紅葉の秋田・焼山登山

1 旅計画
猛暑の夏がやっと収まり一気に秋が到来。
毎日お天気チェックして旅日和に頭を悩ませる。
当初は10月初日から4泊5日旅を計画した。
最初は良さそうな予報が徐々に悪化予報に変わる。
急遽計画の先延ばしを決定しまた天気チェック。
一週間延期し10月8日に4泊5日旅に出発した。
当初の旅計画は以下の通り
・1日目 青森~後生掛~焼山登山~網張
・2日目 網張~岩手山~三ツ石
・3日目 三ツ石~八瀬森~大白森
・4日目 大白森~秋田駒~乳頭山~田代平
・5日目 田代平~乳頭山~網張~青森

2 秋田・焼山
・期日 10月8日
・天気 晴れ
自宅から八幡平・後生掛温泉まで車で移動。
後生掛温泉から焼山登山をした後岩手山麓に移動。

自宅を朝8時出発予定が20分ほど遅れて出発。
高速道を使わず一般道で後生掛まで約3時間。
3連休の中日で八幡平ビジターセンターは大混雑。
駐車場はほぼ満車だが2~3台ほど空きがある。
この先にも駐車場があるがもし満車だと困る。
空きがある所に早く駐車した方が良いと判断。
駐車して登山口へ15分ほど歩く事にする。
登山口近くの駐車場も混雑していたが空きはあった。
更に先の温泉へ向かう道路にも沢山の車が路上駐車。

温泉の手前の登山口から入山し登山に出発。
登山口に「ベコ谷地~湯ノ沢はガス発生で通行止」標識。
登山口から国見台~毛せん峠のルートを進む。
多分前日に降ったと思われる雨のため所々泥濘む。
紅葉は一部で見頃になりつつある様に感じられる。
あと1週間もすればもっと紅葉が進むと感じる。
それでもある程度進んだ紅葉景色を楽しみ歩く。
焼山山頂まで10組20人ほどの登山者とすれ違う。
連休の紅葉時期の山にしては少ない様に感じる。

焼山山頂まで順調に歩き避難小屋に一端下る。
さてこの先のルートをどうしようかと悩む。
当初はベコ谷地ルートを歩く予定だった。
しかし避難小屋前にも「ガス発生通行止」標識。
小屋から山頂に向かう途中でも「ガス注意」があった。
焼山火口湖の湖畔周囲からガス煙が立ち上っていた。
焼山山頂周辺はガスだらけなのに何故ベコ谷地は通行止?
風は程良く吹き流れガス滞留の心配は少ない。

自己責任でベコ谷地ルートを進んでみる事にする。
火口湖脇を通った時と同程度の硫黄臭を感じつつ歩く。
最初の危険地帯を抜けて湯ノ沢沿いのルートに入る。
多少硫黄臭を感じつつも温泉場と同程度と感じつつ歩く。
湯ノ沢沿いを抜け樹林帯に入ると心配はほぼ薄れる。
一方で刈払いの手入れ不足なのかヤブがキツくなる。
多少ヤブに悩まされつつもそれ程遅れずベコ谷地到着。
小屋~ベコ谷地の通行止区間の歩行印象は危険度小。

ベコ谷地以降は歩き易い道を順調に進み登山口に戻る。
通行止区間には数は少ないが真新しい足跡もあった。
ベコ谷地ルートの紅葉状況は5割程度の印象と思う。
16時に到着した駐車場はガラガラに空いていた。

車に戻り滝沢方面に下りてスーパーで食料調達する。
そして翌日登る岩手山の麓の御神坂駐車場に移動する。
車中泊の支度のためザックから荷物を取り出す。
スマホ充電用の携帯バッテリーを探すが見当たらない。
焦りながらザックを全て開けて探したが入っていない。
どうやら自宅に忘れてきてしまったらしい。
バッテリーとヘッドランプの電気器具袋一式を忘れた。
明日から3泊4日の山旅で電気が無ければ山旅は無理。
自分のドジな失敗に呆れて心底落胆した。

スーパーで調達した晩飯を食べつつ今後の事を考える。
実は天気予報が前々から相当気になっていた。
改めて確認すると明後日は終日雨に予報が変わっている。
しかも時間雨量5mmの強めの雨予報に悪化している。
寧ろバッテリー忘れは不幸中の幸いかもしれない。
旅継続を一端諦め日程を見直し再挑戦する方が良さそう。
夕食を終え気持ちを切り替え車中泊の眠りに就いた。

