みちのく潮風トレイル旅② 7日目 [宮城]鮎川~蛤浜

みちのく潮風トレイル旅No.2 7日目

令和3年7月25日(日) 宮城・鮎川~蛤浜
天気 晴 気温 23~29℃

1.時間・距離・ルート

05:51 00km ① 御番所公園~半島先端を周回
07:18 06km ② 鮎川港(休80分)~9:05鮎川港・発-船-9:19金華山港・着
10:40 11km ③ 金華山登頂周回し金華山港に戻る
11:00 –km ④ 鮎川港~ホエールタウンおしか (休45分)
12:55 17km ⑤ ファミマ牡鹿店  (休40分)
18:15 34km ⑥ 蛤浜の休憩所(野宿)
[上り標高計1300m/下り標高計1450m/歩時間8:30]
牡鹿半島先端の周回コースは計8.5km、徒歩2時間。
このうち御番所公園から4km弱は自然遊歩道区間。
それ以外は舗装道で最高標高200m。急傾斜は無く歩き易い。
金華山登山では登り2kmを40分、下り3kmを駆け足気味40分。
標高445mの金華山周回登山道は全般に良好、計5km、80分。
鮎川港から蛤浜までは合計23km。
途中食料調達でファミマに寄るため環境省ルートを外れる。
また小網倉浜漁港から先のルートは通行止で県道を進む。
それ以外はほぼ環境省ルートを歩行する。
区間中の最高標高は侍浜~桃浦の途中で標高150m。
全23kmのうち9割は舗装道で休憩を除き5時間40分で歩く。
(平均時速4km)

2.出来事

昨夜は野生動物(鹿?)以外に来訪者は無かった。
御番所公園での野宿は快適で翌朝は快晴。
野宿地は駐車場から少し下った平坦な草原地。
朝食を摂った後駐車場近くの展望台に向かう。
駐車場には車中泊らしき駐車車両が2台いる。
展望台に登ると絶景が出現!
東には金華山、西には田代島と網地島。
特に金華山は朝日と海霧を包まれた姿が神々しい。

野宿地に戻りテントを収納して出発は5時50分。
牡鹿半島の先端を周回縦走して鮎川港に下る。
早朝の木陰は冷えるが日向は時間と共に気温上昇。
出発時は寒さを感じたが港に下りた頃は汗ばむ。

7時過ぎ鮎川のホエールタウンおしかに到着。
昨日予約した鮎川から金華山への船出航は10時半。
待ち時間が長過ぎる。
実は昨日予約電話した際9時と10時半の2択が提示。
10時半だけと思っていた私は計画通り10時半を予約。
9時の船は団体予約がある時のみ運航する船らしい。
料金が500円高く金華山滞在時間が10分短い。
今回の旅で一番の難題は金華山の周回登山だ。

金華山の周回登山コースは4km+船着場往復1km。
船は一日1便で島の滞在は10:50~12:30の100分。
登山の場合1時間で2kmが通常なので高速登山が必要。
滞在100分でも厳しいのに9時発の船だと90分に短縮。
流石に無理と判断して昨日の予約は10時半とした。
しかし待ち時間が余りに長過ぎ意を決し9時に変更。
船会社に電話連絡して変更したい旨を話す。
すると9時出港~12時30半帰港の組合せも可との事。
とても有難い話なので組合せ船の利用を選択。
(繁忙期は往復人数制限のため無理と思っていた)
船便を変更後ホエールタウンおしかの受付に行く。
金華山登山のため10kg超のザックを預かってもらう。
(船会社から荷物一時預り方法を教えてもらった)

9時発の家族5人の予約船に同乗させてもらう。
家族の都合で5分遅れで出航し9時20分に金華山着。
最初に黄金山神社で手短に参拝し登山道に入る。
時間に多少余裕があるとしても早い方が良い。
気合いを入れて山頂まで無休憩で登る。
10時に金華山山頂到着。港からの上り約2km。
登山中に10時40分での帰船が脳裏によぎり出す。
実は今日の日程に少し不安を感じていた。
今回の旅は計画より遅れるケースが多い。
今日の最終目的地到着は19時過ぎの予定。
今までのパターンに照らすと20時超過の可能性大。
その場合は目的地の手前での野宿も有り得る。
それだと明日予約済の宿の到着が遅れてしまう。

