北海道旅での健康状況(part2)

全体的な身体状況
北海道旅全体を通じて健康状況は概ね良好だった。
過去には多かった足痛等の痛みは割に少なかった。
一方で最も辛かったのは暑さだった。
後日ネットで調べたら層雲峡来訪時の旭川は35℃!
8月の最高気温を記録していた。
更に24~28日は30℃超が5日間続いた。
そして2日後の30日は一転して最高気温16℃。
身体への負担の大きい1週間だった。

熱傷、足マメ、足痛、唇割れ
直射日光の中で歩き続けると手の甲が腫れてくる。
手の皮膚の厚さが約2割増になり熱傷の様になる。
直射日光から開放されると手膨れは徐々に収まる。
過去の徒歩旅でも直射日光時は同じ症状が現れた。
少し痛いが翌日収まるのであまり気にしない。
手指は目に見えるが靴の中の足は目に見えない。
しかし歩き続けていると足マメの足痛を感じる。
自分の感覚では暑さが増すと足の変化も増す。

「手膨れ」は日焼け(日光皮膚炎)と考えられる。
日焼けは紫外線が引き起こす炎症とされる。
「足マメ痛」は低温熱傷と皮膚摩擦の複合要因を疑う。
長時間靴内の高温と靴擦れを受け続け足皮膚が弱る。
足皮膚が弱り変形し易くなった結果足マメ痛を発症。
自分の体感に基づくあくまで推測だが……
足マメ防止には足の冷却マッサージが有効と感じる。
実際旅前半は裸足で足モミする事で良い状態が続いた。
ところが中盤から休憩スペースのない道が増えた。
日陰の無い所で休憩する気になれず歩き続けた事も多い。
結果的に中盤以降は足ケアを十分行えなかった。

足マメ痛は旅の中盤以降に発生する。
一方で旅の開始直後は脚付け根痛が毎回発生する。
こちらは初日2日辺りに感じるがその後収まる。
荷物10kg超を突然持つため身体が未だ慣れない。
3日目頃には身体が慣れて痛みがなくなる。
他には不定期で腰痛が生じ今旅では一度発生した。
腰痛発生時はいつも坂戸式「筋弛緩法」を実践する。
腰に手をあて腰筋肉の緊張をほぐす。
参考:「9割の腰痛は自分で治せる」
急には回復しないが翌日には概ね回復する。

徒歩旅で毎回起こる足脚の痛みは今回は少なかった。
一方不定期に発生する傷害は唇ひび割れ。
唇ひび割れは発生すると通常は完治まで一ヶ月超。
今回は旅開始一週間後に発生し二週間で8割回復。
唇ひび割れの要因の一つに蛋白不足を推測した。
唇ひび割れの発生以降は卵の摂取を増やした。
(一日に卵3個分ほど摂取)
その結果唇ひび割れの回復を早めたと感じた。
前回記事で血液中の蛋白不足を書いた。
血液では不足した蛋白も身体回復には貢献した様だ。

足痙攣
徒歩旅では足の痙攣が発生する事もたまにある。
徒歩中に発生する事は少ないが就寝中時々発生。
今回の北海道旅でも夜間に数回弱い足痙り発生。
旅以外でも年数回ある事もあれば数年間無い事もある。
原因はよく分からないがビタミンやミネラル不足を推測。
野菜ジュース(市販)の飲用を継続すると足痙り頻度減少。
また塩分摂取を増やした際も頻度減少した様に思う。
(野菜ジュース効果と塩分効果は個人的感想)

腎臓機能
血液の腎機能数値は5年前に異常値が出た。
その後旅を続ける事で3年連続数値が改善した。
ところが昨年は再度異常値が出た。
3年前の皮膚炎発症以降に改善目的で様々試行錯誤。
試行錯誤で塩分摂取も試し腎機能悪化した可能性有。
今年は塩分摂取を普通に戻し腎機能も若干改善した。
一方で旅中の足痙りは塩分不足の影響かも?

