権力と欲望と生命とお金

ロシアがウクライナを無差別攻撃している。
ロシアの行為は断じて許されない。
アメリカはロシアを口先で非難する。
しかしロシアと正面から直接対峙しない。
ウクライナへ武器供与して後方支援を続ける。

ロシアや中国や北朝鮮には共通点がある。
最高権力者が神格化され周囲は皆イエスマン。
国民は貧しく権力者は絶大な力や富を有する。
権力者は国民の目を欺き様々な方法で蓄財する。

プーチン(ロシア)
1440億円宮殿
840億円ヨット
160万円イタリア製ダウン
習近平(中国)
習ファミリーの海外不正蓄財
金正恩(北朝鮮)
北朝鮮のサイバー強盗

ロシアも中国も北朝鮮も西洋諸国に反発する。
しかし西側の優れた製品を大量に使っている。
西側に反発しつつ西側を羨み嫉妬している。
西側に嫉妬する理由は西側が裕福だからだ。
できれば西側諸国と仲良くし富を得たい。
しかし民主化せず富だけ得る事を西は認めない。

権力者や側近らが闇蓄財すれば民衆は反発する。
権力者は己の弱みを暴こうとする者を排除する。
自分の周囲の闇蓄財を隠蔽しつつ邪魔者は排除。
ロシアでも中国でも北でも邪魔者は抹殺される。

プーチンのウクライナ侵攻理由を知るは本人のみ。
ロシア国民男性の平均寿命は68歳。
現在69歳のプーチンは既に平均寿命に達した。
プーチンは自らの死期を徐々に悟り始めたのかも。

プーチンには甲状腺がんやパーキンソン病の疑惑。
「プーチン甲状腺病気疑惑」読売オンライン
コロナに感染する事を怖れ側近も遠ざける。
ロシアでは過去に何度も要人が毒殺された。
プーチンも自ら毒殺される事を極度に警戒する。
「プーチン〝オムレツ毒殺〟計画」東スポWEB記事
「プーチンを消せ」週刊文春R4.3.30

また2人の娘が暗殺されない様に情報は公開されない。
他人の命は軽んじ自らや家族の危険は臆病なほど怖れる。
全ては自らが他人に災いを及ぼした因果応報の結果。
そして家族や親しい仲間の行く末に思案を巡らした。
自らが絶対権力を掌握中に後顧の憂いを絶ちたい。
更に英雄となり自らの退陣後の差配を完遂したい。
プレジデントオンライン記事 R4.1.14
「死ぬまでロシア大統領を続ける」
しかし現実は目論みが大きく狂っている。

全ては生命とお金に関わる事。
権力者も貧困者も命とお金は最大の悩みの種。
命とお金は戦争と病気に密接に関連する。
戦争とは兵力と戦費の戦い。
当事国の戦意が同等なら兵力と戦費が勝敗を分ける。
ウクライナにはロシアを上回る戦意がある。
一方で兵力ではロシアがウクライナを大きく上回る。
そして戦費は本来はロシア経済が上回っていた。
しかしロシアは経済制裁で戦費に支障が生じた。
更に欧米がウクライナを支援している。
戦費に関してはロシア優位と言えない状況。

先ほど唐突に命とお金は戦争と病気に関連と書いた。
全ての人間は自らの生命を守りたいと思う。
命を守るためにはお金を惜しまないと考える。
(勿論お金にも限度はあるが…)

だから戦争に勝ち命を守るためお金を注ぎ込む。
また病気になれば病気治療のためお金をかける。
どちらの場合も無理をしてでもお金を使う。
そのお金の行く先は軍需産業と医薬品業界。

ここで大いなる疑問を抱かざるを得ない。
戦争も病気も本来は人間の望むものではない。
人間は、平和を望み、健康を望む。
もし人間社会が平和なら戦争費用は全く不要。
また人間が全員健康なら薬の費用も全く不要。

仮に戦争が無く病気も無い社会が実現したとする。
すると軍需産業や医薬産業は全く不要になる。
しかし現実には相当実現困難な夢だと思う。
ただ争いや病気の少ない社会には近づけたい。
それは大多数の人々の切なる願いではないか?
一方で軍需産業や医薬産業に携わる人はどうか?
人々の幸福より業界の維持存続を優先しないか?
産業が続くためには争いや病気は続いてほしい?

