糖尿病予備軍疑惑~その後の経過

2週間前のブログで自分は糖尿病予備軍の可能性があると書いた。
亡父や従兄も糖尿病から腎臓病(腎不全)に進行している。
自分の腎臓関係の検査数値も異常値の一歩手前まで迫っていて心配の種だ。

先日、年に数回行っている献血に行ってきた。
献血すると血液検査結果の数値を後日知らせてもらえる。
血液検査の項目には糖尿病診断の指標のグリコアルブミンという数値がある。
最近はごはん量を控え目にお菓子の量も減らし体調万全で臨んだつもりだった。
ところがグリコアルブミン数値は異常値に接近し7年間で最も高い数値だった。
7年前にグリコアルブミン検査が開始されてから40回献血している。

今までのグリコアルブミン値は13.9~15.4の範囲だったが今回は15.6となった。
異常値16.5まで若干余裕はあるが節制に努めてきたつもりなので小ショック。
(献血クラブに登録すると過去の献血結果をネットで見ることができる。)

ところでグリコアルブミンとかグリコヘモグロビン(HbA1c)とは何か?
アルブミンやヘモグロビンは血液中の成分でアルブミンは蛋白、ヘモグロビンは鉄。
それらの成分がグリコ(=グリコーゲン=糖質)と結合すると2種の検査値に変化する。
検査値はアルブミンやヘモグロビンが糖質と結合した%割合を示している。
血液中に糖分が増加すると結合する割合が増えるため検査値が増加する。
一旦結合した物体は寿命が来るまで結合したまま血管内を漂う。
寿命はグリコアルブミンが2週間程度でグリコヘモグロビン(HbA1c)は1~2か月。
このため長期的観点で血管内血糖の状況が把握でき血糖値よりも診断で重視される。
ちなみに「江崎グリコ」の社名はグリコーゲン(糖質)に由来している。閑話休題。

冷静に考えると検査での標準値と異常値とはどういうことなのだろう?
生身の人間の身体の中で起こる様々は状況を単純に数値的に割り切れるのか?
食物、体調、自然環境、ストレス等々で血管の中を通る養分等も変化するのでは?

また疑問が沸いてきたため改めて本を読み直してみた。
「インスリン注射も食事制限もいらない糖尿病最新療法」(岡本卓著H21.9.角川SSC新書)
本の中でH20年にアメリカで行われた糖尿病治療研究の結果が紹介されている。(59頁)
HbA1cを厳しく管理したグループと緩やかに管理したグループに分け追跡調査した。
結果は厳しく管理した方が緩やかに管理した方よりも2割以上死亡率が高かった。
当初の予想に反した結果のため調査は打ち切られたが糖尿病治療に警鐘が鳴らさせた。
これを持って安易な断定はできないが基準値の概念に縛られ過ぎることは危険と思う。

実際にH21.9.出版時の本の中ではHbA1cの適正値は6.5%未満との記述がある。
一方でH23.9.に私が人間ドックを受けた時のHbA1cの適正値は5.9未満とある。
現在毎年受けている健康診断でのHbA1cの適正値は5.5以下となっている。
また先日ブログで紹介した糖尿病専門医・牧田医師は5.3以上なら受診を勧めている。

しかしこれだけ様々な適正値が示されたら被験者は戸惑うしかない。
しかも適正値を超えたので病気だと診断され即治療が必要とでもなったらたまらない。
基準値とか適正値とかは人それぞれの身体の状況に照らして判断するものだろう。
私は今後も少し食事に気を付けつつ長い目で数値を眺めて行こうと思うことにした。

健康診断の様々な基準値のことについては次回ブログで少し掘り下げてみたい。

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