青森県一周徒歩旅(16日目)~大畑

H30年7月23日(月)
天気 夜中雨のち曇り
気温 18~25℃ぐらい、少し涼しい

深夜に寒立馬がテントのそばまで来た様に感じた。
就寝中にはトイレ通路を吹き抜ける風でテントが揺れた。
ただし前日ほど強い揺れではない。
夜明け前には少し肌寒さを感じる。
前日が暑くて寝苦しかったのに比べて正反対。
暑くても寒くても人間は敏感に感じてしまう。
人間の身体がもう少し鈍感でもいいのにと思う。
寒立馬はどう感じているのだろうか?

朝3時半過ぎにテントの外を見ると日の出前の朝焼けの赤景色。
写真撮影をするため外に出ると既に寒立馬が朝の食事をしている。
昨日も夕暮れまで食事して今日は日の出前から食事。
寒立馬は一日に一体どれだけの量の食事をしているのだろう?
寒立馬と言えば冬の吹雪の中での立ち姿が思い浮かぶ。
冬の寒さに備えるために夏場から身体に食料を蓄えるのかな?

寒立馬を沢山撮影した後テントを仕舞い尻屋崎の周遊コースに向かう。
昨日は尻屋崎の北側を歩いたので南側の海岸線沿いを歩く。
ハマナスやカワラナデシコなどの花を眺めた後ビジターハウス着。
昨日夕方到着時は閉ざされていた扉が開いている。
内部を覗くと結構広い。色々な写真や掲示物が貼られている。

ビジターハウスからは昨日来た道を戻る。
同じ道を避けるためバイパスではなく旧道に進み岩屋集落を歩く。
朝の通学通勤時間帯だが人通りは余り多くない。
旧道が終わりバイパスと合流する地点に岩屋ゆとりの駐車帯がある。
昨日と同様に水を補給し一休み後に再出発。

この後は長い直線道歩き。
途中に野牛川レストハウス休憩所があったが寄らずに歩き続ける。
野牛を過ぎると「入口」という変わった地名の地区を通過。
その後も歩き続けむつ市に入ると関根浜(浜関根)地区になる。
関根浜には原子力関連の施設が並ぶ。
海洋研究開発機構前を通過する。海側には港がある。
現在は海洋研究船みらいの母港で以前は原子力船むつの母港。
原子力船むつは放射線漏れ事故等で満足な成果のないまま廃船。
日本の原子力事業は大小の事故の歴史と共にある。
いま事故の歴史をどれだけ教訓にしているだろうか?

15時前にむつ市大畑の中心街に着く(合併前は大畑町)。
今日の宿は大畑にある民宿「松ノ木」。
朝食と昼食が少量だったため腹が空いて何か食べたい。
しかし間もなく夕食時間なので沢山食べる訳にもいかない。
スーパーに入りチキン南蛮とロールケーキを食べる。

スーパーを出て歩いて10分で目的地の民宿に到着。
民宿に到着直前に車から男性が降りて来て声をかけられる。
彼「午前中に入口で見かけた。ずっと歩き通しですか?」
私「はい」(あの変わった地名の入口の事)
彼「もしかして日本一周ですか?」
私「いえ、青森県一周です」
彼「何処から来たのですか?」
私「青森市からです」
彼「今日はどちらまでですか?」
私「直ぐそこの民宿に泊まります」
彼「お気をつけて旅してください」
私「ありがとうございます」
男性はわざわざ車を停めても私に尋ねたかった様だった。
ただ私が青森県一周と言った時微かに戸惑い顔をした気がした。

実は2日前にも似た様な事があった。
六ケ所村を徒歩中に家から男性が出て来て私に声をかけた。
彼「ご苦労様!これから何処に行くの?」
私「六ケ所の泊地区に向かっています」
彼「今日の事じゃなくて、最終目的地は何処? 北海道?」
私「いえ、青森県一周です」
彼「あ、そう。頑張ってネ!」
男性はスキンヘッドで全日本女子レスリングの元コーチ似。
50~60歳ぐらいと思うが声が大きく元気の良い人だった。
やはり私が青森県一周と言った時微かに拍子抜けした印象。
尋ねる方は最初に自分の第一印象で尋ねる事が多いかもしれない。
今回の場合は「日本一周」とか「北海道」とかが聞き手の推測。
その推測と異なり予想外(青森県一周)の答えに戸惑うのかしら?

この日は早めの16時に民宿到着。
洗濯や入浴後に久し振りにテレビを見てノンビリ時間を過ごす。
夕食は事前にネットで得た情報どおりの豪華な夕食だった。

尻屋崎灯台 (AM03:41)

日の出前の寒立馬(AM04:16)

朝日と寒立馬(AM04:22)

朝日と寒立馬(AM04:27)

尻屋崎灯台と本州最涯地碑

寝床と周囲の景色

寒立馬と私

海辺に咲くなでしこ

道端のマツヨイグサ

海辺に咲くハマナス

「寒立馬の由来」立札

ビジターハウス内部(尻屋崎周遊後に覗く)

尻屋崎の復路は旧道(岩屋集落)

往路のバイパスは写真左手

岩屋集落を歩く

正面の風車近く(岩屋ゆとりの駐車帯)でバイパスと合流

野牛川レストハウス前を通過(立ち寄らず)

10年程前まで食堂営業。現在は物産品販売兼休憩所(らしい)

標識に「入口」 何の入り口?

「入口」は地名だった。そして後ほど…

海洋研究開発機構(JAMSTEC)前を通過

「原子力船むつ」時代から大きく変化する

烏沢小学校(2008年統廃合で廃校)

古い木造校舎と手前の遊具が時の流れを象徴

民宿松ノ木に到着

直前に自動車から男性が降りて私に駆け寄る

05時55分 尻屋崎・発
08時55分 岩屋駐車帯(15分)
13時05分 浜関根
14時55分 マエダストア大畑店(50分)
16時00分 民宿松ノ木・着

歩行時間 9時間00分
歩行距離 36km
歩行歩数 61000歩

朝食 ポテトサラダ、キャベツ、きゅうり
昼食 ソイジョイ、たるたるチキン南蛮、コーヒークリームロール
夕食 民宿の豪華夕食

青森県一周徒歩旅(16日目)ルート

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