腎臓の機能と私の現状と対策

現在日本では慢性腎臓病の人が1330万人、うち人工透析の人が33万人。
腎臓病は自覚症状が無く進行するのが怖い。ある日突然人工透析リスク。
そんな怖い腎臓病について近年病気対策の大転換が起こった。
(※参考1「NHKガッテン!」)

1 腎臓の仕組み
・腎臓の役割は血液を濾過し老廃物を尿に流し綺麗な血液にして血管に戻す事。
・腎臓病では血液の濾過力が低下し全身に毒が回るため病気や死亡に繋がる。
・腎臓は150g前後の空豆型で左右2個。その中に0.1mmの糸球体が100万個ある。
・糸球体の中を超細い毛細血管が通り多数の(タコ)足細胞が覆っている。
・足細胞が血液内の不要老廃物と必要な蛋白質を選り分け老廃物だけ尿に送る。
・足細胞は外圧等で機能を損傷する事があり、このため濾過能力が低下する。
(※参考2「NHK健康チャンネル~腎臓のタコ足細胞画像」)

2 腎臓病対策の大転換
・過去の腎臓病対策は「食事制限」と「運動制限」だった。
・食事制限は「塩分(11g→6g)、蛋白質(80g→70g)」等様々な制限
・運動制限は「家事は軽く行う程度で運動は一切ダメ」
 (私の亡父は人工透析中に水分制限でも苦しんだ)
・運動制限は、激しい運動後に尿から蛋白が検出された事が発端と推測される。
・10年前マウス実験で軽い運動を継続した方が尿蛋白が少ない事が分かった。
・その後人間で運動制限した場合と軽い運動をした場合の比較検証を実施。
 運動制限した場合、「ほぼ全員腎機能悪化」(9割以上悪化)
 軽い運動した場合、「改善20人、現状維持181人、悪化46人」
 運動しないと悪化するが、運動すれば8割は現状維持した。
・「腎臓病を悪化させないためには適度な運動が良い」の大転換が証明された。

3 腎臓に運動効果がある理由【仮説】
・[運動しない場合]
 血管が収縮し高血圧で足細胞にかかる負荷が増大する。
 足細胞の負荷が増え損傷した場所から蛋白質が漏れ出し健康が悪化する。
・[運動した場合]
 血管が拡張し血圧が低下して足細胞の負荷が軽減する。
 足細胞の負荷軽減で細胞が活性化し足細胞が伸び濾過機能が復活する(可能性がある)。

4 私の腎機能等の経過
以前ブログで書いたが、私の亡父は60歳・腎臓病、61歳・人工透析、67歳・死去。
また私の叔父(父の弟)も最後は腎臓病から人工透析で死去。従弟も糖尿病から人工透析。
更に母方の伯父(母の兄)も糖尿病で足を切断し70歳で亡くなった。
私の周りの親族(特に男系親族)には腎臓病や糖尿病を煩い短命の人が多い。
糖尿病と腎臓病は密接不可分の関係。
このため私も近いうちに糖尿病や腎臓病になる恐れを心配している。
健康診断で最も気にかけるのも糖尿病と腎臓病に関係する数値。
ということで近年の検診時の血液検査(腎と糖)の数値を掲載。

      H30 H29 H28 H27 H26 H23
クレアチニン値 0.91 0.93 0.93 0.96 1.01 0.94
HbA1c  5.50 5.40 5.50 5.40 5.40 5.00
※ H23の値は人間ドック検査値、H26~H30は定期健康検査値。
 H23とH26~H30では検査機関が異なるため検査値の単純比較は不適の可能性有。

クレアチニン値は腎機能の値で1.00以上は不健康値(低値が良い)。
HbA1c値は糖尿病基準値で5.50を超えると不健康値(低値が良い)。
糖尿病の方は5年間ギリギリ正常範囲だが、要注意だと思っている。
そして腎機能の方は5年前に一旦基準をはみ出し不健康値になった。
一般的に腎機能は年々衰えると言われるため改善を諦め現状維持を願った。
ところがその後一般常識を覆して僅かながらだが年々改善の傾向にある。
これには自分自身が一番驚いている。
最初は検査の誤差範囲とも考えたが最近は改善可能かもしれないと感じている。

