南八甲田(逆川-横岳-櫛ヶ峯-駒ヶ峯-猿倉)縦走-2026

1 登山計画
最近は残雪期に南八甲田周回登山に出かける。
南八甲田は残雪が多く平坦地も多く歩き易い。
ただ合計20km余のため1日歩行のほぼ限界距離。
そして出発・到着点には多少問題を抱える。
渓流・急斜面・雪壁等の障害を越える必要がある。
毎年何とか通過しているが課題有と感じている。
地図を眺めながら更に楽はできないかと悩む。
今年も好天日に試行錯誤のつもりで出かけた。

2 登山概要
4月17日(金) 天気 晴、気温4~9℃

南八甲田の周回登山は今回が4回目だと思う。
過去3回は概ね歩き易い積雪状態で登山できた。
ただ多少の強風や堅質雪、軟質雪も経験した。
このため天気予報でなるべく良い日を選んだ。
天気予報は「てんきとくらす」を主に見ている。
標高1500mの気温や風速情報が参考になる。
この日は最低気温5℃、風速5m前後で良好予報。
そして実際の天気もほぼ予報どおりだった。

酸ヶ湯駐車場を出発し城ヶ倉渓流に下って行く。
去年渓流上に堆積した雪渓地点を目指して下る。
しかし残念ながら今年は渓流上に残雪は皆無。
周囲の地形を確認し改めて想像を巡らす。
独断推測だが雪渓は雪崩による偶然の産物と思う。
その年々で雪崩れた時の雪量は全く異なるだろう。
偶々昨年は大量の落雪で雪渓が出来たと想像した。

雪渓が無ければ渓流に足を入れ渡らざるを得ない。
渓流中に散らばる石を見て渡る姿をイメージする。
更に徒渉後の雪壁の乗越えも可能か想像する。
飛び石と雪壁乗越えを念頭に最も良い地点を選ぶ。
その始発点までの移動の際にも水中を歩き進む。
長靴のまま何とか渓流を渡り対岸雪上に辿り着く。
ただ高齢化と共に足下の不安定が増した事を実感。

渓流を渡った後は歩き易い尾根~谷ルートを登る。
稜線まであともう少しの所まで来ると難所が出現。
稜線手前3mほどの場所が急傾斜面に変わる。
左側は雪斜面で右側は土斜面でどちらか選択する。
雪斜面側は最終地点までの道のりが判然としない。
土斜面の方は樹木を頼りに登る事ができそうだ。
土側を登り樹に捕まり最後は腕力で体を持ち上る。
ひ弱い腕力でやっとの思いで稜線に辿り着いた。
登った後で雪斜面の方が良かったかもと若干後悔。
それでも過去3回に比べたら最も登り易いと感じた。

稜線に達すれば後は稜線伝いに一本道が続く。
最初のピーク逆川岳では標識を探すが見つからず。
逆川岳は明確は頂上が無く標識樹木も分かり難い。
今回を含む過去4回のうち2回は標識発見出来ず。
逆川岳から緩登を40分ほど歩くと横岳に着く。
横岳では逆に今回初めて標識を見つけた。
標識から約20m遠方に3人組スキーヤーを見かけた。

横岳から櫛ヶ峰まではルートが一目瞭然に見渡せる。
昨年は横岳以後の下りにクラック(雪割れ)があった。
今年はクラックは皆無で積雪量も今までで最も多い。
駆け足で横岳を下り鞍部を通過し櫛ヶ峰を目指す。
櫛ヶ峰への登り最終盤で歩きの登山者とすれ違う。
更に櫛ヶ峰山頂ではスキーヤー登山者に出会う。
スキーヤーは私と入れ替わりで滑り下りて行った。
私は山頂で遅い昼食を食べ15分休憩後に下山する。

櫛ヶ峰~駒ヶ峰~猿倉岳までは緩斜面で歩き易い。
猿倉岳に達した時に右足が緩い痙攣が発生する。
水と栄養補給と軽い屈伸運動で何とか回復する。
猿倉岳から酸ヶ湯へのルートは毎年微妙に変わる。
できるだけ起伏の少ない所を最短で歩きたい。
樹木と積雪具合にもよるが年々短縮している印象。

この日最終盤には1m四方の四角い構造物と出会う。
近くに人の通るルートがあるかもしれないと思う。
国道側を目指すと国道の雪壁が一部除雪されている。
「水道敷き入山地点」だと後で知った。
国道沿いの雪壁は最低でも3m以上ある。
この雪壁のため乗り越えはほぼ不可能。
だがここからならば国道との接続は全く問題ない。
その後は小走り歩行20分弱で駐車場に戻った。

3 登山後の感想・課題
(1) ルート全般の負担軽減(短縮・難度軽減)
 本ルートは大きく3つに区分できる。
 酸ヶ湯~横岳、横岳~櫛ヶ峰~猿倉、猿倉~酸ヶ湯。
 酸ヶ湯~横岳では渓流横断前後以外は変化余地なし。
 横岳~櫛ヶ峰~猿倉もほぼ稜線歩きで改善余地なし。
 唯一、猿倉~酸ヶ湯区間はルート変化の可能区間。
 この区間は急傾斜や小沢が多少ある以外は平坦多数。
 このため急坂や沢を避けて極力短縮歩きしたい。
 最大の問題は出発&到着地周辺の選択。
 酸ヶ湯から猿倉へは国道から入山する必要がある。
 当初私は八甲田ホテルの緩斜面から入山していた。
 今回初めて「水道敷き入山地点」がある事を知った。
 ここを利用すればバリエーションは相当広がる。
 次は更に平坦な楽歩行ルートに挑戦したい。

