大峰奥駈道 4泊5日縦走旅 5日目 (R4.5.11)

大峰奥駈縦走旅 5日目

令和4年5月11日(水) 玉置神社~熊野本宮
天気 曇り時々霧雨 気温 14~24℃

1.縦走旅の時間・距離・ルート

05:54 玉置神社駐車場
06:03 玉置神社 (参拝2分)
06:30 玉置辻 (3分)
07:57 大森山 (休6分)
08:10 大水ノ森
09:32 五大尊岳
10:25 金剛多和 (休6分)
10:52 大黒天神岳 (3分)
11:50 吹越山
12:30 吹越峠
12:46 七越峰広場
14:10 大斎原
14:40 熊野本宮大社 (参拝10分)
15:00 ヤマザキYショップ (買物15分)
16:00 温泉民宿大村屋
[上り標高計900m/下り標高計1800m/歩時間9:20]

2.出来事

昨夜は特別に雨が降った印象はなかった。
しかし朝起きた時にテントはビショ濡れ状態。
ただテント内の床は多少濡れた程度で済んだ。
多分霧雨と朝露と内部湿気の影響と思われる。
テントメンテの重要性を改めて思い知った。

朝6時前の出発時は霧気味で雨合羽着用。
縦走最終日になると流石にザック重量は少し軽減。
(初日に比べて2~4kg減、水の残量で増減有)
ただ食料も減り初日2日目より食料摂取量も減量。
最終日は歩行時間が短く下りが多いので多分大丈夫。

早朝の玉置神社に再参拝し水調達でき感謝の礼。
出発後は下りが続きその後大森山へ300m登り返す。
その後も多少のアップダウンが続く。
私は登りの疲労より下りの足膝負担の方が辛い。
濡れた落葉、木の根、砂利の下り坂は滑転倒し易い。
滑らない様踏ん張り下る道は足膝に相当な負担。
5度ほど滑り2度ほど尻餅をついた以外大転倒なし。
途中でシャクナゲの蕾と開花の同時鑑賞に出会えた。
また過去最大規模のギンリョウソウの大群落も見れた。

熊野川に到着し霧雨も止み雨合羽を脱ぐ。
今回は熊野川を徒渉する事を事前に計画した。
事前ネット検索では素足徒渉は足裏が痛いとの感想。
しかし一度の徒渉用にサンダルを荷物にしたくない。
今回の旅では予備を含め靴下は3足持参した。
5日間履き通した靴下で徒渉し靴下を履き替える計画。
靴下徒渉は足裏マッサージと思えば我慢の範囲内。
むしろ想定外だったのは熊野川の水深。
熊野川を徒渉した箇所は川幅が10mほどだった。
見た印象では川の水深はとても浅く感じた。
そのためズボンを膝下までたくり渡り始めた。
ところが川の中央付近で膝まで水に浸かった。
慌ててズボンを再度たくり直して渡り続けた。
川遊び事故原因に見た目と実際の差を実感させられた。

熊野川の徒渉を終えた後は大斎原の大鳥居に向かう。
大鳥居はその巨大さに圧倒させられた。
それと共に漸く熊野に着いたという実感が沸いた。
熊野本宮大社に向かうと観光客もそれなりにいた。
ただコロナ禍の平日で観光客数は少ないと感じた。

大社参拝後は事前予約した温泉民宿大村屋に向かう。
大社から徒歩1時間で少し遠いが以前も訪れ満足した。
一番の魅力は一人宿泊でも格安で充実の食事。
特に昼食用ステーキ弁当!付きという宿は他に無い。

大峰奥駈4泊5日の縦走旅は無事終えられた。
次は翌日から2泊3日で熊野古道小辺路~高野山縦走。
ところが天気予報では数日前から3日間悪天候予想。
特に3日後の高野町は6時間降雨量予想が最大60mm。
梅雨前線と低気圧の具合で変動幅が相当ある。
宿に到着してもゆっくりしている時間はない。
翌日以降の予定を決めなければならない。
夕食を食べながらも予定を考え続ける。
先ず大雨予報中の山中で土砂崩れ等となれば悲惨。
縦走旅の中止は早々に決断する。
次に3日間空いた時間をどうするか考える。
真っ先に浮かんだのは大阪の安宿で過ごす事。
関西周辺どこも雨予報なら安上がりで過ごしたい。
大阪の安宿に2日間泊まり四国に移動する事に決定。

3.写真記録

朝露でビショ濡れのテント

玉置神社に再度礼拝し出発

崖崩れ跡脇を通過

大森山

大水ノ森

第7靡 五大尊岳

登山道脇のピンクシャクナゲ(一部蕾)

シャクナゲの蕾と開花の共演

水滴を纏う白シャクナゲ

第6靡 金剛多和

大量のギンリョウソウ!

第5靡 大黒岳

熊野の町が見えた!

第4靡 吹越山

ツツジ

熊野川大斎原の大鳥居も見えた!

七越峰(広場)

備崎経塚群

登山道脇の石群は経塚?

熊野川(新宮川)を渡る

最深部では膝まで水没

熊野川大斎原の大鳥居

熊野本宮大社の大鳥居

熊野本宮大社の神殿

熊野の町並み

格安宿「温泉民宿大村屋」に宿泊

民宿の夕食は値段的に満足

4.ルート図

大峰奥駈道 4泊5日縦走旅 5日目ルート図(ヤマレコ)

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コメント

  1. appleberry より:

    縦走旅、天候が芳しくなく、大変そうでしたね。
    出かけるときは、天気になってくれよといつもお願いしてしまう自分です。
    徒歩旅をしていると、「テント場があるだろうか」「水が確保できるだろうか」などをよく考えながら歩いています。また、普段の生活でも、広場を見つけるとつい「ここ泊まれそう」とか思ってしまいます。
    コースタイムや宿泊時のようすなど、なかなか手に入らない情報を掲載していただけていますので、読んでてほんとうに楽しいです。ありがとうございます。

    • takenamik1 より:

      appleberryさん、コメントありがとうございます。
      天気の事は全く同感で、今回も航空券の事前割引利用で予約した後は好天を祈るだけでした。
      余りあてにはなりませんが一応過去数十年の天気傾向もチェックしました。
      基本的に晴:曇:雨の比率が1:1:1になれば御の字だと思っています。
      今回は晴:曇:雨の比率が2:1:2程度?(1~2日は晴、3~5日は曇又は雨)
      ただ曇りと霧雨と雨の境が微妙でした。
      それでも大雨に遭わずに済んだだけでも運が良かったと思っています。
      水場については事前に情報収集しましたがその場に行かないと分からない事も多いです。
      今回は特に水場が少ない事と時期により渇水する事があるため不安でした。
      少しでも参考になる事があれば幸いです。