前回の記事で情報の重要性を述べました。
今回は最近私が注目している情報の事を話します。
健康に関する2種類の情報の話です。
● 献血時に分かる血液検査情報
● スマートウォッチで分かる心臓関連情報等
1 健康に関する個人的な関心
私は過去2回原因不明の長期体調不良を患った。
1回目は20代前半から20年間の書痙疑似症状。
2回目は60代発症し今も継続中の皮膚炎症状。
以前も記したのでここでは簡単に触れる。
書痙治療で半年通院も改善せず20年後に自己解決。
書痙疑似症状は結果的にコーヒーアレルギー。
皮膚炎は2年で2病院通院し一時的に改善も未完治。
現在は自分なりの方法で症状はほぼ沈静化中。
皮膚炎はニッケル過多と水不足の複合要因と推測。
(ただし冬期間は乾燥肌も要因に加わる)
両症状とも病院で適切診断・完治が叶わなかった。
その他にも病院診断に疑念を抱いた事は数度有る。
だが病院診断に疑念を抱いても意見しづらい。
時に意見をしても素人意見として一蹴される。
そんな事を経験したため病院診療は極力控える。
身体の管理は医師任せでなく最終的に自己責任。
医師は一時的に頼りにするが自己感覚も重視する。
私の先輩K氏は医師を信じた事を悔いて死んだ。
私には特別重大な持病や生活習慣病は無い。
ただ歳相応に糖尿と腎臓に関しては要注意傾向。
また最近は心臓に関しても少し不安を抱いている。
以前から心電図で要経過観察と指摘されていた。
最近在宅中に心臓鼓動が不規則化する経験をした。
安易に病院診療は受けたくない一方不安もある。
2 献血血液検査
私は30代半ばから献血し始め200回ほど献血。
うちH17年から18年間約140回の血液データを保有。
(H17以前のデータは消去)
47歳から64歳までの血液検査の推移が分かる。
60歳以前は概ね標準値内(平均値並)で推移した。
最近は標準値をはみ出す事がしばしば発生する。
歳相応に老化している事を血液検査で実感する。
そんな状況で新たな発見に出会う事もある。
最近発見したのは血小板他数項目の値変化。
長期徒歩旅行直後は必ず血小板数が増加する。
また先日の風邪回復期には相当な数値変動発生。
特に変動の目立つ次4項目のH29~R4年をグラフ化した。
血小板、赤血球、アルブミン値、A(アルブミン)G(グロブリン)比
血小板値・赤血球数・アルブミン値・A/G比のグラフ
グラフはH29.1(No1)~R4.11(No60)期間の検査値
血小板値・赤血球数・アルブミン値・A/G比のデータ
表は血小板値が30超の前後期間値の抜粋
No | 年月 | 血小板 | 赤血球 | アルブミン | A/G比 | 血小板 | 赤血球 | アルブミン | A/G比 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | H29.06 | 26.7 | 449.0 | 4.2 | 1.6 | 26.7 | 23.6 | 21.0 | 19.2 |
5 | H29.08 | 33.4 | 435.0 | 3.9 | 1.2 | 33.4 | 22.9 | 19.5 | 14.4 |
6 | H29.09 | 33.2 | 423.0 | 4.1 | 1.4 | 33.2 | 22.3 | 20.5 | 16.8 |
7 | H29.10 | 32.6 | 434.0 | 4.2 | 1.4 | 32.6 | 22.8 | 21.0 | 16.8 |
8 | H29.11 | 26.9 | 465.0 | 4.3 | 1.5 | 26.9 | 24.5 | 21.5 | 18.0 |
12 | H30.07 | 25.1 | 438.0 | 4.1 | 1.4 | 25.1 | 23.1 | 20.5 | 16.8 |
13 | H30.08 | 36.2 | 403.0 | 3.4 | 1.1 | 36.2 | 21.2 | 17.0 | 13.2 |
14 | H30.09 | 28.9 | 442.0 | 4.2 | 1.5 | 28.9 | 23.3 | 21.0 | 18.0 |
23 | R01.09 | 25.9 | 432.0 | 4.1 | 1.4 | 25.9 | 22.7 | 20.5 | 16.8 |
24 | R01.10 | 43.3 | 435.0 | 4.0 | 1.3 | 43.3 | 22.9 | 20.0 | 15.6 |
25 | R01.11 | 29.0 | 449.0 | 4.1 | 1.3 | 29.0 | 23.6 | 20.5 | 15.6 |
26 | R01.12 | 25.6 | 460.0 | 4.2 | 1.4 | 25.6 | 24.2 | 21.0 | 16.8 |
33 | R02.07 | 26.3 | 434.0 | 4.5 | 1.4 | 26.3 | 22.8 | 22.5 | 16.8 |
34 | R02.09 | 30.9 | 416.0 | 3.7 | 1.3 | 30.9 | 21.9 | 18.5 | 15.6 |
35 | R02.10 | 27.1 | 435.0 | 4.1 | 1.4 | 27.1 | 22.9 | 20.5 | 16.8 |
44 | R03.07 | 25.6 | 446.0 | 4.2 | 1.4 | 25.6 | 23.5 | 21.0 | 16.8 |
