サイトの「地図集」に「青森県一周徒歩旅」全ルート図を掲載しました。
各日毎記事で掲載した日毎ルートも載せましたので併せてご覧ください。
なお青森県一周徒歩旅6日目ブログで東北百名山7(+1)座のうち6(+1)座登頂と書きました。
(+1)というのはむつ市の釜臥山です。以前には東北百名山だった山です。
東北百名山は2度見直され釜臥山は最初登録され2回目から外されました。
6日目記事で少し触れたルートの距離について少し書きます。
【GPS歩行記録について】
フィールドアクセス(FA)とジオグラフィカ(GG)の記録を比較してみたところ、
5日目までの記録ではFAがGGより2km前後長くなっている。
6日目の記録ではFAがGGより約5km長くなった。
6日目は白神岳の登山歩行が大部分を占めていた。
7日目は白神岳下山翌日に長い白神ライン歩行後天狗岳登山歩行。
7日目もFAがGGより約5km長い。
この現象を自分なりに解釈してみた。
5日目までは車道や歩道歩行が大半を占めている。
6日目は約19kmのうち約8割の15kmが登山道歩行。残り4kmは林道歩行。
7日目は約32kmのうち約7割の22kmが林道歩行。残り10kmが登山道歩行。
(正式には県道だが林間の未舗装道路なので便宜的に林道と呼ぶ)
6日目記事で触れたがGGは50m単位で記録。(初期設定を自分で変更した)
FAの記録方式は距離と時間が一定以上経過する毎に記録。(多分、推測)
例えば10m以上移動するか30秒以上経過する毎に記録というような感じ。
町中の車道は直線が多い。
直線道ならば10m単位でも100m単位でもほぼ同じ計測値になる。
一方登山道で例えばジグザグ道の場合は記録単位が大きく影響する。
10m単位のジグザグ道を10m単位で記録すればほぼ道をなぞる計測になる。
しかし100m単位で計測すれば途中の90mのジグザグ区間が省略される。
結果的に記録単位が大きいほど移動距離の計測値が短く表示される。
町中道路と林道と登山道を比べると表記順にジグザグ割合が高くなる。
車に配慮した町中道路はなるべく直線になるように作られる。
林道も車が走るが山の傾斜や尾根や谷の影響から曲がりが増える。
登山道になると傾斜に加えて樹木を避けるため更にジグザグ度が増す。
この結果5日目までは町中道路が多いためFAとGGの差は少。(約2km前後)
6日目は登山主体のためGGが19km、FAが24kmで、5kmの差。(少数以下略)
7日目は林道と登山道でGGが32km、FAが37kmで、5kmの差。
5日目まではおおよそ40kmに対し2km差でGGとFAの乖離率は約5%。
6日目のGGとFAの乖離率は約25%。7日目の乖離率は約15%。
町中道、林道、登山道と徐々に道のジグザグ度が増す傾向を表す結果と推測される。
今回の青森県一周徒歩旅計画立案の際も移動距離が非常に重要だった。
町中道路ならば時速4km1日10時間歩行で1日移動距離40kmを基準とした。
一方登山道の場合は時速2km1日10時間歩行で1日移動距離20kmを基準にした。
この場合町中道路の誤差2kmならば30分ほどの誤差で済む。
一方登山道の誤差が5kmとなると2時間半の誤差が生じてしまう。
計画立案時の町中道路の距離計測はグーグルマップを利用している。
グーグルマップで事前計測した距離より実際の距離が少し長い場合が多い。
しかし1日全体で概ね2km程度の超過で収まっていて許容範囲内。
一方登山道の距離調べではグーグルマップは使うことができない。
ネット情報や登山本等で登山道の距離表示は必ずしも多くない。
一方でネットや本では登山道の歩行時間はほぼ全て表示されている。
ただ歩行時間は個人差が大きいためそのまま自分に当てはめられない。
登山道の計画立案をする時に一番良い方法を見つけるのはなかなか難しい。
【補足】
青森県一周の全ルート図はFAで記録したデータを間引きしてルートラボに登録しました。
(毎度繰り返しますがルートラボのデータ登録上限地点数が8000地点のため)
この結果、全ルート図の総移動距離は884kmとなっています。
一方、各日毎の移動距離を合計すると903kmになります。
この結果も前述のGGとFAの計測単位の相違と同じ理由になります。
※参考: グーグルマップの距離計測
(私は50mきざみ計測を利用したが更に詳細な距離計測もできるという内容)
※参考: マラソンやロードレースの距離の計測
(マラソンの場合は自転車計測が基準で50mワイヤー計測もあるという内容)