私が最初にiPhoneを購入したのは転勤でアパート暮らしを始めたのがきっかけ。
アパートで電話回線を使わずにパソコンをネット接続して利用したかった。
そこでテザリングでネット利用できる海外製の中古iPhone4を購入。(平成22年)
次にiPhoneを更新したのはiPhoneアプリ「フィールドアクセス」利用のため。
自転車旅行でフィールドアクセスを愛用したがiOSの更新でiPhone4がサポート外。
フィールドアクセスを今後も使うために海外製中古iPhone5を購入。(平成26年)
そして今回、通信事情の改善を目的に3代目の中古iPhone6を購入。(平成28年)
iPhone4からiPhone5に変更後、何となく通信回線の接続具合が芳しくない。
百名山旅行を開始しiPhone5の山中利用が増えたため繋がり難いと思っていた。
しかし山中で他の人が携帯を使える場所でも私のiPhone5が不通の場合が多い。
不満を感じつつも自分が格安SIMを使っていることも一因かなと思っていた。
6月に山仲間で登山した時、K氏の格安SIMスマホが山中で通信できても自分のiPhone5は不通状態。
いよいよ疑問が膨らんできた。
ネット検索で海外製iPhoneは日本の一部の周波数帯を把握できないらしいと知る。
具体的には山間地帯に多い周波数800Mhz帯は一部海外製が認識できないらしい。
そこで今年の百名山旅行時にiPhone4とiPhone5を2台持参し比較した。
すると山中でiPhone4は繋がるのにiPhone5は繋がらない場合があった。
格安SIMが原因ではなく、iPhoneの機種に問題があると疑われる。
因みにSIMは2種類契約していて税抜き月額500円+700円。
iPhone5購入から2年が経過しそろそろ更新してもいい時期。
そこで先月アップル直販版SIMフリーiPhone6の中古を入手。
このiPhone6と比較用にiPhone5を持参して先日八甲田山に出かけてきた。
山中で試験するとiPhone6は通信接続良好。一方iPhone5の方は通信接続不能。
やはりiPhone5は周波数制限があったと納得。これまでの疑問はほぼ解消。
ところで、八甲田登山時に2つのiPhoneで歩行のGPS記録をとってみた。
iPhone5はGPSのみで、iPhone6はGPSとモバイルネット通信を併用した。
その記録を先日ブログに掲載したGPSデータ分析システムで比較してみた。
結果は次のとおり。
GPS記録分析結果 (上段がiPhone6、下段がiPhone5)
時刻 | 時間差 | 高度 | 高差 | 緯?度 | 経 度 | 距離差 | 距離計 | 時速 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
iPhone6 | 10月5日 | 八甲田 | ||||||
09:03 | 00:00 | 882 | 40.6505 | 140.8502 | ||||
11:40 | ?2:37 | 1516 | 634 | 40.6608 | 140.8772 | 7779.3 | 7779.3 | 3 |
11:50 | ?0:10 | 1581 | 65 | 40.6588 | 140.877 | 306.6 | 8085.9 | 1.8 |
12:01 | ?0:10 | 1586 | 5 | 40.6587 | 140.8771 | 50.1 | 8136 | 0.3 |
13:21 | ?1:20 | 894 | -692 | 40.65 | 140.85 | 4882.7 | 13018.7 | 3.7 |
iPhone5 | 10月5日 | 八甲田 | ||||||
09:03 | 00:00 | 882 | 40.6506 | 140.8501 | ||||
11:47 | ?2:44 | 1576 | 694 | 40.6593 | 140.8772 | 8457.7 | 8457.7 | 3.1 |
13:22 | ?1:34 | 893 | -683 | 40.6503 | 140.8502 | 5275.9 | 13733.5 | 3.4 |
因みに、スマホ画面上のフィールドアクセスに表示された内容は、
iPhone6では、歩行時間4:18:13、距離12.0km、高低差708m。
iPhone5では、歩行時間4:18:45、距離13.0km、高低差705m。
自作のGPS分析ではiPhone6歩行距離13.0km、iPhone5歩行距離13.7km。
地球の円形を考慮しない緯度経度の距離換算で誤差が大きいことが分かる。
この結果、GPS単独で記録した場合より、GPS+モバイル通信併用による記録の方が歩行距離が短い。つまり正確性が向上していると考えられる。
なお今回の分析で先日掲載した分析システムの欠陥が改めて表面化した。
繰り返しになるが自作の分析システムの問題点を挙げると
①緯度経度から距離換算を簡便法で長野標準としたため1km近い誤差が出た。
②GPS記録開始時に緯度・経度のブレが大きくエラー状態になる場合がある。
③緯度、経度、高度の数値の桁数が異なる場合があり桁数の判定が必要。
④iPhone6とiPhone5で休憩判定で異なる結果が出ていることの検証が必要。
ついでに登山の写真とルートラボによる歩行記録を掲載します。
井戸岳手前で赤倉岳からの縦走路を振り返る
中央に雲海に浮かぶ岩木山
井戸岳から高田大岳や岩手山遠望
左に高田大岳、中央奥に戸来岳、右端奥に岩手山
大岳直下の下りで岩手山、鳥海山遠望
右手の櫛ヶ峰の左奥にうっすらと鳥海山
ルートラボによる八甲田登山の軌跡