みちのく潮風トレイル・海のアルプス・2日目(R5.6.26)

1 旅概要
昨夜は到着が遅かったためか来園者はなかった。
翌朝4時には明るくなり散歩する人が来園し始める。
朝3時前起床後に朝食と荷物整理し4時55分に出発する。
実質睡眠時間は4時間余だが意外に疲労感は少ない。
昨夜から続いていた霧模様は朝日が昇ると徐々に薄れる。

野宿地がトレイルルートから逸れたため先ずは最短ルートで合流。
船越湾に達する手前で散歩男性から声をかけられる。
「歩き旅ですか?どちらまでですか?」
「みちのく潮風トレイル旅で霞露ヶ岳に向かいます」
「暑くなりそうなので気を付けて頑張って」
船越湾沿いに出ると海霧の幻想的風景が現れる。
海の一部にだけ霧がかかるのは日差しや水温の関係か?

荒神海水浴場に着いた時にトイレに立ち寄る。
清潔なトイレで海沿いには東屋があり野宿候補に好適。
(Appleberryさんから野宿の報告もありました)
この先からは峠への登り道になる。

舗装道や林道を通り牛転峠を越えると小谷鳥海岸に着く。
小谷鳥海岸から先は大釜崎自然歩道の山道区間。
大釜崎の道中では倒木による道消失で20分ほど彷徨った。
スマホ地図と目印を頼りに何とか道を辿る事ができた。
平均時速2~3kmほどの歩行を続け漉磯の舗装道に出る。
しいたけ管理小屋があり最近野宿利用も可能になった。
この区間は休憩適地が極端に少ないためとても貴重。
ただしトイレ無し、水道無しのため自前準備が必要。
【訂正R5.7.22】「トイレ有り」 (Appleberryさん提供情報)

大釜崎自然歩道~漉磯海岸区間は時々沢が現れる。
私は適当そうな沢で適宜水を調達して飲水利用する。
最近の徒歩旅では毎回小型浄水器を携帯している。
今回も携帯したが今旅では一度も利用しなかった。
以前ブログに記したが私は沢水を積極的に飲水する。
沢水の生飲水で腹を壊した事は5回ほど経験した。
その経験則から自分なりの生飲水の基準を作った。
・沢の上流や周囲に人間活動が感じられない事
(上流側等に人間活動に伴う汚染排出の心配がない)
・沢の流れがある程度早くて流量も多めな事
(動物排泄等の黴菌があっても水流が多いと薄れる)

漉磯海岸に着き最後の水場で水分を十分に補給。
10分ほど休み霞露ヶ岳への登山口へと向かう。
登り始めから8合目までは一気に高度を稼ぐ。
約1時間で8合目標高400mに達すると稜線道になる。
稜線道になると下り登りが現れ逆にキツく感じる。
一気登りの安定速度が下り登りで変速になる事が負担。
下り登りの稜線歩き30分余を経れば山頂に到着。
山頂は樹々に覆われているが山田湾方面は眺望可。
約20分昼食休憩した後に下山路に向かう。
下山(登山)口にはトレイルカウンタがあり今月は0(通過者無)。

2日目のこれまでの歩きは計画より1時間余の遅れ。
今回の計画は4年前の歩行実績を元に立案している。
つまり4年前より1時間以上時間を要している。
4年間の高齢化で自分の体力低下が痛感させられる。
この日は山田湾沿い歩行後に龍泉寺に向かう計画。
その後野宿地直ぐ近くのスーパーで食料調達を計画。
だが計画遅れでスーパーの食料調達不足が心配。
明日のルート上には店が無く2日分の食料調達が必要。
このため龍泉寺は諦めてスーパー直行を決定。

山田湾の入江を進むと昨夜の野宿地・船越公園が見える。
夕方17時に公園脇を通過すると子供達の遊ぶ姿がある。
割と広い公園で夕方前後は利用者が多いと推測される。
その後歩き難い織笠大橋を迂回し水門道路で川を渡る。
暫く歩き18時に野宿予定地の山田町中央公園に到着。
先ずは2日分の食料調達優先でびはんストアに向かう。
賞味期限間近値引品を中心に2日分の食料を無事調達。
その後公園に戻り一番良い寝床場所の目星を付ける。
まだ公園利用者が多いため先に東屋で夕食を食べる。
19時過ぎに東屋脇にテントを張り寝支度に取りかかる。

この公園は山田町中心街の公園で利用者が多い。
公園を通行する人や散歩や運動に来る人が結構多い。
野宿場所としては余り適当な場所とは言えなさそう。
それでも特別問題は起きず就寝する事ができた。

2 時間経過
04:55 船越公園・発
08:25 小谷鳥海岸
12:27 漉磯海岸登山口 (10分休)
14:17 霞露ヶ岳 (19分休)
15:13 表参道コース登山口
18:09 山田町中央公園・着

3 歩行データ
[船越~小谷鳥]途中に100mと300mの登り下りを含む林道。距離12km
[小谷鳥~漉磯]途中に200mの登り下りを2回含む林道。距離13km
[漉磯~霞露ヶ岳]標高420mまで直登後に下り登りして514m山頂。3.2km
[霞露ヶ岳~参道口]山頂から約270mをほぼ一気下る道。2km
[参道口~中央公園]一部林道を経由後は平坦な舗装道。12km
本日の総移動距離・標高差 距離42km、登り標高 1800m、下り標高 1790m

