小辺路旅２（大滝～三浦峠）

6月10日(月)
天気　雨-曇（最高気温24℃）

05:35 大滝集落東屋･発
06:50 水ヶ峰(集落跡)
08:45 大股集落
11:45 伯母子岳
15:45 五百瀬
17:05 三十丁の水
17:55 三浦峠東屋･着

夜明け前から雨が降り続いている。
雨は強弱を繰り返しており小降りの時を見計らいトイレに駆け込む。
朝食後、雨に濡れず東屋内でテントを収納できる事に感謝する。
雨合羽を着て防水グッズの支度を調えて5時半に東屋を出発。

今日は二百名山の一つ伯母子岳を経由して三浦峠まで約34kmの行程。
四国遍路は平均時速4kmだったが小辺路ﾙｰﾄは平均時速3kmで計画。
平地歩行と登山歩行の中間の時速。因みに大峯奥駆は時速2km前後。
昨日は高野山金剛三昧院以降誰とも会わなかった。今日も一人旅？
ＪＲで同乗し高野山町石道で会った若者とも高野山以降は会わず。

山道を40分ほど歩くと一旦舗装道路(高野龍神ｽｶｲﾗｲﾝ)に合流。
「小辺路の歩行者に注意」の標識が有るが幸い車とは出会わない。
舗装道路を25分ほど歩くと水ヶ峰入口の標識が有り再び山道に入る。
割に歩きやすい草原道を進むと「水ヶ峰集落跡」に着く。
集落跡となっているが雨天で見通しが悪く集落跡の形跡は分からない。

更に2時間弱歩くと50戸程の家が集まる大股集落に着く。
しかし雨天のためか人影は見られない。
伯母子岳への道案内標識に従い車両通行止めの舗装道路を上る。
途中で萱小屋という私設小屋を開放している場所を通る。
小屋の中を覗くととても綺麗に保たれていて休憩には最適。

萱小屋から1時間半歩くと「迂回路」表示のある伯母子岳分岐に着く。
「迂回路」とはどういう事？説明があるが地名が分からずマイッタ。
「迂回の経路図」が有ればと思うが残念ながら無い。
四国お遍路で苦労する外人さんの気持ちを少しだけ味わう。
仕方なく最も無難と思われる伯母子峠に向かう事にする。

伯母子峠に着くと伯母子峠から先にロープが張られている。
伯母子岳へ向かう道が「迂回路」となっている。
そういう事か。伯母子岳を経由せず先に進む途中が崩壊し通行止なのだ。
最初に「迂回路」表示の有った場所は良く見ると三叉路になっている。
左が伯母子峠、中央(迂回路)が伯母子岳直登、右が護摩壇山という事か。
中央の道を進めば伯母子岳に最短で到達しその後標識に従い進めば良い。

少し伯母子峠に寄り道したが峠から20分で伯母子岳山頂に到着。
山頂は霧がかかり全く眺望は得られない。写真だけ撮り先に進む。
「迂回路」マークに従って樹林帯の仮設道を進む。
約30分ほど「迂回路」を歩くと危険地帯を回避して小辺路に合流。

その後小辺路ルートを順調に進み伯母子岳から4時間で五百瀬に着く。
五百瀬が近づくにつれて雨が徐々に止む。
五百瀬には集落が点在しバス停やトイレがある。
トイレで用を足し水を補給する。軽食も口に入れる。
雨合羽を脱ぎ更に靴も脱いで少しでも乾かす。

トイレ前で休憩して10分後に山歩き姿の中年男性がやって来た。
ビックリして来た方向を尋ねると私の後ろを追いかける様に来たとの事。
実は山を歩いている最中に時々遠くで物音が聞こえたが後ろにいたとは！
どこから出発したか尋ねると今朝夜明け前に高野山を出発したそうだ。
間もなく16時。男性に今後の予定を尋ねると「集落で宿を探す」との事。

男性とはここで別れて私はこの先の三浦峠を目指す。
三浦峠の手前に水場「三十丁の水」があるのでそこで給水予定。
五百瀬の標高350mから三浦峠の標高1050mまで約700mの登り道。
流石に長距離歩行の最後の標高差700mの登りはきつい。
幾ら歩いても水場が現れずもしかして水場を見落としたか不安になる。
五百瀬から1時間以上歩いた17時に「三十丁の水」場に到着。
安堵してタップリ水を補給してから三浦峠への最後の登り道。
1時間弱歩いてようやく三浦峠に到着する。
五百瀬の前後では少し青空もあったが三浦峠はまた霧模様。
昨夜と同様に誰もいない東屋にテントを張って身体を休める。

食事【朝昼】お握り､卵焼､野菜各種､ｿｰｾｰｼﾞﾊﾟﾝ､ｿｲｼﾞｮｲ【夕】ｱﾙﾌｧ五目飯､ｳｲﾝﾅｰ､筑前煮､野菜各種

歩行時間 11:30
歩行距離 34km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。