里山周回縦走2~楢木森山-薬師山-高山-砥取山

1 経緯
昨年は残雪期に楢木森山~神堤山を縦走した。
今年も里山歩きで登山開始したいと考えた。
昨年のコースを少し変えたいと地図を眺める。
20年以上前に歩いた砥取山に久々に行きたい。
更に青森市内から高速道の上稜線にある建物。
日頃気になっていた稜線上の建物は何だろう?
GoogleMapで確かめると現在は廃屋の様だ。
私有地立入りは問題だが廃屋なら歩いてもOK?
という事で3月23日今年初登山に出かけた。

2 登山概要
気象庁発表の青森市内の積雪量は23日現在33cm。
山の方は市街地より少し多いと予想した。
ただ少し温暖傾向が続き雪は堅めを想定。
沢山地区の住宅地外れに自転車を置き出発。
先ずは楢木森山山頂を目指す。

久須志神社に向かう道の積雪は予想ほど多くない。
平均積雪40cm前後だろうか?
スノーシュー跡があるため歩行は楽。
楢木森山ルートの3/4までスノーシュー跡が続く。
バリカンと楢木森の分岐地点でスノシュー跡終了。
楢木森山頂を目指し最短ルートで雪面登山開始。
直ぐに長靴壺足が雪に沈み足への負担が堪える。
平均10cmほど雪に足が沈み所により20~30cm沈む。
更に腰まで雪に沈む事もあった。
それでも30分少々かけ何とか山頂まで辿り着く。

軽食と休憩で10分ほど滞在後先に進む。
山頂から先は下りが多くなり途端に楽になる。
所によっては長靴のまま滑降する様に下る。
95鉄塔を通過し先に進むとカモシカと出会う!
見通しの良い稜線上だったが私が先に気付く。
少し遅れてカモシカも私に気付く。
双方がお見合いし私は写真を数枚撮る事ができた。
その後私の方が前進するとカモシカは逃げ去った。

楢木森山の次には薬師山に向かった。
薬師山は国土地理院地図では山頂が広い台地形状。
所が到着すると山が削られ広い台地は無し。
薬師山はもしかしたら私有地の山なのかしら?
薬師山の次には高山を目指す。

薬師山と高山の間の山麓は採石場の様な工事場。
工事場にはなるべく近寄らない様にする。
薬師山から一端谷筋に下り山側を巻く様に進む。
薬師山の100番鉄塔の送電線ルート近くを歩く。
林道の様な所で少し休憩した後は稜線へ登坂。
稜線に出ると10分ほど歩いて高山山頂に着く。
標高141mの高山山頂は意外と見晴らしが良い。

高山山頂からは山裾の市道を目指し下る。
木下ガラス店付近に下りたがここも私有地かも?
その後も市道から田の畦道や雑木林を通る。
この辺もどこかで私有地を通ったかもしれない?

雑木林から高度を上げて廃屋地点に到着。
謎だった建物は家畜小屋だった跡の様。
家畜用飼料タンクと思われる物が2機存在。
屋根雪下ろしがされなかったため屋根は崩落。
建物は大きく昔はそれなりの規模で運営された印象。
空き家になり10年ほど経過した様に感じられた。
最後に砥取山へ登り縦走を終えた。

3 感想
今年の初登山は結構キツかった。
冬場は運動不足気味で最近少し走っている。
未だ雪山を8時間歩く体力は十分できていない。
2日経過した今も大腿部の筋肉痛が残る。

そして今回また膝痛が発生した。
薬師山に着く頃から膝が痛み出した。
3年前の大峯奥駈縦走時の膝痛を思い出した。
その時と同様に原因は飲水不足を疑う。
今回も雪山歩きのため余り暑さを感じない。
寒いとどうしても水を飲む頻度が減る。
多めの量の水分(約400cc)を摂取する。
するとほどなくして膝痛が軽減した。
ただし痛みが完全に解消する訳ではない。
更に一夜経過した翌朝また痛みが増加した。
この時も水分を多く摂る事で痛みが軽減した。

膝痛の根本原因は9年前の自転車旅行。
8月7日に下北から青森に向かう途中で転倒。
その時に膝を地面に痛打した。
自宅で療養し相当回復後自転車に乗ると再発。
それでも痛み止め薬で何とか自転車旅行は継続。
自転車旅を続ける事で何時の間にか痛みは消えた。
痛みは消えたが膝痛が完治した気はなかった。
多少違和感はあったが痛くなければ良かった。

その後も違和感を感じる事は時々あった。
そして3年前の大峯奥駈で強烈に蘇った。
自分では膝痛が完治する事は無いと思っている。
ただ痛みが極端に出なければそれで満足。
そのため飲水で痛みが軽減できるならそれで良い。
何故水不足で痛みが増し飲水で軽減するか?
筋肉と水分の関係と思うが別の機会に書きたい。

今年最初の登山はいろいろな気付きがあった。
膝痛と飲水の関係を再確認できた事も収穫。
また雪の溜まり方や消え方も考えさせられた。
ガードレール等の熱伝導の良い所は消雪も早い。
一方で雪は地面の凸凹を覆い隠し平らになる。
雪の下には凹凸が隠れている。
消雪が進むと凹凸の微妙感が雪上に表れる。
壺足で歩く時は沈み難い凸な所を選べば良い。
簡単では無いが幾らかヒントがある様に感じた。

4 山歩き写真
好天の沢山地区から楢木森山方面を望む

久須志神社手前は未だ残雪が多い

最初の登山道標識の小沢の水量は少量で徒渉支障なし

バリカン山方面を眺望

楢木森山・バリカン山分岐地点までスノーシュー跡を辿り楽できた!