3 [私見]焼山のガス通行止について
今回「ガス発生通行止」標識に背いて歩行を行った。
ルールを破り歩いた事は以前にも何度かある。
東北山旅や四国遍路で道路通行止箇所を歩いた事がある。
北海道旅でも道が崩れ「通行止」の区間を歩き続けた。
今回はガス発生中の区間で過去のケースとは少し違う。
道崩落区間の時は自己判断し易いがガスは少し難しい。
有毒ガスの場合は意識が薄れ倒れる事も考えられる。
ただ一方で開放的空間ならガスの影響は相当薄れる。
危険地帯に相当接近しなければガスの影響は少ないと思う。
希に温泉宿でガス中毒の報道があるが閉鎖的空間が主要因。
また過去にあった八甲田ガス事故は長時間滞在が原因。
ガスに近寄らず移動し続けていれば安全は高いと思う。

青森では八甲田城ヶ倉渓谷や奥入瀬渓流で過去事故があった。
枯れた樹の枝や落石によって観光客が怪我や死亡をした。
これらは自然管理する国等に責任があると裁判で認定された。
それ以降自然を管理する側は危険意識に非常に敏感になった。

今回私は焼山登山の記事をヤマレコのサイトに掲載した。
掲載した約20時間後に記事が非公開の処分を受けた。
閲覧者に立入禁止区域への立入りを促すと判断された。
非公開された事に関して異存は一切ない。
ただ世の中全般が規制強化され息苦さが増す気がする。
自分で考え行動する事が益々失われていると感じる。
昔はもっと自己判断で危険度を判定していたと思う。
今は誰かが少しでも危険があると中止や禁止を決める。
人間が主体的に判断し生きる権利が奪われつつある。

4 [私見]自主性の尊重について
話が全く逸れるがコロナやインフル問題も同じ縮図。
コロナやインフルはワクチンが防ぐと多くの人は思う。
だがワクチンは自己免疫機能を高めるための補助手段。
ワクチン自体がウイルスと戦う訳ではない。
ウイルスに似せた物体を身体に入れ自己免疫を高める。
免疫力が高まるか否かは自己の免疫力に左右される。
だからワクチンをしても免疫強化できなければ無意味。
そして自己免疫が元々強ければワクチンは不要。
更にワクチンは一種の毒でワクチンで倒れる人もいる。
それなのに医薬業界や国はワクチンを推奨し続ける。
国を信じる人は身体のためと信じワクチンを打つ。
安全や危険に繋がる情報は丁寧に説明してほしい。

温泉場でもガス発生事故は時々ニュースになる。
大自然の開放空間より温泉の閉鎖空間の方が危険は高い。
それでも閉鎖空間は存続し自然空間が閉鎖させられる。
安全度の基準は管理側の都合で決められるのか?

ただ今回の通行止に関し私は何も知識がありません。
あくまで一般論として私見を述べました。
通行止を批判するものではありません。

5 写真
後生掛温泉手前の路上駐車の長い車列

右手にある標識に従って入山する

小沢を渡る地点は紅葉し始め

中間地点は紅葉の見頃

国見台から八幡平や後生掛温泉を眺望

エゾオヤマリンドウ

毛せん峠

避難小屋に向かう途中の紅葉景色

焼山避難小屋。右手には立入禁止ロープ

遅咲きのシャクナゲ

焼山火口湖畔ではガス発生中

焼山最高標高地点

焼山山頂刈払い道の遠方に岩木山、右奥に八甲田山

避難小屋に戻る手前の紅葉景色

立入り禁止ロープを通過しベコ谷地ルートへ

シラタマノキ&ハイマツ(?)の葉の変色前後対比

紅葉し始めの湯ノ沢方面景色

湯ノ沢の硫黄臭

湯ノ沢の立入り禁止テープ

様々に彩られた紅葉の葉っぱ群

地熱発電所敷地の直ぐ脇を通る登山道

ベコ谷地地点にある立入り禁止テープ

多少水嵩が増した小沢を渡り周回登山を終える

6 旅の行程とコース
行程
11:27 八幡平ビジターセンター
11:46 焼山ベコ谷地コース登山口
12:40 国見台
13:00 毛せん峠
13:19 焼山山荘
13:24 鬼ヶ城
13:40 名残峠
13:44 焼山山頂分岐13:48
13:50 名残峠
14:01 鬼ヶ城
14:06 焼山山荘14:11
14:28 湯ノ沢14:30
15:29 澄川発電所PR館分岐
15:33 ベコ谷地
15:51 焼山ベコ谷地コース登山口
16:07 八幡平ビジターセンター

コース図