四国遍路旅 15日目 R4.5.29 (高知-39)

四国遍路旅 15日目

令和4年5月29日(日) 土佐清水~宿毛
天気 晴 気温 16~28℃

1.旅の時間経過・距離

03時55分 起床
05時45分 道の駅土佐清水・発
09時25分 最高標高646m(土佐清水・三原境界)
11時45分 やまびこカフェ
12時40分 中筋川ダム  (休3分)
13時15分 上駄馬の日陰 (休12分)
14時30分 39番・延光寺  (25分)
16時30分 米屋旅館・着

歩行距離 47km
歩行時間 10時間05分(休40分除く)
[上り標高計1160m/下り標高計1150m]

2.遍路道の概要

この日は最高標高646mの峠越え遍路道歩き。
途中で適当な休憩地の無い林間道が14km続く。
ただ舗装遍路道のため斜度は緩くダラダラ坂登り。
長時間歩行が得意なら良いが苦手には薦めない。
最高標高地点は土佐清水市と三原村の境界地点。
三原村に入ると下り道になり歩行は楽になる。
最高地点から8km下ると来栖野トンネルを抜ける。
この区間唯一の店通過後は橋を渡りダムに出る。
中筋川ダムの右手を通過し徐々に町に下り進む。
ほぼ終始舗装路歩きで延光寺に到達する。
延光寺から宿毛に向かう途中が唯一の非舗装道。
短区間の土砂道を抜け国道56号で宿毛に至る。

3.出来事や感想

道の駅で野宿の就寝中は少し蒸し暑かった。
夜中にシュラフを脱いだら未明は涼しく感じた。
明け方にはウトウトし過ぎ予定より遅れて出発。
今日は4日振りの夕朝食付きの旅館泊り。
食事計画に悩まず風呂に入れるのが最高の幸せ。

その前に最高標高646mの峠越えの道が待つ。
この道は舗装道で歩き易いが周囲は山林だけ。
途中に休憩できそうな場所は全く無い。
もちろん民家もトイレも自動販売機も無い。
気を紛らわすための考え事をしながら歩く。

考え事1
山ではニセアカシアが咲き誇り蜜蜂箱を散見する。
今が蜂蜜採集の最盛期なのかもしれない。
最近頻発する果樹窃盗の様な被害は無いのか?
蜜蜂箱の設置は許可を得て行っているのかな?

考え事2
山道の法面壁には道路工事時期等が記されている。
緑資源機構等が数10年かけ完成させた緑資源幹線林道。
一体どれだけの総工費をかけて作った道だろう?
この日歩行中に通りかかった車は1時間に1~2台。
車1台当りに換算した道路費用はどれぐらいかな?

考え事3
山道はカーブの連続でなかなか先が見通せない。
先が見通せない上に道路が向かう方向も分からない。
山の景色を眺める事で道路の行く先を見通せないか?
山に人為的に手を加えた痕跡が見えれば道路の目印?

取り留めの無い事を考えながら峠越えした。
峠越え後も適当な日陰は無く歩き続ける。
途中で「やまびこカフェ」という所も通りかかる。
宿への到着予定時刻を考えると余り余裕はない。
その後中筋川ダムを通る時に休憩所を見かける。
しかし先客がいて同席し辛い雰囲気を感じ素通り。
水場があったので水分だけは補給した。
この日も暑くて水は相当消費していた。

山から里へ相当下った道端で漸く日陰があった。
朝から7時間半ほど歩き続け本日唯一の小休止。
途中ナッツやソイジョイで栄養補給面は凌いだ。
しかし暑さと疲労で流石に足休めがしたかった。
10分余の休憩後、宿に早く着きたいため歩行再開。

延光寺まであと1km余の所で脇に入る遍路道になる。
以前は車道遍路道を歩いたが今回は変える事にする。
そして歩き遍路道を10分ほど歩き選択ミスに気付く。
車道遍路道の方は山蔭で日光が遮られている。
それに対して歩き遍路道は田畑を通る日陰のない道。
歩行中絶えず直射日光を浴び続ける事になる。
しかも歩き遍路の方が車道遍路より距離が長い。

自分の選択を後悔しつつ何とか延光寺に辿り着く。
延光寺で納経を終え後は予約した宿に向かう道歩き。
この日初めて竹林の土砂道を登り下りする。
土砂道を抜けた所に民家があり道が二手に分かれる。
宿の方角は右方向のため私は右手に進もうとする。
すると民家にいた飼い犬が突然吠える。
間もなく民家から家主の女性が出て来た。
「お遍路さんの道は反対側の方ですよ」
と親切に言葉をかけてくれる。
一端宿と反対方向に進路を変える必要があったのだ。
私に吠えた犬は私の道間違いを主人に知らせたのか?

犬が吠えたお陰で道間違いを免れ無事旅館に到着。
旅館の男主人は愛想が良く気配りが素敵な人。
風呂や洗濯等で気配りのある対応を頂いた。
食事は女将さん手作り料理を運んでもらった。
女将さんの方は口数が少ない印象だった。
この日の宿泊客は私一人だけ。
日曜日に私一人だけの夕食に恐縮しつつ全部完食。

4.写真記録

最初20分は昨日の道を戻りその後北進する

土佐清水に伝わる民話「お藤がとどろ」の里を行く

ニセアカシアの花が咲き誇る

益野川沿いの大規模林道を上る

道の法面上部に蜜蜂箱が設置

水場の水を少量試飲

問題なし

兜の様な半円球型の葉っぱの大群

写真では上手く伝わらないが…

土佐清水市と三原村の市村境界

最高標高646m

突然現れた倒木群

来栖野トンネル

公民館(手前)に隣接するやまびこカフェ

日替わりランチがある事を後日知る

蛍湖に架かる黒川大橋を渡る

橋を渡り左に曲がり下り道を進む

中筋川ダム

中筋川ダムの休憩所の水場

公衆トイレの水は飲用不可だが向いに水場有り

県道21号の平田駅交差点に向かう

平田駅を通過する

駅舎の日陰でお遍路さん休憩中

民宿嶋屋前を通り延光寺に向かう

3年前宿泊時は圧巻のおかずの多さ

39番・延光寺の山門

39番・延光寺の本堂(右)と大師堂(左)

延光寺を終えた後は竹林道を進む

道沿いに看板のある米屋旅館を目指す

最後に少し道迷いし到着した米屋旅館

米屋旅館の夕食

5.ルート図

四国遍路旅 15日目ルート図(Google Map)

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