四国遍路~大峯旅の道具と身体

今回の旅では幾つかの旅道具を購入し実験してみた。
また身体に良い効果がでるのを期待し試した事もある。
それらの結果を簡単に記しておきたい。
幾つかの点については後日改めて詳しく書きたい。

1 旅道具

テント
現テント(プロモンテVL14)が若干古くなり新テント(ARAIエアライズ1)を試した
テント設営・撤去時間は優劣無し(両者共10~20分)
出入りの容易さは新より現が良好(出入り口が広い)
その他はほぼ優劣無い様に感じるが、新の方は設置時のたわみが少ない
【結論】今後は現・新共に利用継続したい

シュラフ
現寝袋(Montbellダウンハガー5)の毛抜けが嫌で新寝袋(Naturehike高級品)を試した
毛抜けに関してはNaturehikeの品の方が圧倒的に良い(40日の旅で約3回発生)
ただしダウン量がMontbellより薄い様に感じられ暖かみも多少低いと感じた
ただし旅行期間を通じて暖かい日が多かったため寒さを感じた日は無し
【結論】次は新寝袋が少し寒い時期にも耐えられるか試したい

靴カバー
過去の旅でいつも靴の防水に不満があり靴カバーで防水できないか試した
靴の上から靴カバーを履く方法を試したが4日ほど履いて破れ使用不能
製品の見た目から弱々しい印象だったが実際使用しても弱かった
【結論】靴カバーで防水を試す事は諦める(別の方法を探る)

携帯浄水器
飲水で何度か腹を壊した経験から初めて携帯浄水器を持参した
2度ほど浄水器を通して飲用不可の水場の水を飲み問題なかった
【結論】更に使い続けて製品の良し悪しを判断したい(2回では評価不可)

サブザック
納経帳や軽食や飲水を手早くできるよう胸にサブザックを提げた
最近流行のサコッシュでは無く「G4Free」という製品を使ったが合格(70点)
水筒を含む沢山の物を収納でき便利だが物が多くなるほど不快度も増す
【結論】今後は必要度に応じて時々サブザックを利用したい

ザック内の防水
雨天時にザック内が濡れるのを防ぐためザック内に大型ビニール袋を入れた
更に各用具毎にビニール包装し二重防水する事で防水目的はほぼ達成した
しかし湿気までは防げず完全密閉しない物には湿気がついていた
【結論】大型ビニール袋での二重防水の有効性の判断は保留

防水ビニール手袋
雨天時に利用する手袋の防水に不満がありビニール(ビニ)手袋を試した
ビニ手袋のままスマホを操作しても反応しないため手袋を外す必要がある
濡れたビニ手袋は手に密着して手袋の着脱が簡単にいかない
結果的にビニ手袋は1度だけ利用しその後は利用しなかった
【結論】ビニ手袋でスマホを操作する事が厄介なため良い対策ではない

スマホの防水カバー
雨天時にスマホを濡らした場合に誤動作等の不具合が起こりやすい
スマホを濡らさないため雨天時は防水カバーを利用した
だがスマホ落下防止紐を付けたままカバーに入れたため僅かに隙間ができる
僅かな隙間から染みこむ水のためスマホが度々誤作動を起こした
【結論】防水ケースの外側に落下防止紐を取り付ける(私の準備不足)

2 体調変化

皮膚疾患
旅行前時点で皮膚疾患は改善傾向。ただ痒み・湿疹症状は時々出現していた
糖質過多が一因と考えたため糖質摂取を控え野菜摂取を増やす食事を心掛ける
日数経過と共に皮膚の痒み症状は改善し旅行最終盤は9割以上回復と感じた
但し食べ過ぎ等があった時に一時的に痒みが増加した時がある
旅行終了後1か月は良好状態が続いたがその後徐々に痒み症状が現れる
昨年も青森県一周旅後に皮膚疾患が改善したがその後悪化した苦い経験がある
今回は未だ昨年ほど悪化してはいないが今後慎重に経過を観察したいと思う
※[皮膚疾患等に関しては後日に少し詳しい記事を掲載予定]

疲労症状
徒歩旅行での疲労は一晩眠れば翌朝は元気回復している
旅行開始1週間ほどは5時間ほど元気が続きその後は疲労との戦いだった
徐々に元気継続が4→3時間と短くなり最終的に2時間も元気が続かない
過去の徒歩旅より疲労感が大きい気がしたが原因は以下の3点と推測
・皮膚疾患改善のため糖質摂取を控えたためエネルギー不足だった
・晴天で高気温の日が多かったため発汗によるバテで疲労が早まった
・過去の旅行より1日の歩行距離・時間の長い日が多く続いた
旅行終了後の血液検査で基準を外れたり平均と乖離する検査数値があった
蛋白や赤血球の数値から身体が過酷な状況に対応しようとしたと想像する