(2) 城ヶ倉渓流横断方法
 城ヶ倉渓流は最深50cmほどで流水速度は並程度。
 このため渓流横断は水濡れを甘受すれば難度は低い。
 しかしできれば濡れを避けたいため試行錯誤する。
 当初2回は下流側を靴を脱いで渡った。
 前回初めて渓流上の残雪を歩いて横断できた。
 今回も残雪期待したが残雪はなく渓流横断が必要。
 最初の雪面から渓流降下は落差大で適地が限られる。
 今回の探索で安全に下れる箇所は1つだけだった。
 (更に探索すればもっとあるかもしれないが)
 また渓流横断後も雪壁を乗り越える必要がある。
 1m超のほぼ垂直な雪壁の乗越えは相当苦しい。
 横断&乗越えの両方可能なのは今回の1箇所だった。
 もし可能なら次回は一層好適な場所を探したい。

(3) 尾根分岐・取付き(又は尾根分かれ)
 渓流横断後は斜面を登り尾根に向かう事になる。
 過去3回は斜面から尾根への移動で苦労した。
 斜面から尾根移動では急傾斜と樹木が道を阻む。
 急傾斜に樹木が邪魔すると身体の移動が制約される。
 今回の移動が過去一番良かったがそれでも苦しんだ。
 適当な場所探しは次回以降も試行錯誤してみたい。

4 登山時間経過
08:26 酸ヶ湯公共駐車場
08:31 酸ヶ湯キャンプ場
10:13 標高1000 (1分)
10:26 新湯八甲田ホテル分岐 (2分)
10:46 逆川岳 (2分)
11:25 横岳 (軽食休9分)
11:59 1285mピーク (1分)
12:56 櫛ヶ峯 (昼食休15分)
13:57 駒ヶ峯 (1分)
14:18 ニセ駒
14:32 猿倉岳 (6分)
14:56 櫛ヶ峯コース指導標
15:41 櫛ヶ峯コース 39番指導標
15:49 水道敷き入山地点 (3分)
16:05 酸ヶ湯ゲート
16:10 酸ヶ湯公共駐車場
徒歩時間 7:00 (休憩40分除く)
徒歩距離 21km

5 旅の写真
08:28 作業場脇の緩斜雪面から入山

08:39 キャンプ場過ぎの下り坂道

08:54 城ヶ倉渓流を見下ろす

09:06 昨年は雪渓越えで渓流横断した場所に今年は雪渓無

09:13 渓流の通過場所を見定める。中央大石奥の飛び石を伝い渡る

09:28 渓流を通過後に対岸を振り返る。一番手前の飛び石を利用した

09:33 中央の谷筋残雪を登る

09:48 谷筋から稜線への最後の登りルート選択1(採択)

09:48 谷筋から稜線への最後の登りルート選択2(不採択)

09:57 稜線到達後に登り来た方向を見下ろす

10:16 逆川岳への登り道

10:28 稜線道から後方の北八甲田方面眺望

10:40 逆川岳に向かう緩斜面の登り

10:48 逆川岳山頂付近(標識見つからず)

10:50 左に櫛ヶ峰を見ながら横岳(右奥)を目指す

11:26 横岳山頂標識と北八甲田連峰。左奥に青森市街地と陸奥湾

11:32 横岳山頂標識と岩木山

11:35 横岳から櫛ヶ峰(左奥)への稜線下り道

11:43 鞍部から横岳を振り返る

11:43 鞍部から櫛ヶ峰を望む

12:28 櫛ヶ峰山頂まで約700m(約20分)

12:52 櫛ヶ峰頂上に到着

12:53 十和田湖方面眺望

13:13 この先の駒ヶ峰方面(右)や北八甲田(左)を眺望

13:27 櫛下山後に下ったルートを振り返る(斜面左くの字型)

13:52 駒ヶ峰手前のクラック雪面脇を進む

13:58 駒ヶ峰頂上標識と奥に北八甲田

14:34 猿倉岳頂上(標識無)

14:36 猿倉岳から赤倉・乗鞍と戸来岳(中央奥)眺望

14:49 猿倉からの下山途中の北八甲田眺望

14:55 大雪面と北八甲田

15:11 林間を向ける道にはスキー滑走跡

15:17 変化する北八甲田眺望、特に硫黄岳

15:30 湿地沼の脇を通過する

15:48 初めて見た箱形の構造物は何?

15:52 水道敷き入山地点から国道に下りる

15:56 最低3m超ある雪壁の間を小走りで下る

16:05 八甲田ホテル前の酸ヶ湯ゲートを通過

16:06 地獄沼と八甲田大岳

16:10 登山口駐車場に到着

6 登山と歩行のルート図

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