45 | R03.08 | 30.7 | 439.0 | 3.9 | 1.3 | 30.7 | 23.1 | 19.5 | 15.6 |
46 | R03.09 | 23.6 | 430.0 | 3.9 | 1.4 | 23.6 | 22.6 | 19.5 | 16.8 |
54 | R04.05 | 24.3 | 435.0 | 4.0 | 1.5 | 24.3 | 22.9 | 20.0 | 18.0 |
55 | R04.06 | 30.8 | 429.0 | 3.9 | 1.3 | 30.8 | 22.6 | 19.5 | 15.6 |
56 | R04.07 | 26.7 | 428.0 | 4.1 | 1.6 | 26.7 | 22.5 | 20.5 | 19.2 |
57 | R04.08 | 26.0 | 431.0 | 4.1 | 1.5 | 26.0 | 22.7 | 20.5 | 18.0 |
58 | R04.09 | 38.5 | 403.0 | 3.5 | 1.1 | 38.5 | 21.2 | 17.5 | 13.2 |
59 | R04.10 | 24.1 | 416.0 | 4.0 | 1.4 | 24.1 | 21.9 | 20.0 | 16.8 |
60 | R04.10 | 31.3 | 453.0 | 4.2 | 1.3 | 31.3 | 23.8 | 21.0 | 15.6 |
※なおグラフは値推移を比較し易い様加工した。
(値の上下変動を見易い様に目盛を近似値化)
・血小板数のみ生の値を使用。
・赤血球数は生の値を19で割った値を使用。
・アルブミン値は生の値を5倍した値を使用。
・A/G比は生の値を12倍した値を使用。
特に変化が顕著な時期を表データで掲載。
表左4項目が生データで右4項目が加工データ。
血小板値が30を超えたのは10回発生している。
No5-7 H29.8~10 東北山旅7月、日本アルプス旅9月
No13 H30.08 青森県一周旅7月
No24 R01.10 みちのく潮風旅10月
No34 R02.09 北海道旅8-9月
No45 R03.08 みちのく潮風旅7月
No55 R04.06 大峰奥駈・四国遍路5-6月
No58 R04.08 風邪(コロナ?)症状
No60 R04.11 岩木山登山(膝痛)
No55までは徒歩旅約1週間後の献血の血小板値。
No58が喉痛後遺症期でNo60が登山膝痛残存期。
つまり全てに共通するのが何らかの痛み時期。
特にNo24では足濡れ歩行続きで足裏皮が剥離。
旅中止の主要因は台風だが足裏痛も陰の要因。
足裏皮剥離はNo5の東北山旅時も酷かった。
但し足裏皮剥けは旅中盤発生で後半は少改善。
一方でNo55やNo60の旅では目立つ傷害は無し。
ただ足爪内出血や膝痛等のダメージはあった。
身体表面に見えない体内傷も血小板増の要因。
No58の喉痛は扁桃炎症で炎症とは喉の負傷化。
喉の負傷修復で血小板が高値化したと推測。
つまり身体痛は体内に傷がある事の証。
そして傷修復のため血小板増加に繋がる。
逆に言えば血小板増は身体に傷が疑われる。
この事はほぼ間違いないと思われる。
一方赤血球、アルブミン、A/G比は血小板と逆傾向。
血小板が増えると赤血球等3項目の値は減傾向。
血小板が減ると3項目の値が増える傾向にある。
グラフで一番顕著なのはNo13前後とNo58前後。
青線が山になると3項目の線は谷になっている。
但しNo24の様に青が山でも3項目は谷ではない。
それでも全般的には山と谷の傾向がほぼ連動。
血液は大別すると血漿と赤血球、白血球、血小板。
血液の55%は血漿の液体でできている。
残りの45%が赤血球等でこちらは細胞。
そして3種類の細胞は全て造血幹細胞から分化。
つまり赤血球、白血球、血小板共に元は同じ物。
以上は血液の基礎知識。
そしてこの先は完全に私の推測の話。
長期の徒歩旅では身体疲労が溜まり回復し辛い。
更に栄養補給に努めても十分には補いきれない。
時間経過と共に栄養不足になると思われる。
そこで体内では優先処理が行われると推測する。
つまり身体が傷ついた時は身体の修復が優先。
修復のための血小板増が他3項目の減に繋がる。
以前記事で赤血球の数と容積の関係を分析した。
※参考 R3.11.22記事 血液と体力(持久力)の関係
運動と赤血球数と容積に関連があると推測した。
運動継続と共に数が減り容積が増す傾向を感じる。
赤血球は酸素と二酸化炭素の運搬が主な仕事。
数を減らし容積を増やし酸素運搬の効率化を図る。
私の赤血球にはそんな傾向が感じられた。
同趣旨記事がネットにあったがあくまで推測の話。
そこで2つの仮定を合体して推測を深化させる。
赤血球や血小板の元の造血幹細胞は無尽蔵でない。
身体が傷つき血小板が多く必要だと他は後回し。
血小板の増加が赤血球の減少を招く事になる。
ところが運動継続には酸素も重要な要素になる。
そこで不足赤血球を補うため赤血球容積を増やす。
赤血球容積を増やして効率的な酸素確保を図る。
最後にアルブミンとA/G比についても少し触れたい。
A/G比の低下は栄養不足か炎症継続で起こるとの事。
※ 参考 「血液検査のA/G比の異常値原因」
以上の分析と推測で身体は各所で連動すると実感。
ただ単一の事象だけ見ても全体像が分からない。
血液一つを見てもそれぞれに関連する事が分かる。
ただし私の推測が当たっているかどうかは不明。
今後の旅で今回の分析を更に検証してみたい。
話が長くなったためスマートウォッチ話は後日に。