体内水分と排尿
水分補給では2年前の東北旅の朝日連峰縦走で熱中症の苦い思い出がある
水分不足に気をつけているつもりだったが4日目頃極端に濃色小便をした
このため直後から水分補給を増やしたら今度は頻尿症状が現れた
多い時は1日で8回前後排尿し、夜間も2度排尿する程になった
余り水分過多も良くないと水分調整したら大腿部痛や膝痛の原因になった
水分摂取については適切な量に今も悩んでいる
因みに頻尿については水分摂取を減らし現在ほぼ頻尿症状はなし

身体痛(足裏痛・大腿部痛・膝痛・足痙り)
【足裏痛】は過去の徒歩旅でいつも悩まされたが今回はほぼ無かった
足裏痛はマメ痛と皮破れ痛がある。今回はマメ2個、皮剝1箇所発生
どちらも少し違和感は感じたが徒歩に影響する痛みは感じなかった
断定はできないが過去の経験から糖質摂取制限が効果を発揮したと感じる
過去ブログで書いたがジュース等の糖質過剰摂取で痛みが増した経験がある
今回の糖質制限食事と考え合わせると糖質過多と痛みの相関関係が推測される
【大腿部痛と膝痛】は最終的に水分の大量摂取で痛みを解消できた
【足痙り】は旅行3週経過後から夜間就寝中に発生し旅行中は毎晩発生した
ただし日中足痙りの発症は無し。旅行終了後も1週間ほど夜間の足痙りに悩む
最終的に足痙りは自然解消したが野菜ジュース飲用が効果発揮したと推測する
私自身10年以上前は夜間に足痙りする事が時々あった
最近は足痙りと無縁だったが旅行中久々に足痙りがあり今はまた収まった
足痙りが無い時は野菜ジュースを摂取し足痙りがある時は摂取していない
今回も旅行中は糖質制限のため野菜ジュースを一度も飲まなかった
そして旅行から帰ってからまた野菜ジュースの摂取を始めた
※[糖質摂取の件は皮膚疾患の件と併せて別記事を予定]

3 旅行終了後の血液検査の状況

昨年の青森一周旅と今年の四国旅の1週間後献血時からの変化記録

検査項目基準値過去値H008H021R006R036R055R078
ALT08~4909~23161629191515
γ-GTP09~6810~26131817141512
TP6.6~8.26.7~8.16.56.56.97.1
ALB4.0~5.13.9~5.03.43.844.1
A/G1.3~2.11.2~1.81.11.41.41.4
CHOL140~259150~203186238169165
GA~16.514~15.715.714.514.715.9
RBC418~560423~514403422407411440432
Hb12.7~1713.4~16.2131413.113.414.314.1
Ht38.8~5040.5~48.739.942.239.939.742.541.4
MCV83~99.593.3~98.3999896.695.8
MCH26.8~33.530.8~33.832.332.232.632.6
MCHC31.7~35.232.4~35.332.632.833.834.1

※補足 [表の見方]
ALT~GA 肝等酵素、肝等酵素、蛋白質、アルブミン、アルブ対グロブ、コレステロル、グリコアルブミン
RBC~MCHC 赤血球数、ヘモグロ量、ヘマトクリ値、赤血容積、赤血ヘモグロ量、赤血ヘモグロ濃度
過去値は私のH17年~H30年(100回)の献血検査値最低~最高値
H008~R078 の HとRは平成と令和、数値は旅行終了後からの日数
具体的には
H30.7.29青森一周旅行終了、H30.8.6(8日後)献血、H30.8.19(21日後)健康検査
R01.6.15四国旅等終了、R1.6.21と7.22と9.2献血3回、R1.8.10健康検査

※特記
旅行終了後に基準値を外れたが期間経過後に回復した値がある。
上から順に確認すると
TP(蛋白質)は最低基準6.6、旅行前最低6.7だが、青森旅後6.5、四国旅後6.5
ALB(アルブミン)は最低基準4.0、旅行前最低3.9だが、青森旅後3.4、四国旅後3.8
A/G(アルブ対グロブ)は最低基準1.3、旅行前最低1.2だが、青森旅後1.1
RBC(赤血球量)は最低基準418、旅行前最低423だが、青森旅後403、四国旅後407
HB(ヘモグロビン)は最低基準12.7、旅行前最低13.4だが、青森旅後13、四国旅後13.1
MCV(赤血球容積)は最高基準99.5、旅行前最高98.3だが、青森旅後99.0、四国旅後98.0

※私見
蛋白やアルブミン(血清蛋白)は栄養不足等で低値になる。
旅行中は運動量に対して栄養補給が追いつかなかった事が原因と思われる。
旅行中の赤血球数と赤血球容積は数は低下して容積は増加した。
旅行中は運動量が増加し普段より多くの酸素を取り込んでいる。
栄養不足による赤血球減少を補うため容積を増やし酸素取込を確保したと推測。

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