登山旅行時のよもやま話

2年間の登山旅行中や旅行後の体調に関して印象に残ることを記録しておきたい。

1 準備運動
登山旅行中は、いわゆるストレッチ系の準備運動はあまりしないで登山出発。
歩き始めはゆっくり歩いて身体をクネクネしたり腕をグルグル回したりして少しずつ身体を温めることが準備運動のつもりだった。
準備運動にあまり時間をかけない理由は2つ。
1つは登山計画において時間的余裕があまりなかったこと。
もう1つは今年の登山旅行前に見たNHKためしてガッテンの内容に感化を受けたこと。
以下、ためしてガッテン2015.2.18放送「 新常識“伸ばさない”ストレッチ!」より、
・バスケットボール選手でストレッチ後ジャンプ力の計測実験したら全員大幅ダウン。
・捻挫に悩む人でストレッチ後に足首の筋肉検査をしたら足首の腱のたわみが判明。
・ストレッチは筋肉を伸ばし足の力を弱めるため、捻挫を招いてしまう。
・ストレッチは柔軟性をアップさせても筋力低下でケガ予防の効果は期待できない。
(サイト【http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20150218.html】から引用)
中野ジェームス修一著「運動前のストレッチはやめなさい」(2014.7SB新書)によれば、
・ストレッチをしてアキレス腱を伸ばすのは間違い。
・腱は筋肉と違って伸びず、500kg/cm2の引っ張りに耐える強さを持つ。
こういう情報に接すると、今までアキレス腱を切らないよう準備運動で一生懸命アキレス腱伸ばしをしていたのは一体何だったんだろうと思う。この情報も何年か後には変わることはないのだろうか?自分にできることは、様々な情報を鵜呑みにせず、身体の反応に五感を研ぎ澄ませることかもしれない。

2 テント泊睡眠
自分は、外出先での睡眠時はあまり熟睡できないタイプ。
自家用車の中で眠る車中泊の時も、長い時には6時間ほど眠る時もあるが、2時間毎には必ず目を覚ましている。それでも車中泊は睡眠環境がまだ良い方。
登山旅行前はテント泊の環境では満足に眠られないと覚悟していた。
しかし「みちのく潮風トレイル」で事前練習していたことや、縦走の疲労も手伝って、今年の縦走テント泊では予想以上に眠れたように思う。
一晩中ほぼ眠れなかったのは、強風下の北岳山荘テント泊の一日くらいで、後は最低でも3時間ほど長ければ6時間ほどは眠れた。
印象に残っているのは雲ノ平キャンプ場と三俣キャンプ場の寒さの中のテント泊。
夕食後直ぐ寝袋に入り外気の寒さは防げたが、身体の芯から冷えており体温はあまり上がらない。
そこで、寝袋の中で腹筋運動をして身体が温めようとした。
寝袋の中なので、上半身と下半身を角度10度ほど曲げる程度の軽い腹筋運動。
それでも5分ほど続けていたら少しだけ効果が出てきたように感じた。
縦走の疲れもあり腹筋運動は5分ほどで終り、寒さ感は残ったが30分ほどで眠りに就けた。
意外に腹筋運動は睡眠に効果があるのかなと思って、最近また続けている。
ネット検索しても流石に腹筋運動で睡眠効果があると書いているサイトは見つからない。
ただ「お腹を温めるのは睡眠に良い」「就寝前の軽い腹筋運動は成長ホルモン分泌に良い」という情報はあった。
睡眠効果以外に別の面で副次効果が現れた。便の状態が相当改善した。(以下、次項)

3 便通
2年前の自転車旅行では、過去に経験したことのない辛い便秘(3日間便秘)を体験。
去年の登山旅行では、特別に大変な経験はなかった。
今年の登山旅行では、縦走登山4日間便通のないことがあったが便秘でないと思う。
原因は単に持参食料量が少なめで、しかも縦走登山でのエネルギー消費が多いため、食べた分がほとんどエネルギーとして使われたことが原因だと思っている。縦走登山後に便通があった時も自転車旅行時の様な苦しみはなかった。
自転車旅行時は腸の調子に好不調があったが、登山旅行時は概ね好調だった。
自転車旅行と登山旅行の違いは何だろうと考えた。
1つ目は水の飲み方。自転車旅行中は冷たい水を相当飲んでいたため胃腸には悪かったと思う。
2つ目は座った運動と立った運動の違い。自転車に座って運動するのと歩いて運動するのを比べれば、歩いた方が腸に良い影響がありそうに思う。
そして前項で話した腹筋運動。この3年間の旅行で腹筋は相当鍛えられた。
ネット検索すると腹筋を鍛えると腹回りの血流がよくなり腸にも良い影響があるとの記述もある。
登山旅行後に普段の生活に戻ったら便の調子にも好不調の波が現れ始めたため、旅行時の経験を思い出し、日中に時々お腹をへこませて腹筋に力を入れたり、就寝前に軽い腹筋運動をしてみたら、良いウンチ状態(辨野義己著「腸をダマせば身体はよくなる」2014年・SB新書47頁)が続くようになり、日によっての好不調の波もなくなった。
以前は乳酸菌系の飲料に頼ったりもしたが、今は乳酸菌飲料を飲むのも止めた。
今後も日常の腹筋の意識継続と就寝前の軽い腹筋運動を続けて快腸を維持したい。

4 腰痛
自分は過去に辛い腰痛を経験したことはほとんどなかったが、5月のみちのく潮風トレイル旅行時に結構辛い腰痛が発生し、腰のケアに気を遣うことで何とか切り抜けた。
7~9月の登山旅行時には腰に多少違和感を感じたこともあったが、腰痛というほどの痛みは経験せずに登山旅行を終えることができた。
旅行を終えて実家に帰ると運動量が激減し、登山記録整理などでパソコンの前でイスに座る時間が長くなってから腰痛が再発した。3週間ほど前は腰を90度曲げると痛くてそれ以上曲げられない状態にまでなった。
これはヤバイと思い、坂戸孝志著「9割の腰痛は自分で治せる」(2011年・中経の文庫)を参考に自分で治そうと試みた。
本によれば「人は痛みを神経の終末(先端)で感じとる」「筋肉など神経のある場所に異常がある(中略)痛みを感じとる神経のない場所は骨」「痛みの原因は筋肉の緊張であり、筋肉内に乳酸が滞っているため(中略)乳酸をうまく排出しないと治らない」とある。
本に従って「痛みを感じる場所をピンポイントで軟らかくする」方法を試そうとしたが、痛みを感じる場所が自分では特定できなかった。
たまたま温泉でマッサージを受けてみたら痛い場所が特定された。
マッサージ効果と、その後再度自分で本の治療法を2日ほど試した効果で、その後相当改善した。
今は腰を150度くらいまで曲げても大丈夫。ただし多少の違和感はまだある。
今後はイスに長時間腰掛け続けないように気をつけ、時々腰の曲げ伸ばしをするよう心掛けたい。

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