楢木森山頂までの直登では雪に足が埋まり辛かった

楢木森山頂から青森市内眺望

95鉄塔から先に続く稜線道

稜線道の途中から青森市と陸奥湾と津軽半島を望む

稜線道でカモシカとご対面!

小ピーク358を通過

林野庁管轄の標識

薬師山山頂の100番鉄塔

国土地理院地図と異なり薬師山頂は半分以上削られていた

小沢を渡って高山を目指す

林道跡を進んだ後、稜線を目指し登る

高山山頂は開けていて好展望

高山山頂から市道を目指して下る

木下ガラス店脇に下り降りた

高速道脇の畦道を進み砥取山を目指す

30cmほど残雪のある中でガードレール部分だけ雪解け

雑木林を抜けて山を目指す

廃屋は10年ほど前は未だ使われていたか?

廃屋地点からは東岳の展望が素晴らしい

砥取山頂に到着

鉄塔管理道?から開放的風景を楽しみつつ下山

除雪道路を歩いて出発地点に戻る

後半は未除雪の雪原を歩き8時間の縦走を終了

5 歩行のデータ
楢木森山-薬師山-高山-砥取山の山歩き時間経過
08:18 自宅・自転車発 (40分)
09:00 久須志神社手前の住宅脇 (山歩発)
09:10 小沢と標識のある入山地点
09:43 楢木森・バリカン山分岐
10:20 楢木森山(休10分)
10:55 95鉄塔
12:02 358ピーク(三等三角点)
12:34 薬師山 (休3分)
13:24 林道跡終点(休6分)
14:04 高山
14:15 木下ガラス店
15:13 廃屋地点(休3分)
15:45 砥取山
16:09 戸山団地の下山地点
16:54 久須志神社手前の住宅脇 (山歩終)
17:30 自宅・自転車着 (34分)

歩行時間 7:30 (休憩計25分除く)
歩行距離 15.6km

楢木森山-薬師山-高山-砥取山の縦走コース

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コメント

  1. appleberry より:

    写真や記事を見ますと、けっこう雪が残っているのですね。今年は、雪が多かったのでしょうか。
    私が住んでいるところは、自分の子供の頃に比べると、ほんとに降らなくなっていて、温暖化の影響なんだろうなあと思っています。
    雪山を歩くには、まだまだ未熟なものですから、雪のとけた近くの低山でトレーニングをかねて歩いています。そして、4月中旬過ぎ頃から、みちのく潮風トレイルの残り(北上で)を歩こうと思っています。その頃には、山のほうの雪もとけているかなと思って。

    • takenamik1 より:

      appleberryさん、コメントありがとうございます。
      青森は2月まで大雪続きでした。ただ3月は余り降りませんでした。
      そのため雪解けが急速に進んで24日に33cmあった市内の積雪は昨日0cmになりました。
      平野部は0cmですが山では場所によって積雪量に大きな差がありました。
      みちのく潮風トレイルコースは太平洋側ルートですので残雪は無いと思います。
      4月中旬頃は基本的には快適な頃だと思います。
      ただ万が一の季節外れの雪と防寒のため天気予報にお気をつけください。
      良い旅になりますようお祈りします。

      • appleberry より:

        知りたかった情報を、ありがとうございます。
        こうした細かな情報は、なかなか手に入れにくいものですから、たいへん助かります。

        一昨年からセクションしていますが、認知度が年々あがってきて、ハイカーの方にも、すれ違うようになってきたことを感じました。また、ロングトレイルという、登山とは違うスタイルが広がってきていることも、感じています。新規のトレイルコースがいくつもできてきたことなどもその現れなのかとも思います。
        秋には、信越トレイルに行きたいので、そのあいだに、どこをハイキングしようか楽しく思案しています。
        takenamik1さまのサイトからは、いろんなことを学ばせていただいております。ほんとうにありがとうございます。

  2. との より:

    私も、稜線上の建物には興味がありました。何なのか?どのようにしていくのか?疑問が解けました。砥取山は、昔(何時の頃かは定かではない)砥石を採っていたことからこの名称がついたと言われています。津軽塗の研ぐ工程にも使われたようです。一時、砕石を行いましたが硬くて削岩機が壊れてしまい中止になったと聞き及んでいます。現在でも道路からその跡を見ることができます。

    • takenamik1 より:

      との先輩、コメントありがとうございます。
      稜線上の建物は青森市内から目視できるので気になりますよね。
      建物が現役だった頃は水も使えたのでしょう。興味があります。
      みちのく潮風トレイルで浦戸諸島を歩いた時も桂島の高地に貯水場がありました。
      どこかに水源があるのだろうかと想像しました。
      あるいは動力で下から汲み上げてる可能性もありますが…
      砥取山の話はとても興味深く読ませていただきました。
      変な山の名前と思っていましたが合点がいきました。
      ありがとうございます。