乳頭-秋駒-大白森-曲崎-三ツ石縦走 (3日目)

1 縦走旅の経過(3日目)
10月9日(木)
天気 曇り時々晴
気温 6~15℃(八幡平市参考)

昨夜の食欲減衰症状は起床時も変わらず。
昨日推測した疲労増による症状でなさそう?
食事や水分摂取であたった可能性もあるか?
だが若干吐き気があるだけで腹痛はない。
朝もある程度食物を口に入れて出発する。
本日が最終日のため急ぐ必要はない。

5時36分に小屋を出発し足取りは悪くない。
天気は薄曇りで暑くも寒くもない良い気温。
この日も昨日同様人と会わず八瀬森分岐へ。
人とは会わないが熊の糞とは出会った。
少し古い糞と真新しい糞が同じ所にある。
八瀬森分岐周辺は熊の通り道かもしれない?

八瀬森分岐で軽食休憩してから出発する。
八瀬森分岐が本日最高標高地で以後は下り。
小畚山鞍部まで下り続けた後に急登を登る。
高度差約100m、歩距離約600mを約20分で登る。
小畚への登りが本日の最大急登区間。
これ以降は急な上り坂は無い。

小畚周辺から登山者との出会いが増え出す。
出会いは対面歩行者とのすれ違いが大半。
女5人組や2人組等の他は単独男性が6人。
その後三ツ石山に近づくと更に登山者増。
三ツ石山前後では30人ほど見かける。
金曜日だが登山日和で皆紅葉狩りだろう。
男3~4割、女6~7割で女性の方が多数。
三ツ石山荘は素通りしたが多数が出入り。
その後に通過した水場で水を少し補給。
ここの水場は秋には枯渇する事も多い。

三ツ石山荘の先は平坦な泥濘道が続く。
泥濘を過ぎると後は滝ノ上まで下り続く。
三ツ石から滝ノ上までは99%が下り道。
他では大抵登り返しもあるがここは無い。
山荘から急ぎ足で下り1時間40分で終点。
12時30分に滝ノ上駐車場に戻り着いた。

出発時3台だった駐車車は到着時10台超。
着替え等に30分費やし13時に帰路に就く。
往路は高速を利用したが復路は一般道。
往路は2時間半で復路は4時間半ほど。
夕方の帰宅ラッシュと重なり自宅着は17時半。
計画一部変更したが無事旅を終えた。

2 食欲不振要因
食欲不振は帰宅後も2日ほど続いた。
最初は疲労を疑ったが疲労回復後も同じ。
食中毒要因も疑ったが下痢症状は無い。
原因が分からず2日経過し体重を計測。
出発前より約3kg体重が減っている。
帰宅直後の体重減は毎度有り気にしない。
だが2日経過し更に減少してるのは異常。
その時は傍と気がついた事があった。

以前飲水実験で不調を招いた事が蘇る。
10年前に百名山制覇登山に取り組んだ。
その際に登山中の不調対策を検討した。
登山中に水不足になる事は起こり得る。
自分は水不足にどこまで耐えられるか?
そこで日々の生活で飲水減量を始めた。
だが数日して突然目眩症状が現れた。
当初は目眩原因が分からず相当悩んだ。
そして飲水減量を疑い飲水を元に戻す。
数日して目眩症状から解放された。

今回登山中も実は飲水意識が薄かった。
今回の登山中は毎日涼しい日が続いた。
このため発汗への意識はほぼ無かった。
発汗意識が薄いため飲水も少なかった。
それでも1日目は未だ飲水を心掛けた。
だが2日目は午前中に雨が降った。
更に午後はヤブ難所で遅れが発生した。
飲水への意識が乏しかったと思う。
結果的に2日目小屋着時は水不足状態。
ただこれは後で振り返っての自己推測。
当日は自分が水不足だと感じていない。

