三ツ石山荘の出入口脇には温度計が掛かっている。
昨日の夕方到着時は8℃だった。
夕方から青空が広がり翌朝は放射冷却で気温の急低下を心配した。
朝5時出発時点の気温は3℃。心配したほどには下がらなかった。
昨日より30分遅い夜明け前に平坦な開放地から出発。
明瞭で緩やかな登り道を進む。昨日より相当歩きやすい。
但し昨日同様にスタート時は霧。
1時間以上歩くと徐々に霧が薄れる。そして眺望も良くなる。
出発から約2時間で水場に着く。
勢い良く水が流れ出ている。ホッとひと安心。
朝から涼しく水への欲求は特別に強くはなかった。
それでも昨夕から節水してきたため200ccほど飲水し水袋に1L余給水。
その後2時間ほど歩くと「切通し」と言う分岐地点に着く。
左に行くと一旦下りお花畑を通過し岩手山頂に向かうコースで復路に利用。
往路は「鬼ヶ城」と呼ばれる切立った岩場を通過するコースをとる。
コースは所々で岩場を通過しつつ岩場を避けた巻道も多く危険は少ない。
朝方の霧はすっかり消えて岩手山頂を眺めながら2時間弱で鬼ヶ城は通過。
その後一旦不動平の小屋地点に下りた後、山頂への最後の登り道になる。
出発から余り休憩をとらず約6時間で岩手山頂に到着。
一昨日から昨日にかけての雪の影響か好天にもかかわらず登山者は少数。
山頂までの6時間の間に出会った登山者は5人ほど。
岩手山には多くの登山ルートがあるためすれ違いも多いだろう。
山頂は風もあり少し寒いため9合目の不動平に引き返してから軽昼食。
軽食後はお花畑コースを進む。
左に落葉樹林間から鬼ヶ城を眺め急傾斜道を50分ほど下るとお花畑に着く。
時期的に「お花畑」に花は見られず。しかし鬼ヶ城側の樹木の紅葉が美しい。
お花畑から10分ほど寄り道すると「御釜湖」「御苗代湖」が現れる。
私は視聴していないがNHK「にっぽん百名山」で紹介されたらしい。
その後は「大地獄谷」と呼ばれる沢沿い道を進むがここも紅葉が美しい。
ちょうど今頃が紅葉の見頃の時期かもしれない。
お花畑から1時間弱で「切通し」に着くと往路で通った道と合流する。
切通しから姥倉分岐まで30分往路と同ルートを歩行後は松川温泉への下り道。
樹林帯の中を通る道だが紅葉が目を楽しませてくれて飽きない。
岩手山登頂後9合目で軽昼食を摂ってからはほぼ休み無しで下山終了。
疲労感は余りなかった。しかし3日間で唯一、下山途中に膝痛を感じる。
お花畑への急下りやその後も所々で急下りがあり膝への負担は相当ある。
しかし昨日も乳頭山から滝ノ上温泉への急下りがあったが特に膝痛は無し。
思い当たったのは9合目での軽昼食時にゼリー飲料を1袋飲み切ったこと。
今回の登山でゼリー飲料を2袋持参したが出番が少なく1袋余残っていた。
ゼリー飲料には結構糖分が多い。(後日ブログで総括予定)
本日宿泊予約していた松川温泉・峡雲荘には予定より1時間早く到着。
予約時「登山後の宿泊」を伝えていたため、受付で登山の話を少しする。
その際NHKにっぽん百名山番組制作陣が1週間余宿泊した話を聞く。
天気の良い日に撮影するため結構時間をかけているのだと納得。
宿の温泉は白濁の硫黄泉で私好み。夕食料理も地物食材が多く良かった。
ただし当日は地熱暖房が入っていたが温度調節不可のため窓の開放で調節。
この窓開放の幅を寒くも暑くもない程度に調節するのに一苦労。
2日間寒い山荘に宿泊した身に暖房は有難いが身体は急な変化に困惑気味。
鬼ヶ城通過途中で振り返り。
左奥に薄鳥海。中央奥に秋田駒。右奥に三ツ石
05:10 三ツ石山荘・発
06:50 犬倉分岐
07:00 水場(10分休憩)
07:45 姥倉分岐
08:20 切通し(5分休憩)
10:25 不動平9合目
10:55 岩手山山頂(5分休憩)
11:30 不動平9合目(25分休憩)
13:00 御苗代湖
13:55 切通し
14:25 姥倉分岐
16:35 松川温泉・着
【登山時間】 10:30
【登山距離】 25km
登山時間の比較
標準time 今回time
三ツ石荘~切通し 230分 180分
切通し~岩手山頂 190分 150分
岩手山頂~切通し 190分 150分
切通し~松川温泉 170分 160分
登山ルート(ルートラボで表示)