今年も時々登山や徒歩旅に出かけている。
ただ高齢親の事情で日数・回数とも減った。
また山歩き記事掲載頻度も相当減少している。
最近は登山・徒歩旅の記事掲載がほぼ無い。
そんな状況で一昨日まで久々徒歩旅に出かけた。
南東北の山と山麓を10日ほど縦走する計画立案。
満を持した旅の心積もりが開始直後に緊急事態。
山を一登りし3泊4日で敢え無く撤退となった。
最終的な旅期間は8月16日~19日(3泊4日)。
私は10数年の旅中で3回ほど残念な経験がある。
4年前のコロナ禍の日本旅計画は僅か5日で断念。
この時はトイレ等施設閉鎖が多過ぎて旅継続を諦めた。
7年前の日本アルプスの北南縦走計画も4日で断念。
この時は2日目テント泊時の飲水で腹下し旅を諦めた。
7年前の東北山歩旅では一応最後まで旅は出来た。
だが徒歩完歩はできずに下山後車を2回利用した。
旅途中の大幅時間超過で予約宿到着優先の緊急手段。
また旅途中で脱水症状もあり不満の残る旅だった。
今回は7年前の東北旅の不満を晴らす目的で計画。
7年前の心残りは朝日連峰と飯豊連峰の縦走区間。
今回は摩耶山を追加し最後は吾妻経由温湯温泉へ。
それが摩耶山から朝日へ向かう途中で無念の断念。
無念断念の主(最大)要因はメガネの紛失。
私は50年来の近視&乱視で裸眼視力は0.1以下。
裸眼では人は認識しても誰か分からない事が多い。
当然ながら1m先の細かな凹凸の目視も定かでない。
では何故大切なメガネを旅途中で紛失したのか?
それは「アブの大群の襲撃」へ反抗したためだった。
旅の1日目からアブが少し多い事は気になっていた。
テント野宿時も設営テント内にアブが5匹ほど侵入。
だが2日目のアブ襲来は尋常ではなかった。
樹林の舗装路歩きではアブ100匹余が身に纏わり付く。
そのアブが10秒に1度ほどの頻度で身体を刺す。
その都度アブが刺した箇所を叩くとアブは落下。
蚊は叩く寸前に逃げるがアブは逃げず叩き落とせる。
だが幾ら叩き落としても別のアブが襲撃し続ける。
大量アブの撃退方法が無い事を身をもって知る。
それでも少しでも弱めようと帽子を脱ぎ振り回す。
帽子を振り回した時だけは少しアブの襲撃は減る。
だが振り回しを止めると直ぐアブは襲撃再開する。
そんな事を2時間前後繰り返し徒歩旅を続けた。
残り少ない飲み水調達のため川縁に向かった。
この時もアブは身の周りに纏わり付き続けた。
水を調達し終えアブ撃退のため帽子を脱ぎ振り回す。
するとカチンと音が聞こえ不測事態の発生を知る。
実はメガネを帽子のツバに掛けたまま帽子を振った。
帽子にメガネを掛けたままだった事を忘れていた。
帽子から外れたメガネは何処かに飛んでしまった。
慌ててメガネを探し回るが見つける事ができない。
夕暮れ時でしかもメガネ無しでメガネ探しは辛い。
10分ほどメガネ探索を続け最後は探索を断念する。
だがこの時点では未だ旅継続を諦めず先へ進む。
だがその後もアブの襲撃は一向に収まらない。
正確にはアブの襲撃は強弱しながら続いている。
一時的にアブの襲撃が静まる時間帯も時々ある。
だが少しホッとしていると再びアブが襲来する。
旅2日目は摩耶山後に朝日連峰泡滝登山口を目指す。
だが諸々の予想外連続で予定を2時間強超過していた。
19時に泡滝口手前4kmの所で道端野宿を決断した。
夕闇の中今後に頭を巡らせつつテント設営作業する。
2日間の朝日連峰縦走後は麓の民宿に予約手配済み。
朝日連峰縦走路は極端な危険箇所はなかった記憶。
だがメガネが無い中では足下の危険は見落とし易い。
更に今後もアブ襲撃が続けば注意力も減じ易い。
旅の継続は危険と判断し撤退する事を決断した。
7年前の汚名挽回予定が逆に又も壁に阻まれる結末。
予約済み宿にはネットでキャンセル手続きをした。
その他にも今旅では様々な失敗が積み重なっている。
次回記事で今旅の失敗経験を少し振り返りたい。
太ももへのアブの刺し傷痕跡(太もも周囲20箇所余)
腕や手のひらへのアブの刺し傷痕跡
コメント
写真でもわかる被害のひどさ。
私でしたら、速攻諦めて逃げていくアブのひどさです。
また、そのために撤退を余儀なくされた事件。
心中お察しいたします。
荒天予想による安全第一の撤退でしたら、登山ではよくあることですし、そうした判断は推奨されておりますので、諦めもつくかと思います。
しかし、自分の不注意でとなると、フラストレーションがかなり高まってしまいますよね。
私も、自分の不注意や高齢親(自分や妻の)の事情で、途中で帰宅を何度か繰り返してきました。(出かけるとなぜか具合が悪くなっての呼び出しが)
ここ1年は、まったく出かけていません。
諦めに近い心境です。
appleberryさん、コメントありがとうございます。
最近は熊出没の影響で青森・八甲田山方面の登山道が通行不可になるなど様々活動制限せざるを得ない状況が多くなりつつあります。
全国的にも天気急変の多発等で旅をし辛い状況が多い様に感じています。
そんな状況で何とか日程調整して出かけた旅でしたので少しでも長く旅を続けたかったのですが身の安全が第一で止むなく撤退となりました。
今回の撤退決断までの経緯も人それぞれで判断も様々だと思います。
appleberryさんの様に早期決断できる人もいれば私はどちらかというと諦めが悪い方で悪あがきを続けた末に結局継続を断念する事が多い方かもしれません。
お互いにまた良い旅ができる機会が来る事を願いつつ身体ケアして夢を抱き続けて日々過ごせたらと思います。
アブ対策、オニヤンマの模型を帽子に着けておくとアブが近寄らないという話があります。これは、オニヤンマがアブの天敵だからということで、近づくと捕食されるということです。ただ、アブの数が多すぎるので、効果があるかは保証できません。
とのさん、コメントありがとうございます。
オニヤンマの模型を帽子に着ける事は、年配男性がそうしていた事を以前テレビで見た記憶があります。
ただ微かに記憶にあるだけなので目的までは全く知らず、アブ対策でそうしていた事を改めて知る事ができました。
ただとのさんのお話のとおり今回はアブが多過ぎてアブの勢いが勝りそうです。
オニヤンマの模型を全身に百匹?ほど着ければ良さそうかも?
八甲田の熊、死亡事故の数日前に道路の反対側でタケノコを採っていました。
私も雪解け時期の4月下旬に酸ヶ湯から城ヶ倉渓流に下る所で木登り中の子熊らしき2頭を見ていました。
6年ぐらい前にはAKさんと残雪期の北八甲田で遠方に熊を目撃していました。
既に八甲田には相当数の熊が棲みついていると考えた方が良さそうに思います。