金華山山頂から港まで下り3kmを40分で着けるか?
下り道に危険さえなければ十分可能と思う。
山頂を出発し安全区間は駆け足で順調に下る。
すると突然目に痛みを感じた。
どうやら眼に「メマトイ」(小型蠅)が侵入した様だ。
青森県一周旅の十和田湖でもメマトイにやられた。
しかし今回は十和田湖の時より眼の痛みがキツい。
我慢して歩いたがどうしても我慢できず立ち止まる。
何とか眼からメマトイを取り出そうとする。
するとその時別のメマトイが更に1匹眼に侵入した。
眼に余る苦痛で10時40分の帰船は無理と考える。
メマトイ1匹は取り除いたがもう1匹が取り除けない。
諦めて下山を再開する。
するとメマトイに負けてたまるかと発憤がわき上がる。
遅れを取り戻そうと早足歩きを更に加速する。
幸い下山道に危険な所はほとんどなかった。
神社を通過し舗装道路から港に船と家族が見える。
遅れてはならないと駆け足で港に向かう。
10時40分出港予定の1分前に港に到着する。

ところが船は直ぐに出航しない。
どうしたのだろうと思ったら定期船の到着を待っている。
10:41に定期船が着くと予約船の船長が接岸を手伝う。
会社内で各人が仕事を掛け持ちし効率化に努めている。
10:45分に金華山を出港し11:00に鮎川港に着く。
ホエールタウンおしかで預かったザックを受取る。
昼食を摂って少し休憩をとる。

11時45分にホエールタウンおしかを出発。
12時55分にファミリーマートで食料を調達する。
この日も暑さが厳しく店脇の日陰で休憩し足冷却する。
その後15時45分、洒落たトイレで飲水休憩する。
その時通り掛かりの車の若者から声かけされる。
若者「みちのく潮風トレイル旅してるのですか?」
私「はいそうです」
若者「私も時々トレイル旅します。頑張って!」
応援のエールを頂く。
無職の私は長期旅できるが現役多数は区切り旅する。

当初計画より2時間ほど早く下船し時間貯金した。
しかしその時間貯金は途中休憩等で徐々に減少。
17時50分には舗装道から脇の自然遊歩道に入る。
夕暮れの自然遊歩道は相当に薄暗い。
ヘッドライト点灯をと思ったら再度舗装道に出る。
舗装道先の蛤浜到着時は時間貯金が半減以下。
蛤浜には芝生広場の様な所に東屋がある。
最終目的地まであと20分ほどだが既に薄暗い。
ここ蛤浜は十分に野宿適地と思われる。
辺りには多少民家があるが迷惑しないと判断。
東屋の脇にテントを張り夕食を摂り横になる。
メマトイは未だ眼中に有り目ヤニが染み出し続ける。
身体の防衛反応に少し感動し眠りに就く。

3.写真記録

海霧に浮かぶ朝日の金華山

御番所展望台から昨日訪問の2島を眺望

海霧に浮かぶ金華山を船から眺望

金華山の黄金山神社に駆足参拝

整備された岩場道の登山道

清い水が湧く水神社

金華山山頂には鹿がいた

鳥居の下に鹿の尻が見える

金華山山頂から牡鹿半島と網地島・田代島を眺望

駆け足登山後に船で鮎川に戻る

計3度立ち寄ったホエールタウンおしか

ザックを預かって頂き無事登山完了!大感謝!

途中のトイレ水場で車の若者からエール

樹林帯の中の小学校跡碑に驚く

蛤浜の休憩所で野宿

4.ルート図

みちのく潮風トレイル旅② 7日目ルート図(Google Map)

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