遍路旅4日目・一宮公園~瀬戸内荘

5月12日(日)・遍路4日目
天気 晴(最高気温27℃)

06:10 一宮新池農村公園・発
06:25 83番一宮寺
09:10 80番国分寺
11:45 82番根香寺
13:45 81番白峯寺
15:55 79番天皇寺
17:20 温泉宿瀬戸内荘・着

昨日同様、今日も宿泊地から最初の寺までは短距離。
本当ならゆっくりと6時半過ぎに出発しても問題ない。
しかし公園には野球グランドがあり今日は日曜日。
物置脇にテント設置していて朝から人が来る可能性がある。
4時に起床。5時にはテント撤収。
6時頃から小学生と思われる子供達が徐々にグランドに集合。
テント撤収後は急ぐ必要もなかったが結局6時10分に出発。

6時25分に83番・一宮寺に着き参拝と読経を済ませる。
納札への名前書き作業等をして納経所の7時開所を待つ。
すると初老女性のお遍路さんが来たため少し会話を交わす。
女性は高知県の人で30年間お遍路を続けてきたらしい。
今日は高知の自宅から朝4時に車で出発し2時間半で寺に到着した。
お遍路話の中で女性が「お大師さんに願い事をするのは禁物」と話した。
私が「納札には名前の記入の他に願意の記入欄」もあると尋ねる。
女性は「人から聞いた話だから詳しい事は分からない」と話した。

長い年月お遍路さんを続けてきた女性の話なので無碍に否定はできない。
しかしお遍路さんの多くは願い事をするため遍路をすると思うのだが…
ネットでも少し検索したが「お遍路で願い事は禁物」の様な話は見当たらない。
私自身、今回は個人的な願い事をしながら遍路している。
願いが叶えば嬉しいし、願いが叶わなくても仕方ないと思う。
人それぞれ自由に考えてお遍路していいと思いつつ言葉を飲み込む。

7時に納経を済ませ83番・国分寺に向かう途中トイレに行きたくなる。
丁度3年前に野宿した香東川公園通過中のため当時利用したトイレに駆け込む。
トイレを済ませた後は80番国分寺を打ち、根香寺に向かう山道を上る。
今日も昨日同様暑さが厳しいため山道途中の石鎚神社便所&水場で暫し休憩。
その後も山道を上るとT字路に出会う。
ここは右進すると82番根香寺、左進すると81番白峯寺の分岐点。
少し右進後ザックを木陰に隠して根香寺まで往復して納経する。

納経を済ませ途中でデポしたザックを無事回収して分岐点に戻る。
ザックが盗まれないか気にしながら急ぎ足で寺の往復約2時間。
荷物盗難の危険性より約12kgのザックからの解放感を優先する。
無論万が一ザックが盗まれたら大災難で旅の継続は困難だ。
盗難の危険性を極力低くするためにザックの隠し場所には気を遣う。

分岐点からは順調に歩行し81番・白峯寺を打つ。
この寺と次の寺の79番・天皇寺は崇徳上皇と縁がある。
79番・天皇寺は白峰宮という神社と一体化したお寺。
三連鳥居という全国的に珍しい鳥居をくぐると正面に白峰宮がある。
鳥居の先の道路脇に天皇寺の大きい石碑がある。
天皇寺は白峰宮への参道の両脇に境内がある。
Wikipediaによれば白峰宮の前身が79番札所だったらしい。
またこの地域を「天皇」と言う地名で呼んだ時代もあったらしい。

天皇寺を打った後は事前予約済みの温泉宿「瀬戸内荘」に向かう。
今回の旅は概ね3日テント泊したら宿に1泊するサイクルで計画した。
入浴と衣類洗濯と機器充電と栄養補給と布団での休息がお目当て。
久し振りの風呂だが皮膚に湿疹があるため身体は優しくなでて洗う。
久し振りの宿料理では美味しさにしゃぶりついて食べた。
その夜は痒みが増したため久し振りに塗り薬を塗って寝た。

食事【朝昼】五目飯パック、レトルト煮魚、ソイジョイ、人参、【夕】旅館食

歩行時間 9:20
歩行距離 37km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。

夜明け直前の一宮公園
83番・一宮寺の本堂
香東川公園でトイレタイム
80番・国分寺は大師堂と納経所が同居?
山道途中から望む国分寺周辺の町並み
82番・根香寺の大師堂の姿も珍しい
根香寺と白峯寺の分岐地点を通過
81番・白峯寺の山門と本堂
白峯寺からの下り道から瀬戸内海眺望
白峰宮三連鳥居と天皇寺の石碑
夕食の讃岐うどんは汁まで完食


四国遍路4日目ルート図(ルートラボ版)


四国遍路4日目ルート図(Rides版)

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