5 腎臓とタンパク質の関係に関する私見
6年前に自転車旅行した時は腎臓に運動は良くないと覚悟して旅行に出発した。
その後も日本百名山旅行や徒歩旅行をしながら腎機能の悪化を覚悟していた。
しかし結果的に僅かずつではあるが腎機能は改善傾向にあると現在感じている。

NHKガッテン!で「腎臓に激しい運動は悪く軽度の運動は良い」と解説していた。
また番組中で「マラソン選手で腎機能が悪化した事例がある」事も紹介されていた。
過去6年私が行った旅を通じての運動は「どちらかと言えば激しい運動」だと思う。
NHKガッテン!の解説と私の実体験との差をどう考えたらよいのだろう?

一つには「激しい運動が腎臓に良くない」度合いがどの程度か分からない事。
番組で「マラソン選手の腎機能悪化」事例が紹介されたが詳細は不明。
「激しい運動」=「腎機能悪化」は希な事例、又は特殊事例の可能性はないか?
少数事例だけでは因果関係の証拠(エビデンス)とは言えない。
また仮に「激しい運動は腎臓に悪い」として激しさの割合もよく分からない。
私自身の僅か6年間の実体験だが、
「極端に激しくはないが、相当な持久力を要する運動」の場合は腎臓に良い
可能性は有りそうと思っている。

もう一つ「腎機能の回復とはどういう事なのか」分からない。
番組では(タコ)足細胞の「足」が太く伸びて濾過機能が回復すると説明されていた。
つまり「足細胞」が復活するのだが、それは新たな蛋白質が作られる事だと思う。
前回のブログで書いたが
「私達の身体は約80億個の蛋白質から成り1秒間に何万個もの蛋白質が分解・生成されている」
この細胞の再生が正常に作用するには、以下の事が大切と思われる。
・蛋白質生成の主成分[良質な蛋白質]の摂取
・蛋白質生成の補佐役[ビタミン・ミネラル・酵素]の摂取
・蛋白質生成の指令役[DNA]の正常な作用
・蛋白質生成の快適環境[体内の正常化](ストレス無、完全休息)

3番目のDNAに関しては個人毎に異なるため制御するのは困難だと思う。
しかし1、2、4番目の事柄は、個人である程度制御できる事だと思う。
1「良質蛋白質摂取」はプロテインスコア100の食物の摂取を心掛けたい。
蛋白質は20種類のアミノ酸が様々組み合って出来る。合計で10万種類。
タコ足細胞も10万種類の一つだと思うが何のアミノ酸が必要かは分からない。
ならばアミノ酸バランスが完全な卵又はシジミ(両者共スコア100)を摂取すれば良い。
(※参考3「プロテインスコアについて」)
2「ビタミン・ミネラル・酵素摂取」は無精製の食事とサプリの摂取を心掛ける。
前回記事で書いたが現代の食べ物は精製食品だらけで特にミネラルは排除されている。
身近な米や小麦の主食から砂糖や塩の調味料、スイーツや酒の嗜好品等、全て精製物。
しかし食べた蛋白質を一旦アミノ酸に分解し再度身体の蛋白質になるためミネラルは必須。
同様にビタミンや酵素も蛋白質の生成に欠かせない補佐役であり摂取が欠かせない。
4「体内正常化」は蛋白質が体内でミス無く生成されるために体調は整えたい。
特に内臓系の蛋白質は夜に生まれ変わると思われるので夜間の休息は重要と感じる。

以上、腎臓と蛋白質の関係については、資料を参考にしつつほぼ私個人の私見です。
今年も5月から徒歩旅に出掛け、自分の私見を自分で試そうと思います。

※参考1「 NHKガッテン!
(http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20190130/index.html)
※参考2「 NHK健康チャンネル~腎臓のタコ足細胞画像
(https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_455.html)
※参考3「 プロテインスコアについて
(http://physiqueonline.jp/health_care/nutritional_science/page6377.html)

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