糖尿症状
今年2月から6月までは6回連続糖尿数値改善。
同じ時期に歯周病対策用歯磨き粉を利用した。
このため歯周病用歯磨き粉に糖尿予防効果があると推測。
ところがその後は血液検査の糖尿数値が若干悪化。
歯周病用歯磨き粉と糖尿予防効果に因果関係はある?
様々な要素が絡み血液検査数値は変化するのかな?
テレビCMでも言ってる「理由は一つじゃない」かも。

皮膚炎
昨年と一昨年は夏場の徒歩旅で皮膚炎が改善した。
今年も同じ事を期待して旅したが顕著な効果は無。
今年で3年目の皮膚炎は年々改善しつつも完治せず。
毎年の傾向は夏場に沈静化するが冬場に悪化する。
今年も5月頃から治療薬はほぼ服用していない。
徒歩旅中も悪化はしていないが目立つ改善もない。
秋になって時々痒み症状が出つつある。
最近は運動量や代謝量が減って食欲が増えている気がする。
必要以上の栄養摂取が皮膚炎に繋がる様な気がしている。
それでも極端な悪化はしておらず当面は経過観察継続。

眼病
数年前から景色が微かに薄靄気味に見え始めた。
自分では少し白内障になり始めたと推測している。
そして今年の健康検査で「緑内障疑い・要精検」。
流石に「緑内障疑い」診断には驚きと落胆。
実は検査当日朝の目の調子に若干違和感があった。
北海道旅で極端に暑い日が続き多少眼精疲労を感じた。
ただ現在は目の調子に問題はない様にも感じる。
一時的な不調が検査時に表れただけかもしれない。
もう少し時間をおいてから精密検査しようと思う。

心電図
過去7年の健康診断のうち正常3回、軽度異常4回。
軽度異常は不完全右脚ブロック3回、洞性徐脈1回。
軽度異常については経過観察扱いで極端な不安はない。
ただ日常生活で多少心臓の鼓動で気になる点もある。
身体(鼓動)に耳を傾けて生活する事を心掛けたい。

総括
自転車旅1年、百名山旅3年、徒歩旅4年と続けた。
今は天気に恵まれさえすれば歩き続ける自信はある。
10kg超の荷物を背負い1日40km歩きは特に問題ない。
しかし現実はそんなに甘くはない。
暑い日が続く事もあれば命の危険を感じる寒さもある。
体力は年々強化されている気がする。
一方で健康不安な箇所も年々増加している気がする。
1か月程度の長期徒歩旅は見直す時期なのかもしれない。
来年までの間にゆっくり考えたい。

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コメント

  1. との より:

    日本の湿度が高い気候風土には、靴が合わないと考えられます。古代に大陸から靴上の物が入ってきますが、上流階級の人たちの履物で、民間には普及しなかった。近世の足袋の履物といえば、草鞋ですよね。これは蒸れないし締め付けもない日本の気候風土には最適な履物ではないかと考えられます。その流れから行くと、地下足袋が蒸れずに締め付けのない履物ではないでしょうか?ねぶたを引いていたころは、地下足袋でしたが、戸山から町まで引いていき2日間運行して、また戸山まで戻っても足に異常はなかったです。湿度の低いヨーロッパで考案された靴が、日本のような湿度の高い国には基本的に合わないのではないでしょうか?建物、洋服等洋風の物はそのまま取り入れると、使い勝手が悪いものが多いと思います。

  2. takenamik1 より:

    草鞋や地下足袋もまだ現役の生活用具なのですね。
    昔の人は草鞋(地下足袋)でどんな悪路も歩いたんですね。
    先日BS1で放映された塩沼亮潤の大峯千日回峰行も草鞋(地下足袋)姿でした。
    コメントにあるとおり「多湿」も足への影響が大きいと思います。
    記事で足への悪影響の原因を「高温」と書きましたが「高温多湿」が正確ですね。