令和1年10月8日(火)
天気 雨のち曇
気温 朝12℃~昼17℃
10:38 小川旅館絆館・発
10:42 ローソン大槌バイパス店(14分・買物)
(時間短縮のため古廟坂トンネル経由)
11:35 鵜住居復興スタジアム前通過
13:10 白浜漁港
14:00 大沢遺跡(10分・休)
14:50 御箱崎灯台・千畳敷(2分)
15:35 大沢遺跡(5分・休)
17:08 大仮宿分岐・着(野宿)
1.ルート
[小川旅館~鵜住居スタジアム~大沢遺跡~御箱崎灯台~大仮宿]
歩行距離28km 歩行時間6:00
上り標高累計 642m
下り標高累計 614m
旅館から古廟坂トンネルを通り本ルートに合流する最短コースを進む。
国道45号を進み合流地点を通過し少し歩いて箱崎半島ルートへ左折。
鵜住居復興スタジアム前を通過後に箱崎集落と箱崎白浜集落を通過する。
その後は林道歩きで大沢遺跡のある駐車スペースに向かう。
この区間は多少アップダウンはあるものの歩き易い道が続く。
旅館から大沢遺跡地点まで15kmを3時間10分で歩行。
大沢遺跡から御箱崎灯台までは自然遊歩道の往復区間になる。
所々に石畳も敷かれて多少アップダウンのある道を往復。
大沢遺跡から御箱崎灯台まで往復7kmを1時間20分で早足歩行。
大沢遺跡から野宿した本仮宿までは多少下草が気になるヤブ気味の林道。
この日の最終区間は6.3kmで1時間半かけて歩行。
この日は過去数日と比べて相当アップダウン負担の少ないルート。
2.出来事
昨日は相当大食したが一昨日ほど熟睡しなかった。
今後の計画と天気予報が気になり精神的ストレスがあったかも。
また大食と熟睡は単純に結びつく訳ではないのかもしれない。
朝起きて早速天気予報を確認すると今日の雨は午前中が峠らしい。
午前中に徐々に雨は弱まる見通しで宿の出発を遅らせる事を決断。
朝食時に宿にその旨を伝え部屋は空けて玄関前で待機する。
天気予報の雨雲の動きは9時前後大雨の予想。実際も予想どおり。
玄関ロビーで待機している間に主人と女将さんと話をする。
主人は定期的にドローンで大槌町の変遷を撮影している。
ロビーのテレビで撮影した映像を見せてもらい変化を実感する。
津波から町を守る方法に水門型と防潮堤道路型がある事を主人から聞く。
大槌町は防潮堤道路型で道路の形状を工夫し漁港の出入りを行う。
女将さんからは震災後の旅館の苦労話を伺う。
震災前に海沿いに位置していた旅館は津波で全壊した。
旅館同士が連帯して震災復旧補助金を得て仮設型旅館を建て営業再開。
ところが数年すると旅館同士の意思疎通が絶え旅館間に格差が生じる。
同じ仮設旅館の中で恒久化できた旅館と再移転を迫られる旅館に分断。
小川旅館は幕末から続く老舗旅館だが今存続の危機にあるらしい。
話を聞いて憤慨したが自分には手助けする術が無い。
せめて実情が周知され知恵や力のある人が応援してくれる事を祈るのみ。
10時過ぎに雨が弱まり始め主人と女将からお土産を頂き旅館を出発。
旅館の近くのコンビニで夕食料を調達した後は古廟坂トンネルを進む。
国道45号を歩き左折して鵜住居復興スタジアム前を通過する。
ラグビーW杯で日本はロシア、アイルランド、サモアを撃破。
日本中が熱気の中にあったがこの日は試合も無くスタジアムは静か。
スタジアム前を通過した頃には小雨もほぼ収まる。
海沿いや山中の道を進んで14時に大沢遺跡前まで着く。
ここで少し悩む。御箱崎まで往復するとまた山中の野宿は必定。
しかし台風到来前の帰宅を既に決断しており先を急ぐ旅ではない。
山中での野宿を覚悟してザックをデポし御箱崎まで早足に往復する。
人里から相当離れた御箱崎灯台だが道路を含め管理状態は良好。
千畳敷まで下る道もあったが草藪道で靴濡れが増す事を躊躇した。
大沢遺跡前まで戻り再びザックを背負って仮宿方面への道を進む。
スタジアムから大沢遺跡までは車も通行可能な林道状況だった。
しかし大沢遺跡から仮宿方面の林道は一部でヤブ道化して車通行不能。
徒歩は勿論通行可能だが下草が茂り雨滴のため靴が相当濡れる。
旅館で半乾きした靴がまた濡れて足裏のジンジン痛が増し始める。
17時過ぎ本仮宿の分岐地点に来て薄暗さが増し痛みも増して野宿を決断。
この日はコンビニ以降に人との出会いが全く無い静かな山旅。
一昨日は完全な山中野宿だったが今回は一応林道分岐点での野宿。
人はいないが多少人里の気配が感じられる場所で少しだけ安心して就寝。
3.食事と体調
朝・昼食は厚焼玉子、きゅうり、ソイジョイ。
夕食は白身フライのり弁当、五目いなり、筑前煮。
宿での入浴と乾いた布団での就寝で足痛は朝の時点で多少改善。
しかし小雨歩行や砂利林道や濡れ下草道の歩行で再度足痛が増す。
4.写真記録
みちのく潮風トレイル旅11日目ルート図(ルートラボ版)
みちのく潮風トレイル旅11日目ルート図(Google版)