岩場登りのテクニック?

自分が山歩きを趣味とするようになったのは40歳を過ぎてから。
今回旅する日本百名山には、穂高、槍ヶ岳、剣岳(今年はどれも登ってない…)等、危険な険しい山がある。
今まで山岳同好会等に入会せず自己流で登山してきた自分の技量ではとても心許ない。
そこで遅ればせながら旅前に登山本を読んで技術を学習し、恐怖感の克服も目指した。
石鎚山登山でも重要な、鎖場等の岩登りの技術ポイントを確認。

3点確保して手足のバランスを意識すること。
身体の重心を足裏全体に乗せることを常に意識すること。
腕力に頼らず、脚力で上に登ること。
足場を必ず確認しながら進むこと。
できるだけリズム良く柔軟に進むこと。

どれも当たり前のようだが、今まで自分がきちんとできていないことばかりだ。
①の3点確保は、岩登りの際、両手両足の4点のうち、次の動作に移るため1点を岩場から離しても残る3点がしっかり岩場を確保すれば安全ということ。しかし早く上に進みたい焦りから無理な態勢になり3点確保がきちんとできていない場合も多い。特に手足が伸び過ぎると不安定な態勢になってしまう。
②については、恐怖で岩場にしがみつき、足裏に重心を乗せることが疎かになりがち。
③については、鎖場では早く登りたい焦りから腕力で強引に登りがちだが、危険のもと。
④については、岩登りでは上方に目が行きがちなため、足を岩場に置く際にきちんと見て確認することが重要。
⑤については、1歩先だけ見るのでなく3歩先まで見てリズム良く進むことで、バランスを保ち疲労を軽減できる。
このうち、④と⑤については、岩登り以外の例えば下山時等でも重要なポイント。そして、上記の5つの技術ポイントをしっかり身につけることができれば、自ずと岩場登りの恐怖感が消える。最終的に自分の技倆が高まれば必然的に恐怖感の克服につながると考えられるようになった。

と、知ったかぶりして書きましたが、まだまだ技術的には未熟さを痛感している日々です。
石鎚山登山の鎖場では、自分より多少年配と思われる女性がスイスイと鎖場を登って行き、唖然!
自分はその後、やっとの思いで鎖場を登った。
何で女性と自分でこんなに差があるか考えて感じたのは、上記⑤のポイント。
自分は1歩進むための足場を探すのに苦労していたが、女性は多分3歩先、5歩先まで足場を見通してリズム良く登ったのだろう。
まあ、登山技術の向上は一朝一夕にできない。
千里の道も一歩から始まるのだ。

※ 本稿の記載にあたっては「中高年登山なんでも百科」(福島正明著、1997年発行)を参考にさせてもらいましたが、自分なりに解釈して書いていますので、いたらない点はお許し願います。

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