天気 晴
朝にコール君と話をした後、5時40分に私は先に出発した。
今日打つ44番と45番の2つの寺は、遍路中でも難関中の難関の寺。
行程の長さと標高の高さのハードルが重くのしかかる。
しかしそれほど危険がある訳ではないので、地道に一歩づつの気持ちで進めば必ず辿りつく。
コースはひわ田峠コースと農祖峠コースがある。
44番と45番のどちらに先に行くかや、同じコースを往復するか別々のコースを歩くかなどで選択することになる。
自分も悩んだが、コース事情が良く分からないため、ひわ田峠コースで44→45と進む方が納経所の受付時間に遅れる可能性が少ないということで判断した。
ところが出発後間も無く、歩き遍路の人はひわ田峠側で山腹崩壊の危険性があるため農祖峠を歩いて下さいの看板が現れ看板の上に「解除中」の貼紙。
農祖峠を進んだ方が良いかと少し迷ったが結局当初予定通りひわ田峠を選択。
歩いて行くと山腹崩壊の危険除去の工事が行われ誘導員が道案内していた。
その後更に進むと、以前ブログで紹介した道迷いの名所と思われる地点に着く。
しつこいぐらい沢山の標識があり、私としては迷う要素は無いと感じた。
しかし私は、別の場所で道間違えをし、更に下り坂に据えられた濡れた木板に足を滑らせ見事に転んだ。
相変わらずの注意力不足に反省。
登り道がほぼ終了し下り坂に入った所でコール君が私に追いついた。
大宝寺まで約30分ほどのほぼ平坦な道を一緒に歩き、また色々話をした。(と言っても私からコール君への質問が大半で、それらをまとめ整理して前回ブログに載せた。)
大宝寺に着くとコール君は焼香と拝礼をして納経帳に寺のスケッチを始めた。
納経所で朱印を貰うことはしない。
経費節約の一環。
足の速いコール君は先に大宝寺を出発し、私は軽食してから岩屋寺に向かう。
ところが岩屋寺に向かって歩いていたらコール君が後ろからやって来た。
途中で食事してきたとのこと。
10分ほど一緒に歩き登り道に差し掛かると私とコール君のペースが違い、コール君が先に進み私の方はマイペースで進む。
岩屋寺に向かう道は正面の参道を通るメジャーな道と裏側にある山を越えて二箇所の行場を経由して行くマイナーな道があり、私たちはマイナーな道を歩いた。
ピークを越えて下り道に入ると、三十六童子行場や白山行場という見どころのある場所を通過後、ようやく岩屋寺の裏門に着いた。
コール君は寺のスケッチをしていた。
足の速いコール君とはここで別れ、私は久万高原町に向かう途中にある国民宿舎古岩屋荘で温泉に入り夕食を食べてから、本日の寝床となる久万公園へと歩いた。
八丁坂を経由して岩屋寺に向かう。
写真右手には地元の人がこの道こそ本来の道との意気込みで建てた石碑
白山行場(鍵を借りて聳え立つ2つの岩の間を登ることができる)
05時40分 上田渡を出発
10時10分 44番大宝寺に着
13時35分 45番岩屋寺に着
15時00分 古岩屋荘に着
18時35分 久万公園に着
歩行時間 9時間30分
歩行距離 40km