米国軍需産業の社長は戦争開始前にこう述べている。
「ウクライナ情勢の緊迫化は利益効果が抜群だ」
そしてウクライナへの武器供与の必要性を力説した。
※参考 Money Voice 浜田和幸
「米軍需産業社長の利益増大発言」

世界の主要国の軍事(防衛)費はどれぐらいか。
     軍事費 GDP比 国予算比
アメリカ 6,896  3.29  9.4
中  国 3,018  1.25  5.4
ロ シ ア 1,360  3.09  11.4
イギリス  558  1.89  4.5
フランス  622  2.02  3.3
ド イ ツ  605  1.35  2.8
韓  国  577  2.61  12.1
日  本  490  0.94  2.5
単位:億米ドル、2020年度(国予算比は2019年)
※参考
2021年防衛白書
主要国軍事費の政府支出総額比率

他国に比べダントツなアメリカの軍事費。
その軍事費を更に増やすために戦争があるのか?
いずれにしろ米の軍需産業は大儲けするだろう。

バイデン大統領の戦争前発言も気になった。
「ロシアのウクライナ侵攻計画がある」
「アメリカはウクライナに軍を派遣しない」
まるでロシアにウクライナへの侵攻を促す様。
アメリカの国防長官オースティンは前軍需産業役員。
ブッシュ政権時のチェイニー副大統領は軍需産業と密接。
「チェイニー副大統領と軍需産業」

アメリカは2003年に大量破壊兵器を理由にイラク戦争した。
日本政府や多くのメディアもアメリカの主張を信じた。
※参考 NHK放送文化研究所 海部一男氏 論文
「ブッシュ政権の情報操作とメディア責任」
しかし結果的にイラクに大量破壊兵器はなかった。
何故この様なフェイク情報が流されるのか?
陰で戦争を望む集団が偽情報を操作していないか?
危機を煽る不確かな情報を権力者に耳打ちしていないか?

今回ウクライナ侵攻前のアメリカの情報は正しかった。
これはアメリカの情報収集能力の高さを示していた。
情報傍受、情報提供者、工作員等の手段で得たのか?
これらの手段は情報を入手する以外にも利用される。
つまり相手に情報を渡す事もできる(私個人の妄想だが)。
相手に戦争の口実の情報を渡す事も考えられる。
軍需産業が続く限り戦争が無くならないのではと思う。

そして人間の発する言葉との付き合い方。
その人物は真実を語っているのだろうか?
自分に有利な事を語ろうとしているのではないか?
誰しも自分に不利になる事を敢えて言わない。
嘘では無いが真実でもないという事もあると思う…

今ロシアは必死になってフェイクを発している。
一方のウクライナは情報発信で優位と思われる。
しかし全ての発言は何らかの意図で発せられる。
発言と意図を読み解く事はなかなか難しい。

2016年発売のベストセラー書籍「サピエンス全史」。
人間は「言語」と「虚構(フィクション)」で地球を支配した。
「言語」で他人と会話し互いを理解し合う事を覚えた。
「虚構」で目に見えない理想を共有する事を覚えた。
言語も虚構も目に見えず想像の産物に過ぎない。
人間以外の動物は想像するという事ができない。
言語と虚構で大規模な集団を統率し成果を得る事ができた。
成果を得る事で集団全体が幸福になる事が信じられた。
しかし集団全体の幸福は果たして本当に得られたのか?
小麦を例に狩猟時代より寧ろ不健康になったと本は指摘する。

資本主義社会の中の貨幣や軍需産業は不幸の源ではないか?
更に軍需産業と同じ事例が医薬産業にもあるのではと思う。
話が長くなったので次回に医薬問題を書きたい。

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