筒に補給後は野宿場所を探す。
屋根付き休憩所もあるがテント禁止貼り紙に落胆。
雨天にも関わらず神社境内には数人の参拝者がいる。
神社境内の野宿は諦めて神社駐車場に向かう。
事前のネット検索で駐車場野宿の情報を頼りにした。
駐車場の野宿は目立たず迷惑しない場所が条件だ。
最適ではないがまあ良いと思う場所を見つける。
この日は小雨(霧雨)が続いたが駐車場に着き雨は止む。
徐々に薄日が差す天気に変わり始める。
このまま明朝まで雨が降らない事を祈るしかない。
駐車車両がほぼいなくなった17時過ぎにテント設営。
降雨のない一夜を願ってテントに潜り休んだ。
3.写真記録
転法輪岳
倶利迦羅岳
行仙岳
行仙宿
笠捨山
「エゴノキ」と思うが?
イワカガミを守り育てる?大樹の根
地蔵岳
地蔵岳の鎖場
ピンクのシャクナゲ
16靡 四阿宿跡
15靡 菊ヶ池
14靡 拝返し
13靡 香精山
塔ノ谷峠 (田中陽希テント泊地)
12靡 古屋宿跡(21世紀森分岐)
11靡 如意珠岳
久し振りの舗装道合流
花折塚
世界遺産記念石碑
玉置神社へ下る坂道
玉置神社境内のシャクナゲ
玉置神社に到着
玉置神社駐車場で野宿
4.ルート図
大峰奥駈道 4泊5日縦走旅 4日目ルート図(ヤマレコ)