4 写真
船越湾沿いの堤防道路を進む 5:35

船越湾にかかる朝霧 5:43

荒神社の山通過時の木漏れ日 6:11

真新しい鎖梯子 6:38

牛転峠手前の林道から小谷鳥海岸の海霧 7:23

倒木が道を塞ぎ20分道探しで彷徨った 9:23

正面に進まずに右手の脇道を登る

漉磯しいたけ組合前の分岐路 12:09

漉磯しいたけ組合の内部(野宿可) 12:10

霞露ヶ岳の漉磯側登山口 12:37

手前の沢で水を補給した

漉磯から1時間40分で山頂到着 14:17

霞露ヶ岳山頂から山田湾眺望 14:18

霞露ヶ岳の参道登山口のトレイルカウンタ(0) 15:03

霞露ヶ岳の参道登山口に出る 15:13

下山路途中で見た大石 15:29

山田町中央公園で野宿 19:36

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コメント

  1. appleberry より:

    南下で通ったばかりなものですから、記憶も新しく、記事や写真を見ながら思い出が鮮明によみがえり、感動を新たにいたしました。ありがとうございます。
    3枚目の写真の木漏れ日。歩いているときにいくつかの場所で何度か見ることができましたが、癒やされます。誰もいない大自然の中で、自分だけに訪れたプレゼント。なんてことを考えたりしていました。みちのく潮風トレイルは有名な登山道とはちがって、まだまだ人数は少ないものですから、この付近の自然を独り占めしているんだなあ、と。雄大な大自然の中を一人ハイクする妄想なんかもしていました。(笑)
    水は、浄水器を持っていくと、自販機等での補給の心配も無く、心配事が減りますよね。脱水症状は危険ですから。でも、さすがに生水は、私にはレベルが高すぎです。おとなしく、浄水器のお世話になっていこうと思います。

    しいたけ組合の建物内の写真の奥左側に出入り口があります。そこから出て右側にトイレがありました。定期的に清掃されているそうです。

    船越公園は、野宿にとてもいいところと見ていましたが、施設が良くて、散歩されてらっしゃる方がけっこういらっしゃったものですから、私のような早着きの野宿は敷居が高くてできませんでした。

    魚賀波間神社
    山田町の中では、人が多くて、野宿はちょっと恥ずかしかったものですから、北上したときには、山田町を出て、大沢漁港手前にある「魚賀波間神社」(道路から階段を登って)を利用させていただきました。トイレは、、、まあ、アレでしたけど、水は、階段を上ったところにありました。町内から外れていますので、誰も来ませんでした。近くにコンビニがあるのもよかったです。

    霞露ヶ岳の参道登山口を出て右に進んだ時にあった民家の犬2頭に吠えられませんでしたか??私はしばらく吠えられながらついてこられました。かみつくとかはなかったでしたが。

  2. takenamik1 より:

    appleberry さん
    コメントありがとうございます。
    しいたけ小屋のトイレの件のご指摘ありがとうございます。
    以前頂いた情報の中にトイレの事も記載されている事を失念していました。
    私が立ち寄った時は奥まで入らずに確認不十分で記載してしまい失礼しました。

    山中の沢水飲水では、以前登山道で出会った男性と話した時にも「生水は絶対飲まない」と言う人がいました。
    生水で何度も腹を壊したため登山道で飲水可と示されている所でも殺菌し飲水する事を心掛けているという事でした。
    個人個人の体質等含めて人夫々だとツクヅク感じさせられました。

    霞露ヶ岳の登山口の先だったかどうか記憶が定かで無いですが物騒な犬に吠えられた記憶が確かにあります。
    私の時は2頭の犬が暫く吠え続けてうち1頭が私の方に近づきながら吠えてきました。
    最初は犬を放し飼いにしている家の住人に怒りを感じました。
    周囲に民家がとても少ないため防犯用に放し飼いしているのかと推測しました。
    その後もしかして家の住人に何か悪い事態が発生して犬の管理ができなくなったのかもと考えてしまいました。
    もしかして犬は通行人に緊急の助けを求めていた可能性もあるかもとも思いました。
    私は昔は犬好きだったのですが四国遍路等で住宅街を歩くと早朝に犬に吠えられる事が多くその声が良く響くため徐々に犬嫌いになりました。
    ただ犬が吠えるのは人間に何かを知らせようとしていると考えると人と犬のコミュニケーションの大きな隔たりを感じて犬を哀れに感じる気持ちを少しあります。
    いずれにしても(特に放し飼いの)犬に吠えられるのはとてもイヤですね。
    Appleberryさんも吠えられていたとすると、どういう事が考えられるのかますます謎が深まりました。
    4年前に逆歩きで通った時は吠えられなかった様な気がするのですが、記憶はあいまいです…

  3. appleberry より:

    気になって、YAMAPの霞露ヶ岳登山の記録を見てみたら、他にも吠えられている方がいました。通ると、けっこう吠えられているようですね。私の時も、一頭がついてきて、吠えていました。少し進んでから民家の方を振り返ったところ、家主の奥さん?と思われる方がお辞儀をしていました。謝っておられたのでしょうか。なので、放し飼い状態なのでしょう。敷地から出ないような長さのリードでつないでおくとか、走り回れる位の柵の中に入れておくとかして欲しかったです。場所柄、防犯の意味もあるのでしょうから、吠えるのは仕方がないにしても、ハイカーの人数が増えてきている現状、事故が起きないことを祈りました。

  4. takenamik1 より:

    他にも迷惑している人がいたのですね。
    家主が居るのでしたらやはり「管理に問題あり」ですね。
    事故が起きてからでは遅いので家主さんの適切な対応を願うのみです。