一体飲水と食欲不振はどう関係する?
以下はあくまで私の個人的私見。
食物を食べると胃腸通過し肝臓で分解。
肝臓での代謝(化学分解)には水が必須。
所が体内水分不足は肝臓機能を弱体化。
仮に人体が水不足の場合優先順位は血。
血液は身体全体の栄養や浄化で必須。
肝臓での食物分解は後回しされる。
このため体内水が減ると肝機能も弱化。
結果的に食欲が減衰したと考えられる。

以上はあくまで私の後付の推論。
ただ過去登山でも同様食欲不振は発生。
当時何故そうなったか悩んだ記憶は無。
今思い返せば水不足要因かもしれない。
以上は根拠の薄い推測でしかない。
ただ身体の不思議には何時も悩み多い。

私はカーペンターズの歌を愛聴する。
ボーカルの妹は絶頂期に亡くなった。
原因は拒食症(摂食障害)だった。
私は摂食障害に関し全く無知だ。
ただ今回の経験は摂食障害に類似する。
食物を口に入れたいと思わなくなる。
ヤセ願望の人は水も制限する話を聞く。
今回の私は水不足が食欲不振を招いた。
摂食障害と水は以外に関係が深いかも?

3 旅写真
5時34分 八瀬森山荘・発

山荘から1分地点の水場を通過

関東森

歩き易い道が多め

湿原帯通過

数年前刈り払いされた道

再度の湿原帯通過

エゾオヤマリンドウ

再々度の湿地帯

真新し目な熊のフン

八瀬森分岐で休憩

小畚山と奥に三ツ石山眺望

小畚山へ向かう

小畚山登坂中に関東森~大深岳稜線眺望

小畚山山頂

ニセ小畚への紅葉道

ニセ小畚から望む岩手山と三ツ石山

三ツ沼

三ツ石山へ

三ツ石山へ

三ツ石山頂から岩手山眺望

下山道から三ツ石山荘

三ツ石山荘を通過

水場で少飲水休憩

山荘以降は平坦だが泥濘の多い道が続く

下り道から乳頭山や秋田駒を眺望

網張分岐

紅葉樹林帯

紅葉

うろこ雲?

紅葉

水場へ刈り払い済み

滝ノ上まで1km(山頂まで4km)

雨量計

滝ノ上駐車場が見える

滝ノ上温泉登山口到着!

4 旅の行程とコース
行程
05:36 八瀬森山荘
05:37 大場谷地(水場)
06:07 関東森 (2分)
08:14 八瀬森分岐 (休14分)
09:10 小畚山 (休6分)
09:38 ニセ小畚 (2分)
09:46 三ツ沼
10:15 三ツ石山 (8分)
10:49 三ツ石山荘
10:52 三ツ石山荘水場
11:19 滝ノ上温泉分岐
11:38 滝ノ上コース水場
11:56 林道出会
12:31 滝ノ上温泉登山口
距離 17km 登り 678m 下り 1193m
時間 歩行 6時間20分 休憩 35分

コース図(3日間全体)

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コメント

  1. との より:

    ご苦労様でした。今年は、クマの出没が特に多いですが、山に入る際にはくれぐれもご注意を(山の中でなくても、拙宅の道路を挟んだ公園にも出没情報ありましたが)してください。10数年前ですが、後生掛温泉の紺屋地獄の茶店付近の散策路で真新しいクマの糞を見たことがありました。当時はもだクマの被害も少なかったので、この付近にもいるんだくらいの感じでしたが、今思えばぞっとします。

    • takenamik1 より:

      との様、コメントありがとうございます。
      最近はクマのニュースが連日報道され今後どうなるのか考えさせられます。
      私が見たクマの糞は八幡平から三ツ石山への比較的メジャーな登山道から数百メートルの場所でした。
      クマがどの辺を頻繁に歩くのか定かではありませんが多くの登山者と出会う可能性もあると感じました。
      それでも三ツ石山周辺は多くの登山者が訪れていてクマへの用心は人夫々で差があるのかなとも思いました。
      秋田や岩手は最近市街地でも頻繁に出没していて、とのさんのお話のとおり青森の町中も例外ではないですね。
      お互いに気をつけたいものですが普段の生活で四六時中気をつけるという事も中々キビシイと感じてしまいます。