東日本徒歩旅22日目(H30年5月1日)

天気 晴

昨日は食事や入浴の計画を旅行途中で急遽変更した。
その結果水調達計画に狂いを生じさせた。

当初の水調達の最終地点は夕方立ち寄る商店か温泉か終点施設の3か所。
特に温泉への入浴意欲は強かったため水の調達も温泉を予定していた。
しかし夕暮れの時間が気になり入浴後の歩行も嫌で入浴せず、水調達無。
終点の馬事公苑にトイレ・水飲場・自販機はあると思うが広い施設の何処?
とりあえず野宿予定地を確認してから公苑内を探そうと考えた。

公苑出入口から野宿地まで1kmほど歩いて東屋に着き野宿はできると判断。
そしてリュックに入れた水筒袋を確認すると水の残量は500ccぐらい。
公苑出入口まで1km戻り更に施設内の水場を探すのが面倒になり我慢を決断。
ところが寝床で横になると喉の渇きが気になり水を少しずつ口にする。
半分ほど飲んでも未だ飲みたい。このままでは全部飲んでしまいそう。
イザとなれば公苑に出向いても良いのだが夜中の暗闇を彷徨うのも気が進まず。
そこで口の中に水を含んで飲み込まないようにする。
これで結構口の渇き感が解消され、眠りに就くことができた。

今朝は軽く食事をとり軽く水を飲む。
出発時点の水筒袋の水の残量は100ccほど。
馬事公苑に引き返し水の調達も考えたが確か徒歩ルート途中に水場があるハズ。
ということで手持ちの水のままで出発することにした。

出発後3.5km、約50分歩くと祠のある場所が現れ細い滝の流れが見える。
滝の下に水が流れている。口に含んで多分大丈夫と判断し水を調達する。
水を調達してから3分ほど歩くと自販機のある商店前を通る。
今旅では糖分を控える目的で一度も自販機を利用していない。
自販機商店から更に1時間、出発地から8km地点に今度は正式な湧水場。
立札には消え掛けた文字の水質検査表。飲水に問題ない旨の表示がある。
先ほど調達した水をここの水と入れ替え後タップリ500ccほど飲水する。
昨夜から続いた水の不安を完全払拭。後は八甲田山麓経由で帰宅道歩き。

このルート上にはピークが2箇所ある。
1箇所目は最初の公衆トイレがある標高660mの牧草高原地点。
2箇所目は銅像茶屋がある標高700mの銅像茶屋駐車場地点。
1箇所目から2箇所目の区間は非常に見晴らしが良く北八甲田山塊が大迫力。
標高が高いため下界では暑いと感じた気温も丁度良く絶景堪能の徒歩の旅。

ルートの前半では残雪が無かったが標高600m辺りから残雪が見られる。
フキノトウは残雪が消えた所から真っ先に頭を出す植物だと実感する。
「ばっけみそ」材料用にフキノトウを採取。
(ばっけ=フキノトウ、ばっけみそ=アク抜きフキノトウ・味噌・調味料)
またキクザキイチゲの花も残雪が消えた早い時点で咲く花だと実感。
(但しキクザキイチゲとアズマイチゲの見分け自信無し。キクザキと思うが?)

2つのピーク間には田代平があり茶屋が3軒と公衆トイレがある。
こちらの公衆トイレは利用可能。
ここから銅像茶屋までは新緑前で葉が少なく透き通る樹林帯を抜ける。
このルートでは銅像茶屋に近づくと雪解け水が道路に溢れる場所がある。
なるべく濡れない様に歩いていくと銅像茶屋がある2つ目ピークに着く。
ここで一服していると春の山岳スキーヤーのための巡回バスが丁度停車。
銅像茶屋でバス待ち中の3人ほどのスキーヤーを乗せて発車。

銅像茶屋を過ぎると後は青森市内に向かう道をすたすら下りる。
途中でカラスが側溝の周囲をウロウロし側溝穴から小動物が顔出し。
ネズミやモグラではなさそう。もしかしてイタチかなと思う。
一昨年立山登山の途中出会ったオコジョと似た様な印象。
後で調べたら両者共に同じイタチ属らしい。

下り道を順調に歩行して予定より早い16時に自宅に帰宅。
今旅の後半は足痛等が少なく今までで一番痛みの少ない旅。
帰宅後に風呂場で体重を計ったら52kg。
最終日に水分補給が少なかった影響か予想以上に体重減少した。

今回の旅の目的は、1震災、2原発、3水食料、4体調の4点を考える旅。
各目的毎で得ることができたことの大小はあったが、何某かの成果は得られた。
ただし自分の中で咀嚼しきれないこともまだまだ多いようにも思う。
ある程度自分の中のモヤモヤが整理できた事は追って掲載できればと思う。
またいつもと同様に旅行の経路図や旅行経費等についても近日中に掲載したい。

出発時

東屋を下り県道118号に出る

最初の水場

ルート前半唯一の商店と自販機

ノビルの集団株

旅18日目以降は毎日ノビルを探し見つけ食べ歩き

水質検査済の水場

タップリ飲水、タップリ給水

北股沢沿い県道40号の緩い登り道

イザという時は沢水も飲水候補

水芭蕉



今旅中の満開桜BEST3

八甲田とキクザキイチゲ?

左手前が雛岳、奥が高田大岳

八甲田(左が高田大岳、右が赤倉岳)

残雪の樹林帯を通る県道40号

山菜料理用にフキノトウを採取

県道沿いのキクザキイチゲ?

側溝の穴から顔を出すイタチ?

04:35 馬事公苑東屋・発
06:30 水質検査済みの湧水場(7分)
10:25 田代平の公衆トイレ(3分)
   ピーク周辺でフキノトウ採取(20分)
12:05 銅像茶屋前(15分昼食休憩)
16:00 青森市自宅・着

歩行時間 10時間40分
歩行距離 49km

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. TONO より:

    お疲れ様でした。
    先般、Yahoo!ニュースの化学でちょっと気になるニュースを見たので紹介します。
    「本州でも 怖いエキノコックス 科学3/29(木) 18:34」という記事です。
    いろんなところで水を飲んでいるようですので、気を付けてください。
    近いうちに、報告会をしたいですね。タケノコも出てきています。今年は3回取りに行きました。

    • takenamik1 より:

      いつも応援ありがとうございます。
      エキノコックス記事紹介のお心遣い恐縮です。
      早速検索しましたが掲載後一週間で閲覧不可でした。残念。
      ブログでも書きましたが過去5回ほど沢水で大当たりし腹痛を経験済み。
      今後も気をつけたいと思います。
      個人的意見ですが沢水の流れが速いほど当たる確率は低くなると思います。
      なるべく流れの弱い沢水は飲まないようにしようと思います。
      山菜採りでは一度マダニに食われ身体から剥がすのに苦労しました。
      私は今年は未だ1度しか山菜採りをしていませんが気をつけたいと思います。
      再会楽しみです。