1 経緯
3年連続で三角岳・大毛無山の周回縦走した。
過去2回は料金所に下るルート取りに不満が残った。
結果的に国土地理院地図の表示ルート通りでほぼ歩けた。
登山時期は昨年とほぼ同時期の3月下旬。
残雪量は昨年から大減少し今年はヤブ歩きが増した。
縦走ルートと登山経緯を振り返りたい。
2 登山概要
3月30日(木) 快晴の日に出かけた。
登山口の料金所手前にはプレハブが数棟建っていた。
8時半前頃に作業員が徐々に集まり始めていた。
その後有料道路下を通過すると山積みの伐採木がある。
どうやら周辺山域で伐採作業が進行中と思われた。
日時によっては林道を通過できない事が考えられた。
幸いこの日は作業前に林道を通過できた。
今回歩いたコースの留意点を記す。
(1) 登山口駐車場~林道・稜線分岐
出発から約2kmほど除雪された林道歩きができた。
その後も樹木が邪魔しない林道を進む。
林道終点先に稜線が見えるので緩斜面を辿り稜線へ登る。
(2) 林道終点~三角岳
林道から稜線に着いた後は稜線に沿って進む。
残雪の無い所では左手のヤブ帯を進む。
昨年と比べて残雪が少ない分ヤブ歩きが多かった。
ただ総区間中9割強は積雪道でヤブ歩きは20分程度。
628地点先は雪が残り難い様で多積雪の昨年もヤブ歩き。
ヤブ通過後は残雪路を30分ほど頑張り歩けば三角岳到着。
(3) 三角岳~大毛無山
三角岳からは残雪少なめの稜線を歩く。
それでもヤブが薄めの所を選び歩けば短時間でヤブ終了。
残雪の稜線歩きでは偽ピークのアップダウンが多少辛い。
最後の大毛無山への急登が一番のハイライト。
急登といっても見晴らしもあり危険度少ない登り道。
(4) 大毛無山~579ピーク
大毛無山の先は基本的にずっと稜線を歩き続ける。
ただし734ピークは雪解けが早く稜線歩きできない。
このためピーク左下の山腹をトラバースした。
昨年3月の登山時は今年より多雪で734ピークは通れた。
山腹トラバース後は約5m戻り734ピーク近くまで雪歩行。
734ピークは残雪があれば360度パノラマが楽しめる。
その後は579ピークまで残雪が多く快適な稜線歩き堪能。
(5) 579ピーク~登山口駐車場
579ピーク以後は徐々に土が現れ出し薄いヤブも始まる。
場所によって残雪もあり土歩きと雪歩きを交互に楽しむ。
最後の鉄塔を過ぎると薄ヤブ道になり微かに踏み跡がある。
最後に急傾斜を下ると幅1mの沢に出てその先料金所がある。
料金所裏手を抜けて林道を進み登山口の駐車場に戻る。
(6) 今回と前2回の登山時間比較 (単位:分)
今回 前回 前々回
出発地~林道終 067 106 083
林道終~三角岳 093 065 089
三角岳~大毛無 045 045 053
大毛無~579ピク 067 075 080
579ピク~出発地 060 075 060
※ 前回のみ逆周回のため区間タイム差が大きい
3 感想[私好みの登山適期とルート]
1年目は少積雪の4月11日、2年目は並積雪の3月29日、今年は最少積雪の3月30日。
登山時期としては2年目が良好時期に感じられた。
具体的には青森市内の積雪がゼロに近づく頃が最適と感じる。
2022年が3月28日積雪ゼロの翌日登山で2023年が3月12日積雪ゼロの18日後。
2022年時も大毛無山先の734ピークの積雪が相当消えかけていた。
できれば眺望良好な734ピークは迂回せず稜線を通りたい。
また734ピークの両側は急傾斜なため迂回の困難度は積雪具合で変わる。
このため青森市内の積雪がゼロになる前頃が登山最適期の様に感じる。
またルート上の積雪量は登山口~三角岳区間の林道の残雪が意外に多い。
このためこの区間はできれば雪が緩む午後より午前に通過したい。
2年目の逆ルート周回では午後の林道通過時は雪に足が埋まり負担大だった。
という事で1年目と3年目に辿った登山口~三角~大毛無と進む方が良さそう。
更に望ましい気温条件を加えると最低0℃以上、最高10℃程度が最適だろう。
最低0℃以下だと午前通過する三角岳に向かう稜線のキックステップが負担。
稜線上は雪の吹溜り等で小さいアップダウンが意外に多い。
雪が堅く締まっているとキックステップに脚力が必要で結構大変。
また最高気温が15℃以上になると午後に雪が緩み足が雪に埋まり易い。
ただ大毛無山から登山口を目指す場合は下るに従い積雪量は漸減する。
下るほど積雪が減るので最高気温上昇による負担は少ないと想定される。
4 山歩き写真
みちのく有料道路下を潜り平沢林道へ
伐採木が両脇に積み重なる林道を進む
二手に分かれる林道を左に進む
除雪道が終り残雪道を進む
急カーブの林道を通り沢を越える
林道が終わり正面の稜線を目指す
稜線に登ると最初は残雪が少ない
稜線の先で積雪が途切れヤブ歩き。正面奥が三角岳
左奥の三角岳山頂へ手前の山腹ショートカット
歩いた稜線を振り返ると右奥に八甲田連峰。左端は八幡岳で手前が折紙山か?
三角岳山頂から八甲田連峰眺望
三角岳から右奥・大毛無山へ稜線ルート眺望
大毛無山への稜線ルート途中は一部消雪
大毛無山山頂直下から三角岳を見返り
大毛無山から先の稜線ルートを眺望
734ピークは消雪のため左の山肌へ迂回
左下の雪土崩れ後を通過する
尾根から734ピークへUターン。右に三角岳、左に大毛無山
稜線雪の崩落跡を迂回前進。奥には579ピーク
標高が下がると雪のない稜線歩き
鉄塔を通過する
稜線尾根を直進し有料道料金所方向へ
尾根歩きを終え沢に降り立つ
キクザキイチゲ
料金所脇の雪道を通り出発地点へ
作業用プレハブの建つ出発地点へ
5 歩行のデータ
三角岳~大毛無山の山歩き時間経過
08:13 スタート地点
09:20 林道終点~稜線
10:53 三角岳 (30分昼食休)
12:08 大毛無山 (5分休)
13:20 579ピーク
14:20 ゴール地点
歩行時間 5:32 (休憩計35分除く)
歩行距離 13km
三角岳~大毛無山の山歩きコース