5月28日(火)・遍路20日目
天気 雨(最高気温24℃)
06:15 須崎の民宿・発
11:15 36番青龍寺
15:45 35番清瀧寺
17:25 サニーマート高岡(90分)
19:10 弥勒様庵・着
今日は早朝出発のため旅館朝食は無し。
4時半に起床し昨日買ったお握り等で朝食を済ます。
昨夜の天気予報では今日の天気は雨。
朝食を食べながら外の様子を見ると雨は降っていない様子。
5時50分に出発準備を完了し旅館の玄関を出ると外は雨。
再度雨合羽や防水グッズを身につけて再出発は6時15分。
気温は20℃ほどで身体には丁度良い。
個人的には晴天より雨天の方が身体に優しくて良いと思う。
しかし他のお遍路さんで雨の日が良いという人はいない。
私自身も雨が好きな訳ではない。
雨合羽を着ても身体は蒸れるし靴の中も大抵ビショ濡れ。
眼鏡は曇りスマホ操作に支障が出てルート確認ミスも増える。
それでも暑さで体力消耗するより身体に優しいのは良い事。
そんな事を思いながら歩いて行くと早速ルート確認ミスをする。
雨の中スマホの確認を怠り海沿いを進むと思い込み道間違い。
住友セメント工場が見えた時にルート間違いに気付き引き返す。
スマホは防水ケースに入れており完全防水なら本来は支障ないはず。
しかしスマホ紛失防止紐をつけたまま防水ケースに入れたため隙間ができる。
使い続けているとスマホが徐々に曇りケースの中が湿気てくる。
防水ケースの外に紐が付いた製品もある様で次までの課題。
また今回は雨対策で靴の外に靴カバーを被せ水侵入防止を企む。
本来は自転車乗車時の利用を想定した商品を試してみた。
これまで4回ほど雨天の歩行で利用したがこの日カバーが破損。
やはり靴カバーには歩行に耐えるだけの強度が無いと分かる。
更には雨合羽の上からゲイターを履くと浸水し易い事も知った。
雨は身体には優しいが不便や不快な事も多いと改めて感じた。
36番・青龍寺には11時15分着。一時的に雨脚が強まる。
賽銭や納札や読経や納経など全ての作業が雨でやりにくい。
雨合羽の下から物を出し入れしたり物を濡らさない様気を配る。
青龍寺から清瀧寺に向かう道は塚地峠という場所を通る。
峠を通らず舗装道とトンネルを歩く手段もある。
雨は午前中は強弱を繰り返しながらほぼ降り続いていた。
午後になり清瀧寺に近づいた頃から雨はほぼ収まる。
35番・清瀧寺に15時45分到着。
納経を終えた後これから向かう雨上がりの高岡の町を見下ろす。
今日は仁淀川大橋の河川敷又は橋下で野宿の予定。
17時に高岡の中心街に着く。
青森空港で没収されたガス缶を調達すべくスポーツ用品店に入店。
ガス缶が無いか尋ねたが残念ながら置いていない。
必要となるのは旅行最終盤なので後日調達する事にする。
その後スーパーで夕食と朝食を購入し休憩コーナーで食事する。
雨で濡れた衣類等の乾燥目的も兼ねて90分間店で過ごす。
19時近くに店を出て今日の野宿予定地を目指す。
仁淀川大橋手前で「おみろく様」という簡易施設?を発見。
簡易施設は屋根・壁が有り椅子と照明付きで床スペースも広い。
更に施設の直ぐ隣にトイレが設置されている。
「ご自由にお使いください」という貼り紙がある。
全く予定していない所に丁度良い野宿地を発見したが大丈夫?
すると偶々「おみろく様」の参拝に70歳前後?女性が来た。
私が「この場所にテント張ってもいいでしょうか?」と尋ねる。
女性は「私は分かりませんが多分大丈夫じゃないかしら」と答えた。
私が「この近くの方ですか?」と尋ねる。
女性は「この地区では無いが周辺に住んでいて時々参拝する」との事。
更に私がお遍路している事から
「岩本寺に縁があり天井画の一枚に私が描いた絵がある」
「岩本寺の天井画は有名。寺では是非天井画も見てほしい」
と言われた。
私は逆打ちで既に岩本寺を回ってきたと答えられない。
「分かりました」とだけ答えて女性に礼を述べた。
その後も深夜12時頃まで4人ほどが「おみろく様」参拝に来た。
休憩スペースには個人の願い事が書かれた紙が置かれてある。
病気治癒の願いや病気から回復したお礼状などの紙があった。
私もよく分からないまま遍路旅の無事をおみろく様にお願いした。
食事【朝昼】お握り、牛乳、小魚天プラ、卵焼、ソイジョイ 【夕】カツ丼、鶏唐揚、胡瓜
歩行時間 10:30
歩行距離 44km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。
四国遍路20日目ルート図(ルートラボ版)
四国遍路20日目ルート図(Rides版)