H28.8.1 奥穂高岳

99番目 奥穂高岳
日本アルピニズムの殿堂・穂高岳。
「おそらく山岳団体に属する人で、涸沢生活の経験を持たない人はないだろう。夏には幾十というテントがそこに並び、グリセードや岩登りの訓練に出かけて行く。穂高はアルピニストのメッカとなった。しかし、そこで永遠に眠った人も多かった。」(日本百名山・深田久弥)
昭和30年に前穂高で起きたナイロンザイル切断死亡事故を基にした小説「氷壁」(井上靖著)では小坂乙彦と魚津恭太が穂高で落命。
月刊誌PEAKS(H25.7月号)の岩山番付では「東横綱・西穂高岳~奥穂高岳、西横綱・剱岳別山尾根、東大関・大キレット(北穂高岳)」
岩山番付の上位に穂高の2ルートを選定している。
危険なイメージが強い穂高だが、天候に恵まれルートを限定すれば安全登山も可能。

8月1日(月) 奥穂高岳
天気 晴のち曇

朝5時前に沢渡のバスターミナルに移動し5時10分発のバスを待つ。
するとタクシー案内人が近づき5人揃えばバスより安くなると呼びかけ始める。
周囲にいた登山客5人がまとまり乗合タクシーで5時出発。
(1人当り バス賃片道1250円、往復割1025円、5人乗合840円)
話好きのタクシー運転手から8月11日山の日に皇太子来賓予定を教えてもらう。
バス到着予定時刻より30分早く上高地到着。

登山相談所で登山計画提出後に出発。岳沢ルートに向かう。出発時の天気は上々。
岳沢ルートの登山者は少なく、登り道で数人と出会い約2時間で岳沢小屋着。
岳沢小屋から紀美子平区間では下山中の韓国人グループと出会い約10分交差待ち。
紀美子平やその先でも韓国人グループと出会う。
韓国には3000m級の山がないため日本の登山は人気があるらしい。

紀美子平から前穂高に登りたかったが日帰り登山の時間制約がある。
前穂に登れば最終バスの17時前に上高地に到着するのは難しいと判断し先に進む。
岳沢小屋からは多少危険地帯も通過するが注意して歩けばそれほど難しくない。
山頂に近づくにつれガスが多くなってきた。
山頂到着時間はほぼ予定通り。山頂の眺望は一面ガス。15分ほど休んでから出発。

奥穂高岳から穂高岳山荘までは急傾斜があるため注意が必要。
私の前を歩く慎重グループや登り人とのすれ違いで時間を要し標準タイムより遅れる。
穂高岳山荘以後は渋滞もなくスムーズに下山。

横尾山荘通過後から霧雨模様になったが雨合羽は着用せず上高地に急ぎ足で向かう。
最終バスの20分前に上高地に着くことができた。
定時バス以外に臨時バスも随時運行されていて最終10分前の臨時バスに乗車。
天気予報の変動で急遽決めた穂高岳登山だったがまずまずの登山日和だった。

河童橋を渡り穂高に出発
河童橋を渡り穂高へ
涼しい早朝に穂高連峰を眺める人々

朝靄の先に穂高連峰
朝靄の先に穂高連峰

岳沢小屋
岳沢小屋

紀美子平から前穂高を見上げる
紀美子平から前穂高を見上げる
この辺り韓国人登山客が多かった

紀美子平から奥穂高に向かう吊尾根ルート
奥穂高に向かう吊尾根ルート

上高地や大正池を見下ろす
上高地や大正池を見下ろす
中央左下に上高地?中央右上に大正池?

南陵ノ頭から奥穂高に向かうルート
南陵ノ頭から奥穂高を目指す

奥穂高手前からジャンダルム稜線眺望
奥穂手前からジャンダルム稜線眺望

奥穂高岳山頂に到着
奥穂高岳山頂に到着

穂高岳山荘から涸沢岳・北穂へ続く稜線
穂高岳山荘から涸沢岳・北穂への稜線

穂高岳山荘への急下り
穂高岳山荘への急下り

穂高岳山荘から登山道を見上げる
穂高岳山荘から登山道を見上げる
鉄梯子や登山者が極小

涸沢への下り道
涸沢への下り道
写真中央に涸沢ヒュッテ・テント場

涸沢小屋を通過
涸沢小屋を通過

横尾大橋の吊橋を渡る
横尾大橋の吊り橋を渡る

上高地到着後穂高を振り返る
上高地到着後穂高を振り返る

05時00分 沢渡第三駐車場~乗合タクシー乗車
05時20分 上高地・着~登山出発
07時25分 岳沢小屋
09時20分 紀美子平
10時50分 奥穂高岳山頂(15分休憩)
11時50分 穂高岳山荘
13時00分 涸沢小屋
14時35分 横尾山荘
16時30分 上高地・着
17時05分 沢渡第三駐車場・着
18時30分 信州健康ランド・着

登山時間 10:30 登山距離 29km 高低差 1700m
乗車時間 0:50 乗車距離 29km
運転時間 1:15 運転距離 40km ホテル泊

奥穂高岳登山ルート (ルートラボ地図利用)
※ ルートラボ画面の左上には「拡大縮小」、右下には「ルート再生」、右上には「再生速度調整」の機能があります。

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